そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

頭文字D

実は原作もアニメもちょっぴりしか見てないんで、基本設定くらいしか知りませんが、それゆえキャライメージがなくて良かったのかも。大体原作のしげのの絵は好きじゃないし。
で、この映画、香港映画スタッフがアジアン俳優を使って日本でロケした映画で、オレが見たのは日本語吹き替え版。もう何がなんだか判りませんね(笑)ちなみに原作ファンで字幕主義の妹はすごい違和感あったらしいです。うーん、少林サッカーは吹き替えで見ると違和感あるけど、イニDは吹き替えで見たほうが違和感ないんじゃないかなあ。風景は日本だし。


映画は面白かったですよ。なんつーか、日本人が撮らなくて良かったなあって感じ。あんなの撮れないよ日本人じゃ。なんだろね基本的な意気込みが違うのかなあ。約2時間あるんで結構長いんだけど、話はちゃんとまとまってて、でも主にバトルシーンの方がメインかな。あいまに拓海となつきの話がそれなり入ってるけど、まあそんな青春話はどうでも良くて、とにかくレースシーンとドリフトに尽きるよ。もう鳥肌モノにカッチョイイです。
でもレースというか、車のシーンはどっちかというと体感的な感じじゃなくて(ハリウッド映画にありがちなカーチェイスシーンみたいなやつね)、マンガっぽいというか、画面として見てどうかって感じの構図だったり演出だったりかなあ。ひとつの画面に競り合う車とメーターと人物の顔ショットを被せるなんて、そのまんまだし。たぶん基本的な見せ方は原作そのままなんだろうな。レースシーン以外にもキャラの動きを微妙に止めてみたり、スローにしたりってのは効果的かどうかってことより漫画的な感じを出したいのかも。でなきゃ監督の個性かも知れんが。とにかく良くも悪くもマンガなんだと思う(笑)
目で見てどうかって感じでバトルシーンが描かれてるから、ああいうのに興味のない人は全く面白くないんじゃないかなあ。逆に走り屋さん達は画面で何が起こってるか体感として判るから夢中かも。全体には淡々としてるな。なんつーか頭使う感じ。走り自体を見せようとしてるわけだから、どうしてもそうなるのは仕方ないと思うけど。でもとにかくすごいよ。大画面で見といてよかった。マンガで見た通りの画面はなんか感動。

あと何かおかしかったのが、俳優の殆どがアジアンなせいか演技が大きいんだよね。吹き替えで見てると最初ちょっと違和感が。見た目は日本人とあんまり変わらんから逆になんだか変な感じよ?
そういや途中で気がついたんだけど、劇中で全くキャラとか設定とか説明されてないんだよね。オレは基本くらいは知ってたから大丈夫だったけど、原作知ってることが前提な映画だよ(笑)
映画の評判自体は知らないんだけど、拓海の人は何か普通な感じで良かったです。ああいうボンヤリした感じの子がすごい走り屋ってのがいいんじゃないかしらん。拓海のとーちゃんもなんかイイよ。只者じゃない感じがプンプンしてて(笑)なつきは鈴木杏です。いかにも群馬のカワイイ子って感じな垢抜けなさが似合ってたよ。モブキャラには脇くんも(笑)中里がカッコ良かったですよ?(でも原作の方は余りよく知らない)


あ、パンフ見たらしげのがもろリュック・ベッソンを引き合いに出してら(笑)でもマンガと映画って違いがあるにしても、普通の人がどっちのカーチェイスシーンを面白いと感じるかって言うと、やっぱりTAXiだと思うぞ。イニDのカーレースはやっぱり走りを見せたいんだよね。その辺がマンガ的と言うかイニDなんだと思うんだが。


そういや途中気になったのが、拓海が南葛のTシャツ着てるんだよ。須藤とのバトルの時かな。あれっと思ってバトル中ずーっと気になってしょうがなかったよ!見終わって妹に聞いたらどうも中華ギャグらしい。おいおい(苦笑)
ちなみに原作知ってる友達に薦めといたらソッコー拒否された。拓海のイメージが違うってことらしい(あとアジア映画だから…と)原作ファンの妹と原作殆ど知らないオイラは全然平気だったんだけどなあ。とにかくドリフトシーンが鳥肌モノに素晴しいってのと、拓海の役者さんはいかにも拓海って感じという点で評価したいんだが。