そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ULTRAMAN

http://www.ultraman-movie.com/ultraman/index.php
せっかく録ったものを見ないで消すのもあれなんで一応見ました。ながらだけど。
これ、ウルトラマンじゃないといけない理由はなんなのかな、普通に異種生命体のホラー物じゃいかんのか。こういうのわりとあるよな?(ウルトラだってことで入る客とどっちがどっちかなー)
それをおいといてもウルトラマンに変身するまでの長さは、ちょい長いな。始まって40分くらいね。ていうかウルトラマンの話なら姿は見せなくても、主人公の真木がウルトラマンに憑依された、そのウルトラマンは何らかの使命がある…ということを最初に見せといてくれないとなあ。でないとウルトラ映画の意味すらなくなるよ。ザ・ワンが何者であるのかとか水原との関係とか、真木の家族の絆とかも十分描く余裕があるだけにその辺をすっ飛ばして雰囲気だけで話を進められても、見ててどこにポイントを持って、誰に感情移入すればいいのか判らんのさ。別に娯楽映画じゃなくてもいいんだけど、こういうところが映画として不親切なんだよなあ。
これ一応ネクサスに続くってことなんだけど、やりたいことはうっすらとは判るけど、無茶だよな。
逆に今マックスとかメビウスを見てきてると、円谷が決して面白いものが作れないわけじゃないってのが判るだけに、どういう意図があったのかと思う。ウルトラQでもないんだよな。「リアル」の拘りポイントが違うというか、リアルを描くということが目的になっちゃいかんと思うよ。マニア向けなら別だけど。(あ、マニア向けなんだっけ?)

あとこれは好みの問題だと思うけど、ネクストのデザインがオレはダメなんです。ちょっと気持ち悪い、光の巨人には見えないよー。(ウルトラカラーになってからはマシだけど)
で、それはおいといても、最初の灰色のネクストが子供を助けていきなりウルトラマンカラーになるんだけど、そこで劇的な演出がないせいでアレっ?て感じになるんですね。録画は巻き戻して確認出来るからいいけど、劇場で見てたらよく判らんのじゃないかな?自分を怪物だと思ってた真木が子供を助けたことで何かに目覚めるってことじゃないのー?
最後はどこが盛り上げポイントになるかってことなんだけど、何となく好みとしてはザ・ワンがカラスで悪魔っぽくなるところは好きなので、一度灰色ネクストがザ・ワンに負けて、そこから地獄絵図があってウルトラマンカラーになって甦るネクスト…って展開の方が燃える気がするなあ。
あと3DCGがあんまり上手くなくてちょっと体感的に気持ち良くないかな。爽快感がないというか、アニメーションがヘタなのかなあ。ホントに板野さん?

つーかウルトラマン、勝手に乗っといといて自分が死ぬと君も消えるって、迷惑だなー(苦笑)

追記:

公式サイトの紹介を見て思ったんだけど、もしこの映画が「ウルトラマンが人間の体に実際に宿ったらどうなるか」を描いたものだとすれば、ビーストに乗っ取られた有働とウルトラマンが宿った真木の対比ということで描いたり、「ビースト」とは何か、「ウルトラマン」とは何かを描かないといけないんじゃないのかなあ?
少なくとも人間の心をなくして、終にはまるで「悪魔のように」なってしまった有働に対しての「光の巨人」真木だと思うんだけど…結局この劇中での「ウルトラマン」てどういう存在なのさ?
掃除しながら見てたんでその辺取りこぼしてたらスマン。でも途中で真木が「俺も怪獣なのか」と言うところがなんだか上手く流れではまらなくて唐突だと思うし。真木自身がウルトラマンがなんなのかを理解してビーストと戦わないといけないじゃないのかなーと思ったんで。そうでないと「ウルトラマン」の物語ということにはならんような気がすんだけどなー。