そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

下町ロケット#11(終)

http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/
脚本:丑尾健太郎、吉田真侑子 演出:福澤克雄 原作:池井戸潤
 
全然終わってないじゃんよ!
お正月にスペシャルがあるのは知ってたけど、まさかそのまま本編が続いてるんだとは思ってなかったよ?ありなのか、これ。
それはともかくなんかもう本当にいろいろドラマとして酷い。
たまたま今日の昼間、陸王の一挙再放送やってたからついつい見ちゃったけど、ほぼ同じスタッフがやっててこんなにも違うのは一体どういうことかしら。陸王本当に面白かったよね(でもシルクレイのくだりは長い)
というか本当に下町ロケットって展開もストーリーも雑いよ。
基本的に内部でパワーゲームやってる帝国重工とダイダロス・ギアゴースト連合のパフォーマンス合戦に、どっちつかずで結局は美味しいとこどりの佃工業ってのはわかるけど、ロケット開発の頃の話と違って全然スッキリしねえ。
技術の話を全部すっ飛ばして全く説明しないから、物作りの話じゃなく会社同士の目まぐるしいパワーゲームの関係性でしか展開しないし、そういうふうなドラマにしてしまうのは視聴者に技術の話をしても理解できないからだと思ってるなら大変に人を馬鹿にした話だと思うし、そんなドラマが面白いはずないと思うのよね。まったく説得力ないよ。
何よりさ、的場や奥沢はまったく現場をしらずに数字だけで出来る出来ないっていうこの展開、正直とても不愉快だよ。
佃の皆さんが頑張ってエンジンとトランスミッションを開発して上を目指そうとるのと同じくらい、帝国重工の技術者たちもやってるはずなんだよな。それなのに上の旗振り役の的場や奥沢が現場を見ずに想像と思い込みの展望だけで開発して失敗したことを、帝国の技術者が無能だからみたいな程度にしか描かないって、基本的に物作りをバカにしてると思うの。
うやむやのうちに佃社長たちのやってることが正義だってことになってるけど、ものづくりに正義も悪という物差しがどうかと思うのよね。
前の財前さんは技術者出身だから現場をわかってた、その上で帝国と佃の技術合戦なのは良かったけど、今回のは完全に旗振り役が現場を知らずに開発してるのが悪いんじゃん。すり替えもいいとこで話にならないし、もし帝国が負けてる理由、今回の設計が古いとか全体的な技術力が低い(精度が低い)というならそれはそういう現場を作ってる上の力量の問題だよね。客観的にそういう分析されたんも初めてだと思うけど。
てかいつも娘の利菜がものすごくしたり顔なんだけど、彼女そこでどれだけ優秀なのかもさっぱりわからないんだけど。技術主任とかいう話でもないよねえ?新人なんだからまだ下っ端だよねえ。なんで佃社長に立ち向かってる気になってるの?
ともかく悪の帝国重工と、その敵からの無理難題にもめげずそれ以上のものを作ろうと勝手にレベルと制度を上げていく佃の技術力対決という構図は、一見清々しいようで実際まったく無意味かつ一方的な盛り上がりでカタルシスどころか意味不明です。
5万回で不具合が出るものをなぜいきなり倍の10万回まで耐えられるようにしようと思った?どういう理屈なの?それ必要…なんだろうけど、数字に根拠がなさすぎて全然盛り上がらないよ。ギアでもシャーシでもどっちでもいいよ。そもそもそれが何かも説明されてないし。(もちろんギアやシャーシというパーツのことは知ってる)
まあとにかく最終回と言いながらもまだ途中ですね。だから日本のドラマもそろそろ2クール時代に入っていいのに…ものすごい尻切れとんぼ。
あといくら開発用コードネームとはいえダーウィンとかアルファ1とかさすがにかっこ悪いしダサいだろと思ってたけど、発売時にはランドクローといういかにもそれっぽいカッコイイ名前になっててひと安心です(笑)本気であのダサネームレベルのネーミングセンスなのかと思ってたw