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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

手裏剣戦隊ニンニンジャー#47「忍ばず未来へワッショイ!」(終)

テレ朝:http://www.tv-asahi.co.jp/ninnin/ 東映http://www.toei.co.jp/tv/ninnin/
脚本:下山健人 監督:中澤祥次郎
『僕は、やつに憧れていたのか…』
 
え、あれれ、最終回の大半が久右衛門の話で終わっちゃったよ?
というかオレ終わる10分前に幻月が巨大化した時これマジで終わるの?今日最終回だよね…?って思ってましたよ。終わったけど。なんでか終わったけど。
う、うーん、いやとりえずは無事に終わったことを喜ぼう。ざっくりいってこの番組自体は面白かったし、1年間ナナメ上の面白さを楽しませてもらったよ。ありがとうニンニンジャー!お疲れ様!
でもツッコミしといたほうがいいよね。
まさかの久右衛門がこんなにも重要キャラだとは思ってなかったけど、というか彼、先々週くらいに死んどいた方が良かったんじゃないかなあ。
そういう意味ではやっぱりこれも展開が遅かったと思うよ。好天じいちゃんが死んで久右衛門が死んで、それで幻月との最終決戦があって久右衛門の手裏剣出してきてなんか知らない不思議な力で伊賀崎の忍者たちとお話してあの世に行けばよかったんじゃないかなあ。だってあいつ妖怪なんだから幻影で出てきても全然不思議じゃないしー。
んで久右衛門で締めたわりに久右衛門の話じゃないのは途中の設定変更のせいかしら。
一応ちゃんと真面目に見てたオレとしては彼は妖怪なのか何なのか、何しに伊賀崎流を学びに来たのかはっきりして欲しいですけど。そもそもの目的も幻月に取って代わろうってわけでもなく普通に妾の子として萬月を葬ってあと幻月に仕えてるし。それで実は好天じいちゃんに憧れていたと言われても久右衛門の立ち位置がまったくわかりませんよ。
幻月のセリフから妄想するに、普通に牙鬼の支配する世界を目指して幻月を補佐するくらいのつもりだった?その中でスパイ的なつもりで終わりの手裏剣を「合法的に」手に入れようと伊賀崎流に弟子入りしてみたけど意外と家庭的雰囲気に取り込まれしかも好天じいさんを尊敬してしまい、だからこそ旋風に嫉妬して忍タリティを奪って裏切ったってことよね。でもそもそもが牙鬼一族なんだからどっちが裏切ったって話よね。
キンちゃんが自分と同じとか言うけど、久右衛門の「家族」って誰それ、まさか幻月なの?その家族は伊賀崎家的には大事にしたらまずくね?
あとよくよく考えたら伊賀崎家と牙鬼幻月って直接的な因縁てないよね。
どう考えても幻月より先に終わりの手裏剣とラストニンジャってのがあって、それを手に入れようと思った妖怪化した幻月が勝手に伊賀崎家を狙ってるってことじゃね?そう考えるとやっぱり久右衛門って宿命によって幻月が伊賀崎家に放ったスパイってことになるけど、そのスパイが情にほだされただけのことだよね。
うーん、なんでこの設定を上手く使えなかったのか。その上で天晴とライバルにすればよかったのに、どうしてアカニンジャーは蛾眉雷蔵と絡めたのか。むしろそれなら久右衛門の教育係として蛾眉雷蔵をつけてこの現代に蘇らせたって方がわかるんだけど。(あと妾問題はまったく解決してませんよ、有明の方としてもまったく納得してないかと)
もし終わりの手裏剣が指輪物語の一つの指輪ってんなら、それを持ってるラストニンジャはそのために命をすり減らすとか(ゴラムみたいな)そういう設定でも良かったのになあ。
終わりの手裏剣の滅びの波動でラストニンジャは寿命が早く尽きるから代替わりしなくてはならず、そのためには忍タリティを奪って引き継ぎの儀式をしなきゃいけない…でも良かったかもしれない。それなら天晴がそんな命をすり減らすラストニンジャ時代を終わらせてニューラストニンジャ、つまり純粋にキングオブニンジャの称号であるってことでまとまるのになあ。
ラスト、幻月は滅ぼしたけど妖怪は蘇ってこの世界を滅ぼそうとしている、だから終わりの手裏剣がない世界にするんだ…って、え、話繋がってないぞ?妖怪が復活するのはいいのかよ。というか終わりの手裏剣がなければ世界を滅ぼすことが出来なくなるからこの世界を守ることになる、でもそうすると終わりの手裏剣の守護者であるラストニンジャの存在は必要なくなる…ってそれジレンマ?それジレンマかなあ?もっと突っ込んだほうがいい?
そもそも天晴たちがラストニンジャになりたかったのはなぜなんだぜ。終わりの手裏剣を守るというよりそれがキングオブニンジャだからだよね?忍者がいる以上その頂点が伊賀崎流のラストニンジャだということであるなら別にニューラストニンジャでもいいと思うけど、他の流派は何やってんだよ。忍者って職業なんだろ?w
あ、そういや先週ツッコむべきだったけど、この番組初回で好天じいちゃんはみんな死んだと思ってたけど実は生きてたーって出てきたけど、やっぱり死んでたよね。誰か突っ込めよ孫たちよ(^_^;)

