そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

モーツアルト生誕250年目の真実

日本テレビ 後9時03分〜10時54分

モーツアルトの生涯を東山紀之オーストリアでナビゲート▽天才児を育てた父親・レオポルトの教育▽旅が育てた史上最高の天才脳を分析▽リポーター雨宮塔子は「天才脳」のヒミツの解明に挑む!
▽スタジオには、今最も注目を集めるカリスマ指揮者の金聖響氏、アハ体験でもおなじみ新進気鋭の脳科学者の茂木健一郎氏を迎え、更に謎の真相に迫る。 文化庁芸術祭参加作品。

モーツアルトはいいね。
曲の意味とか人物の背景なんか知らなくったって(実は「アマデウス」も見てませんが)、モーツアルトの音楽は好きさ。みんなも好きじゃろ?オレは特に交響曲とか室内楽が好きですが、楽しい曲も哀しい曲もモーツアルトってどれ聴いてもいいんだよな。もちろんオペラも良いです。全体に華やかなところも好きなんだけど、でもその華やかな中にもただ楽しいだけじゃなく、なんかいろんな何かが込められてるのがね。そういうのがモーツアルトがいろんなものを抱えながらも、基本的に「人を楽しませるために曲を作った」ってところなんでしょうか。本人の境遇がどんなに悲惨でも。まさに天才。彼の作品が聴いて判り易いってのも好きなんだよな。(やってることは難しくてもね)でも本来天才の仕事には「判り易さ」ていうのは重要でないかと思うなあ。小難しいことはいいんだよ。
天才なのに自己表現だけじゃなく、商売も考えられる(受ける曲を書ける)ってのもすごいな。普通出来ないよなあ。
そんでこの人が変な人っていうのもね。普通天才はまともな人じゃないんだけど、モーツアルトは一概にそうでもないみたいだし、この人ホントに変。下ネタ大好きなところもな。(不思議と頭イイ人って下ネタ好きだよな)
 
第一生命プレゼンツなんだけど、間のCMが全部モーツアルトにちなんでて、見ててテンション落ちないのが良かった。こういうのって以外と大切だよな。
前半は天才としての側面を脳科学的に分析したり、モーツアルトと同じような現代の天才少年を紹介したり。後半はモーツアルトの生涯を、その辿った旅の人生から彼がいかにしてその才能を伸ばしていったかというのと、書簡で人柄を紹介したり。満遍なく面白かった。
モーツアルトの曲に軽快で疾走感があるのはやっぱり旅をしてるときの馬車のリズムとかが体に染み付いてるからだろうか?
最後の脳科学者の人が言ってた、「我々一人ひとりが神様の実験体であって、モーツアルトはたまたま上手くいった。でも自分たちもその可能性があるから、天才と自分を切り離して考えないほうが良い」というのは、面白い考え方だよな。
ていうか思ったんだが、神の実験であるんなら、音楽的素養のなかったモーツアルトの家系にまずお父さんが音楽家として目覚めたって言うのが、まさに実験ぽいなー。やっぱりそういう環境って大切だよね。(お父さん、音楽的素質はイマイチだったけど教育者として優れてたらしいし)
宇多田ヒカルを作るためにはまず藤圭子、みたいな感じか。