そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダー響鬼45の巻「散華する斬鬼」

『もう、大丈夫っすから……ありがとうございました!』


え、ちょっと待って下さいよ。前回イブキがマッパのザンキさんを見つけてヒビキさんを呼びに行ったあと、どうなったん?ザンキさんは勝手にどっか行っちゃったってこと?よく判らんぞ、鈴村監督。
どうも演出面で物足りんというか、脚本はいつも通り前半に詰め込んで後半は分量少なめなんだから、演出でもっと盛り上げないでどうするよ。鈴村さんは響鬼初めてなんだっけ?せっかくのこのエピソードなんだから、もうちょっとしつこくやって欲しかったなあ。最後の1枚はいいから。てことで全体の印象はなんとなーく薄いように思われました。戦隊だと口アップ以外は大して気にならないのになあ…とほ。OPは二番だね、どしたんだ?(見返して、歌詞の内容が話に合ってるからだと判りました。本編が気になるときはつい飛ばしちゃうからな、OPは…。あと歌詞カード見るより布施さんの歌で聴くほうが説得力あるよ)


さて、もう一度弟子になったって嬉しそうに言うトドロキはどうよ?ヒビキさんも状況が判ってるんだか判ってないんだか微妙だし。
結局ザンキさんの反魂の術に気がついたイブキは、ザンキさんには問い糺さないんだね。深読みすると、お互いその術を使うことの意味とそれを使わざるをえない今この状況が判っているから、あえてザンキさんには問わなかったってことなのかな。
結局ザンキさんの執着の大元って、トドロキが心配だってこともあるんだけど、もう一度ザンキさんの弟子になったことを喜ぶトドロキに問題あるってことじゃないか?まあこの辺は独り立ちしたといいながらも直後にこんな事故にあったんじゃ仕方ないのかなあ…と大目に見ることにしよう。だって人生を賭けて鬼という生き方を選んだのにそうでない人生を選べって言われちゃあ、何かに縋りたくなるのも仕方ないかもな。
ザンキさんが冷たいんす…』ちょっと泣ける。頭や感情より、体の感覚の方がより強く事実を認識させるってことですね。『ザンキさんを救えるのはトドロキさんしかいません』ていうイブキの言葉が沁みるよ。
突如病院を襲う巨大魔化魍(ええ?)戦いに出ようとするザンキさんに『ザンキさんはもう戦わなくていいんすよ!』トドロキがこれにもっと早く思い至っていれば、ザンキさんが寿命を縮めることもなかったんだけど…もうそれは言っても栓無いことか。そのあとのザンキさんの『だったら止めてみろ、俺を。お前の力で』が胸にグッときたよ。最後もいいけど、こっちの方がやはり印象に残るな、今回は。


陰陽環を盗んだのはやっぱり京介。明日夢と京介が掴み合い…のあとはしょってどうすんのさ!最後一発ずつ殴って、崩れ落ちるとこくらいは見せて欲しかったなぁ。はしょりすぎだよ。
で、やっぱりイマイチ鬼になる理由がない明日夢。人の役に立つことってあまりにも漠然としすぎだし、だからといってパネルシアターはないよなあ?もうちょっと考えようよ、明日夢、お願い。
オレが思うに学生のボランティアっていうのはいいことなんだけど、別に偏見てわけじゃないけどさ、ボランティアって余裕のある人がすることだと思うんだよ。今の明日夢がやらなきゃいけないのはまず自分のことじゃないですか。流れとして自分探しをボランティアに求めるような雰囲気があるのは、なんかちょっと戴けないです。あ、これは話がってことじゃなく、明日夢がってことですよ。あとパネルシアターがなければ、他のことの描写が出来たのにと思うと、パネルシアターに時間を割くのはどうかと。


結局、明日夢に比べるとやっぱり京介の理由の方が納得できるんだよね。京介は明日夢みたいに自分探しをしてるわけじゃなく、自分に出来ることと出来ないことが判ったうえで、方法は漠然とはしているけど「父を乗り越えたい」という目標があってそのために鬼の力が欲しいわけだから、どう見ても鬼になりたい理由は京介の方がはっきりしてるし、これで鬼にはなれなかったとしても京介には自分のやるべきことが判ってるんだよね。京介くらいの洞察力をもってすれば、明日夢が「鬼に向いてない」のは一目瞭然なのかもな。

何で不良くんがカシャに狙われてんのかはおいとくとして、カシャはアリーナに住み着いてんのかよ?(笑)
話の都合と言っちゃそれまでだけど、京介はホントに明日夢には素直だなあ(笑)虐められた仕返しをしようと思っていたなんて、そんなカッコ悪いことスルッと言えるなんてな。つーかやっぱり京介って根はイイ子なんじゃんよ。ヒビキさんに弟子なんて辞めてやるって言ってみたり、構わないでくれと言ってみたりしたわりには、ヒビキさんに認めてもらうための方法を自分なりに考えてるのは偉いよ。いつの間にか自分のダメなところは自覚してたわけ?その結論が「カシャを倒す」だから京介の行動力ってスゴイな。(でもこのやり方は危険だし間違ってると思うんだけど、ヒビキさんが正さないのは弟子のやることは認めるという方向だから?微妙に納得いかん)

結局京介が陰陽環を使わなかったのは「自分の力じゃないから」はいいんだけど、それならカシャと対峙したときに陰陽環を使うのをためらう京介ってのを、もうちょっと判りやすく演出して欲しかったな。あそこ不満。すごく不満。京介の迷いと決意を現わすキモじゃん。そっちがあって初めてヒビキさんとのやり取りが成り立つんだろー、すずむらー。でもやっとヒビキさんに認めたもらえた京介の笑顔が眩しいんで、許すよ。
(追記:あとで公式のあらすじ見たら、もっとおいおいと思った。使わないのが正解って…ヒビキさんのセリフでいろいろ判らなくはないけど、それはちゃんと意図通りに演出して欲しいなあ。とにかく京介の描写が全然足りないよ。セリフを二三足すくらい大した手間じゃないだろう?明日夢にはともかくヒビキさんくらいには謝るとこ入れてもいいんじゃないのかなあ。弦師弟の描写は全く文句ないだけに、これはちょっとどうにかして欲しかったなあ)
『自分の力を信じて戦うこと』よかったな、京介。逆に微妙な表情の明日夢が…どうするんだ、明日夢!?


弦師弟最後の共闘。一緒に戦いたかったという轟鬼の願いも叶って、満足してザンキさんが逝けただろうと思うと、悲しいけどやっと一区切りというすっきりした気分です。
最後のツインギターが泣ける。あれが轟鬼の自分なりの浄化の儀式だったことを考えると、それに合わせてくれて静かに去っていった師匠の気持ちが胸に痛いよ。
『俺泣かないっす…ザンキさんに心配掛けないように…』頑張れトドロキ!

何かを感じて空に向かって決めポーズで送るヒビキさんもいい。


予告。イブキくん、もしかして生贄?いや、おろちを押さえるために必要な鬼の力が何かまだ判らんので来週待ちだな。イブキのセリフは一体?


マン&スモ。悲しんでるマン坊と相変わらずどうでもよさげなスモちん。スモはヒドイな。