まあそんなことでこの設定と展開に言いたいことはたくさんあったけど、なんかニンニンジャーってそれはそれで置いといて面白かった!なんだよなw 突っ込みどころはあるのに不思議と別にいいか〜と思える流れなのでそこは問題じゃないんだよね。いろいろ突っ込んだけどオレはキニシナイ。
最終回はド派手に忍ばずワッショイなアクションの連続で派手楽しかったし。別にキャラの身の振り方も文句ないし。
究極久右衛門との最後のラスト対決、伊賀崎忍者たちが俯瞰ショットで飛び上がって上から落ちてくるのを下から見る魔法陣的なVFXすごいね。カッコイー!忍ばずどころかド派手に決めすぎですよ。手裏剣型のキラキラ効果もなんだかちょっとギャルっぽいけどド派手でいいね。
結局はみんな自分の居場所に戻ってそれぞれの場所で忍者修行をし、天晴は自分なりのニューラストニンジャを極める修行中で全然OK。旋風パパも忍術は使えるかもしれないけどたいして修行してないからたぶん今までどおりか?いやそれでいいんだけどw
あと旋風パパの言ってる2年後に集合ってのもあるし、そのスピンオフで締めよねえw
心残りは霞姉や凪のお母さんたちが出てこなかったことくらい。天晴と風花のお母さん、旋風パパの奥さんはどうしてるんだろう…と思ったけど、まさかのスピンオフで続きかよ。それはそれで楽しみか。

え、お母さんって中山忍なの?この人類存亡の危機だったのに今まで何してたのさお母さん!?
有明の方が復活したのは喜ばしいことじゃ、アッパレ!

戦艦大和のカレイライス

http://www.nhk.or.jp/hiroshima/curryrice/index.html
脚本:會川昇 演出:大橋守
 
BSでやったのを録画してあったのに全然見られなくて、こないだ総合で再放送したのをやっと見ました。
1時間くらいなのになんとなく見る気になれなかったのは秋元才加がどうしてもダメだったからです。スマンです (>_<)
というかウルトラマンサーガの時はカッコ良かったし牙狼のもまあ大丈夫だから、たぶんこの役が痛々しくて見てらんないってことだとは思うんだけどー…この役顔が怖いよー。でも基本的にはあんまり好きな顔じゃないんだよね。スマンです。
ということでまさかタイムスリップなファンタジーだとは思ってなかったせいかちょっと意表を突かれたよ。
てっきり昔のカレイライスレシピ再現のお話かと思ってたら、戦艦大和で出されてたカレイライスを作る男は本当に戦艦大和でカレイライスを作っていたのでしたー、というw
でもまあ會川先生の脚本らしく、人が苦しみの中で生きるには逃げるための「物語」が必要、でもその「物語」を消化して乗り越えないと本当の自分を生きることにはならない…といういつもどおりの自分探し物語だったので安心したw 人はみな「ここではないどこか」に惹かれるのか。達観してるように見える長二は単に諦めてしまった後悔の中に生きてたってことかなあ。というかこの現代の豊かさをみれば自分らの犠牲は無駄じゃなかったと思えるんだろうけど、犠牲にしたものの記憶が生々しいだけにそう思えなかったんだろか。彼の「物語」が昇華できてよかったよかった。
まあそれだけで終わるんでなくカレイライスのオチとして、思い出は思い出として美しいけど生き延びてカレイライスがごちそうじゃない時代を作ってきたこと、それは無駄じゃなかったという生き残った人たちの努力を肯定する話だったのが良かった。
三浦貴大のストイックさは昭和の軍人さん(軍人じゃないけど)みたいなのにハマるなあ。お父さんというよりむしろお母さんの百恵ちゃんの方のストイックさに似てるね。
お友達のおじいちゃんの名前が「沖田」なのは大和=ヤマト繋がりのお遊びかと思うんだけど、あのスキャットも本当にヤマトの川島和子さんだったのね。EDで名前見てあれっと思ったよ。
呉の大和ミュージアムには一度行ってみたいなあ。