そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

 
http://www.ultraman-movie.com/


ウルトラ40周年記念映画として 実に素晴しかった!
もー、こんなにも見たいものを確実に見せてくれると、何も文句のいいようがありません!文句なく面白かった。
イベントムービーとしてだけではなくちゃんと一本の映画になってるし、ストーリーも本編中の一本といってもいいくらい。その上で本編からのリンクの部分がありゲストのタカト少年の心のトラウマを克服するという展開で、非常に丁寧な作りになってます。TV本編ではGUYSとウルトラマンの連係が主軸になってるんだけど、映画はメビウスウルトラ兄弟の絆が主軸であり、そこんとこも無理なく納得できる作りになってて違和感なし。
同じく子供が出てくるということでは「ウルトラマンティガ・ダイナ&ガイア 超時空の大決戦」が結構好きなんですが、あれと違って子供を主人公にしてない分、逆にウルトラマンの映画としては広がりが出てる感じですね。どちらかというとタカトくんのエピソードは点火プラグみたいなもんで、メインはウルトラ兄弟というところが崩れないのでイベント感が強いって感じかなあ。もちろんみんなが見たいのはウルトラ兄弟なので、これは安易に少年とその姉に比重をおかなかった構成の上手さかなあ。すごくよく練られてる感じだね。
家族連れがチラホラいたけど、肝心の子供らもウルトラ兄弟の動向の方に夢中だったから、やはりこの年代の子供ら(未就学児童)には自己投影とかそういうことを考えるより、素直に大人が見てもハデハデしくて格好良いウルトラマンの活躍の方が面白いんだと思うな。


※ネタバレしてないとかいいつつ結構してますね。隠さないけど気になる人は気をつけて下さい〜。









冒頭、宇宙空間でのウルトラ兄弟の戦闘は本当に見たかった物ですね。そもそも宇宙人なんだから、宇宙空間の戦闘ってのは映えるわけです。地球をバックにUキラーザウルスを追いつめてるとこなんか、たまには見たい画面かも。初っぱなから板野サーカスも堪能!やっぱり板野サーカスはミサイル状の物が乱れ飛ばないとね。
そして最強の怪獣をウルトラ四兄弟の力と引き換えに封印するところがあって初めて今の地球の平和が実感できるんで、ここをすっ飛ばさないで丁寧にやったのはかなり好感度高いですね。いやもうここで結構来るものがあったけど。
ストーリー自体はネタバレになるからいいませんが、マン、セブン、ジャック、エースの四人がちゃんと年をとった人間の姿で(この人達は…死なないんだよね?)神戸の街に住んでいる…ということが本当に「ウルトラマンがかつて活躍した世界」をTV本編以上に印象づけてて、役者の力は偉大だなあと思った次第。
タカトくんのトラウマがケルビム(上司〜w)ってのも納得。アイツ日本海から移動してきたんだよな、確か。そして怪獣が恐いってことでなく、GUYSやメビウスに憧れてる自分が飼い犬を助けに行くことが出来なかったことで、その憧れる気持ちをなくしてしまったという複雑な心境をミライが理解できてない…というのもちょっといい。それを指摘するハヤタもいい。
タカトくん絡みで「諦めないこと、信じることが勇気になる」というのが何回か出てきてるんですが、それよりもハヤタがミライに言った『我々ウルトラマンは決して神ではない。どんなに頑張ろうとも救えない命もあれば、届かない思いもある。』という予告編でも使ってたこのセリフがなんかすごくいいんですね。それでも諦めずに信じることが勇気になり力になる、と言うことでしょうか。かつてのウルトラマンが今のウルトラマンに送る言葉としては本当にグッと来ました。
それとミライと話をしようとしないタカトくんに、『ウルトラマンが地球で戦える3分間だけ話をしよう』というミライがいい。
ニセメビウスが出てきてからの展開。
いいけど、ニセウルトラのカラーリングがちょっと違うんだけど、サコミズ隊長が偽物を指摘するのにカラーリングでなく「目つきが悪い」っていうのがおかしかったな(笑)あとニセの口元がニヤリとするとことか。なんか変だったヨ?足がとがってクルンとしてるのもちょい笑ったけど、あれはザラブ星人が変身したからってことでいいんだね?細かい(笑)
後半はずっとウルトラマンが戦いっぱなしで息付くヒマもなく、とにかくウルトラマンたちが捕われては助けられ、倒れては立ち上がりを繰り返してそのまま戦いのインフレ状態になっていくんだけど、もうテンション上がりっぱなし。エネルギーを失ったミライがタカトくんが立ち直ることによって再び起ち上がるところといい、泣ける。あ、ウルトラマンそれぞれのカラータイマーがピンチになるたびに、メビウスTV本編の「カラータイマーは単なるシグナルじゃなくて命の輝きなんだ」ての思いだすし。(だから厳密には3分じゃなくてもいいと思うんだ、メビウスでは)
最後6兄弟が揃って、全員で乱れ飛ぶ板野サーカスのあたりからクライマックスでは、あんまり盛り上がりすぎて面白くって泣けてきたよ、マジで。
ここの板野サーカスはまさに頂点。触手をよけつつ猛スピードですり抜けるウルトラマンや、俯瞰目線からウルトラマンの主観的目線に移ったり、画面もウルトラマンもグルグルと動き回ってるのに見てて混乱しない画面の流れがさすが板野さんてだけありました。ここは本当にすごかった!
画面的には、フィールド作って薄暗くした中での戦闘で、ウルトラマンズがCGだからちょっとゲーム画面みたいなんだけど、まあそれは仕方ないってことで。引っ掛かったのはそこだけかなあ。あ、挿入歌はちょっと煩かったなあ。
最後のGUYSメンバーの感動は、まさに見てるウルトラファンの感動でもありました。


あとは懐かしのウルトラQオープニングから始まったりとか、全編でウルトラ6兄弟のテーマ曲が流れててかなり感激したとか(オレのメインウルトラ体験はタロウなので、あの歌大好きなんだ)サントラ欲しくなったとか、とにかくウルトラマン全員が揃うと感動だとか、ED、KIYOSHIの歌は締めとして流れると思ったよりイイとか、本編映像だけかと思ってたら過去ウルトラの映像とか、うっかりするとウルトラの記念パーティ映像が流れてて油断出来ないとかかな。
あと映画限定のメビウスインフィニティーは("メビウス"も"インフィニティー"も同じ∞やんか)デザイン的には微妙だけど全体のマーキングがちょっと古代の守護神ぽくてイイとかかなー。
いとうあいこのジングウジ博士がサコミズ隊長のことをサコっちって言ったとか(似てる?ミライくんと?)、最後犬が立ってたとか、ちょっとした笑えるとこもいろいろと。
あ、そうだよ神戸市長!ちゃんとキャスティングに"神戸市長(松永)"って!(笑)
そしてミライくんはカワイかったー(笑)かつてのウルトラ戦士の前でまさにルーキーって感じのとこがね、カワイイんだよな。ていうか『兄さんたち!』なんだなー。


そして買うつもりはなかったのに、サイン入り生写真付きで売ってたんで、つい…

mirai―五十嵐隼士写真集

mirai―五十嵐隼士写真集

ちょいとやっつけっぽいけど、五十嵐くんの写真自体はカワイイ。かなり脱がされてるけど(笑)
中に中途半端に映画のメイキングとかイベントレポがあるんだけど、それならGUYSの衣装着たミライくんの写真がもっと欲しかったかな。というかそれを期待してたんだが、残念。