弧門がエボルトラスターを握りしめたところで涙が出そうになったよ。いや、ちょっと泣いた。
これでやっと、全編弧門のナレーションというかモノローグだった意味があったというか。でも本当はもうちょい余裕があったら、冒頭かせめてＡパート中に変身して欲しかったなあ。もちろん凪の変身は前回で終わらせといてさ。ちゃんと終わるかどうかヒヤヒヤしたよ。
今回はもう冒頭の一文が全てなワケですが、それならやっぱり最初の方で弧門のキャラの確立と、デュナミスト達との交流をもっと判りやすくやって欲しかったなあ。姫矢はやたら長過ぎで、憐は不自然なほど急すぎるし、リコの話は微妙すぎるし。凪ともちょっと突込み不足のままだったような気がするし。(というよりも忘れたころに…って感覚だったよ）どうもキャラ同志の関係をはっきり示さないまま次へ、って感じだったのが判りにくさの原因のような。
こうして最終回を見ると、そこがこの話の一番のキモだったわけじゃん。弧門とデュナミスト達の絆が、最後に弧門が光を受け継いで変身するって事になるわけだから。それでなきゃ、弧門の変身する理由ってないもんな。ザギは凪が変身するところまでは予測してたみたいだけど。じゃあ弧門は、と。それを知っててリコのこととか仕掛けたのか？ちょとよく判らんかったよ。溝呂木とかさ。何にしても最終回でいきなり、俺が黒幕だ！って言われても困るし。
時にはセオリー通りというのも大切だと思うな。まあ今更言っても仕方ないことだと思うけど、そういう問題じゃないからなあネクサスは。明らかに描くべきところとそうじゃないところをはき違えてたように感じるので。それを考えると、ライダーの二週で一エピソードの積み重ね…っていうのは、特撮というジャンルを考えると大人にも子供にも判りやすくて最強フォーマットだと思いますよ。
それと、やっぱり来訪者とかダークザギとか出てくるの遅すぎだよね。オレはこの辺で大分混乱してきたし。まあこれは前々から言ってたんですが、敵の正体がちっとも判らないんじゃあ謎解きにならないよ。それとも映画見てれば判ったのか？でもそれはそれで、ちゃんとTVで語ってくれないと困ることだよな。ザギがウルトラマンの形をしてることの意味とかちょっと気になるけど、余裕があったら説明して欲しかったな。
あと細かいとこでは、隊長がひとりで出動するときのちょっとした間が何とも言えなかったな。それと姫矢は生きてるって事でしょうか？まあ憐が死んでないんだから…ってのがあるから、何か不思議な力でどっかで生きてても別にいいよなと思ったり。とにかくよかった。途中結構斜め見してたところがあったんで設定とかキャラとかよく判らんところもあったけど、まあいいや。デザイン的にもネクサスは好きでした。（最後の羽は一体…エヴァっぽかったよ？それを言うならセントラルドグマ…とか被るとこいろいろあるけどw）
取りあえず引き続きマックスも見ますが、どうなんでしょうね。見てみないことには、だけど。
感想追加。
ムック本の監督インタビューで、デュナミスト同志は面識があって、前任者の意思が次のデュナミストを選ぶみたいな事を言ってたんですが、実は姫矢と憐は以前会ってて…みたいな話はあったらしいですね。画面では実現しなかったけど。
その前、なんで姫矢にってのは映画見てないんで判らないんですが、それでちょっと思ったのは、憐から凪に光が受け継がれたのは、溝呂木の話の時に溝呂木を看取ってる凪の姿を憐が見てたからかなあとか思ったり。何となくあそこのシーンで、話しかけに行こうとして立ち止まって見てるだけの憐ていうのが印象に残ってたんで。それならあの話で今更の溝呂木を出す意味もあったのかなと、勝手に納得しました。それだとザギの策略だけでなく、憐から凪に光が渡ったのも何となく判るかなと思ったんですけど。で、凪は自分を助けてくれた弧門に光を受け渡し…と。
あ、そういや最後に瑞生が出なかったのがちょっと残念。
あと音楽、ネクサスの川井サウンドはアニメ的な外連味たっぷりで、やっぱりいいですね。理屈じゃなく情感が揺さぶられる音楽というか、無条件に気持ちが盛り上っていくですよ。基本的にどういう音楽でも作品に合ってればいいと思うんだけど、やっぱり特撮はアニメっぽいほうがいいなあ。いわゆる、画面の情感の足りない部分をを補うという考え方です。実写のドラマなんかでは、役者さんの演技を損なわないために、わざとそういう部分を出さないようにしているというのを聞いたことがあるんだけど、同じ実写でも特撮はフィクションだから、そういう意味ではアニメに近いと思うんで。
それと名前も出てこなかったウルトラマンノアとダークザギですが、デザインだけなら特ニューのゲームページに出てましたが、どうもイベント（と児童誌？）だけの展開らしいですね。ttp://www.m-78.jp/n_project/index_content.html
マックスはともかく、ネクサス系のデザインはすごく好きなんだけどなあ。（ちょっとノアの羽とかお腹がエヴァっぽいのはともかくとして）あと、公式サイトの写真の暗やみに光るってのがオレ的には物凄くツボです。ちょっと萌え。
とまあ、ネクサスはいろいろと惜しい作品でした。返す返すももったいない。
そして最後まで見て思ったのは、やはり「あきらめちゃダメだ！」って事でしたね。いや、まさに（苦笑）
