『これで地球も大丈夫だ、さらばバルタン星人』
バルタン星の科学って、要はあれですか、超科学＝魔法ってやつ。（よりによって高河○んのマンガなんか思いだした）
１話ごとに設定リセットにしてもやっぱりある程度の大枠ってものは…前後編で時間に余裕があるからイカンのか？そこまでリセットせんでも…と言うより、各話で設定のバラつきがちょっと大きすぎるなあ。まあもう終わりだからいいけどさ。話の密度としてはそんなに盛りだくさんじゃないから前編と比べるとちょっと物足りないね。
結局UGFで最強なのはエリーってこと？システムとしてそれはマズイと思うが（苦笑）それにしたって、再起動（だよな）させる様子がまるで心理セラピー。笑うところ？やっぱり最終回はエリーが人間になってコバとくっついて終わりか？ダテ博士の超科学の結晶、魔法の新兵器メタモルフォーザーでエリーを人間に！
バルタン星の超科学、タイニーの言うのは重力カタパルトのことだと思うけど、ワープじゃないんだよなあ、どういう理論なんだろ？そんな超科学を持ってても他所の星を侵略しないといけないのかー？カイトががマックスに変身するのもバルタンの超科学で解明するとなんかの理論ってすごいな、さすが超科学。全ての事象を科学的に証明できるんだね。まさに科学の理想！
クローンというか分身なんだけど、空いっぱいのクローンバルタンと分身マックスは単純に絵的に面白かった。マックスらしくはないけどこういうのもたまにはいいね。ホントに今回はVFX上手いな。特撮特有の泥臭さがなくてちょっとツマンないけど。
相変わらず自分の正義を押し付けるダークバルタン。お茶の子サイサイは笑った。
『違う、断じて違う！戦いを仕掛けるものに如何なる正義もない！』それやっぱりア○リカに言ってやって下さいよ、長官。でもね、だからといって地球のやってることが正義なワケじゃないんだけど、その辺を突っ込んでないのが片手落ちで中途半端。心理セラピーとかに時間割いてる場合じゃないんだけど。月にゴミを捨てようとしてるのは地球人の勝手じゃないと思うよ。そこでもうちょっとちゃんとやってくれれば最後のオチが活きるのになあ、残念。
それで銅鐸？いやハンドベル？あ、やっぱ銅鐸なのか。（ちょっと笑った。家に忘れてこないように＞時効警察）そんな和みの音に弱いのはナゼ？マーズアタック？なんか有耶無耶なまとめ。宇宙の正義って一体？
でも子供とウルトラマンていうのはやっぱり絵面としていいね。
ダークバルタンがメタモルフォーザーで本来の姿に戻ると人間。ますますワケの判らんことに。でも目がひよひよしてるダークバルタンが可愛かったからいいや。タイニーも可愛いし。結局互いに理解することが大切ってことですね。
で、ラストのオチが海岸の不法投棄の粗大ごみ…いやもう何だか。
6歳のトウマカイトくん、いいなあ。
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追記：特ニューのマックスの監督インタビューを読んで思ったこと。
今回も結局いつもの文明批判なのは判ってんだけど、バルタン星人の意義とかはいいんですよ。（肯定するって意味ね）というかダークバルタンは真っ当なこと言ってるんですよね。
ただちょっと判りにくいんだけど、今回引っ掛かったのは上でも引用してる長官のセリフで、この論法だと月に廃棄物を捨てるのはイカンと言ってるバルタンの正義を批判すると、それは地球人の勝手だろ＝俺が正義！になってしまうんでは…ということなんですよ。自分たちのやってることを考え直そうというフォローがないと落ちないんだよね。最後の不法投棄物の意味も。「互いに理解することが大切」じゃテーマとして筋が通らないんですよ。何が地球は大丈夫なのか？
こういうことをやるんであれば「じゃあなぜバルタンの正義はいけないのか」ということを「侵略者は如何なる事情があっても悪である」ということ以上に説明しないとダメだと思うのです。もしくは「それは地球人が考えるべきことであって宇宙人に言われることではない」と理由をもって説明するか。それをうまく出来るのがプロってもんだと思うんですが。
あまりシリアスな話にして欲しいわけじゃないけど、どうもやっぱりその辺が消化不良。脚本・監督が同じってことの弊害って、こういうときのチェック機能だと思うんだよね。マンガや小説ならその辺がグダグダでもあまり気にならないんだけど…
あとこういう宇宙の正義を標榜する存在って、多くの場合けして親切心でいってるわけじゃなく、そんな地球人を野放しにしておくといつかこちらが被害を被るから…という結局は「情けは人のためならず」、回り回って自分たちが被害を受けたくないからなんですね。でもこれだとただのお節介な宇宙人でしかないバルタン星人てことで、ますます大きなお世話って感じ。
まあマックスでそんなに深いこと考えたくないんですけどね。
