そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

セーラー服と機関銃#7(最終回)

http://www.tbs.co.jp/kikanjyu2006/
うーん、なんつーか、物足りん。
別に機関銃ぶっ放して話のケリをつけるのが早すぎるとかでなくて、見終わったあとの余韻というか何というかさ。今回の話は泉と佐久間が濱口組に乗り込むところが主眼ではなくて、そのあとの話の方が重要なはずなんだよなー。佐久間さんがあんなことで死んでしまうっていう現実感の無さがとかさ。でもそれを夢のようなひと夏の出来事にされてもなーというか、泉が健全すぎるのかなあ?
長澤まさみのドラマは意識して見るのは今回初めてなんで、彼女の演技力がこんなもんなのかどうかもよく判らんのだけど、なんかエロさが足りないというか、こんなに健全でいいんだろうか、星泉は。むしろ普通の女子高生だったのが、組長になる過程でちょっと非日常の体験をして変わって欲しかったんだけど、あまりにも変わらなすぎというか、人の死に目をあんなに見てきて、変わらないってのもどうなんだろ。で、夢のような…と来たもんだ。あんなふうな得難い、というと問題あるけど、普通は体験できないような出来事に巻き込まれたら、人生観ですら変わりそうなもんだけどなあ。
そもそもやっぱりOPの歌が気に入らんのは歌の上手い下手じゃなく、あの歌で何の情動も動かされないっていうか気持ちがこもってないというか、泉が目高組の組員とか佐久間さんのことをどう好きだったんだろか?と思うからなんだよ。まあこれは演技とかじゃなく、そういう演出なのかも知れないけど、佐久間さんのことはもうちょっとこう大人の男として意識してた…という描写が欲しかったなあ。(元の原作も映画も覚えてないんでそっちがどうなのかは知りませんが)
でないと、最後の佐久間さんの手紙を読んで泣くところが、イマイチ胸に迫ってこないというか、佐久間さんが死ななかったらこの二人はどういう関係になってたのかとか、そういうことを思うわけですよ。
何か心に通じるところがあるから「愛した男たちを思い出に変えて」なんじゃないのかしらん?そういう繋がりが見えるような星泉であって欲しかったんだけどなー。ホントにこのままだと泉は目高組のこと、忘れちゃいそうだよ。
でも、並木道で泉が振り返ったときに目高組のみんなが並んでるのを見たら、ちょっと泣けたけど。やっぱり目高組のキャラ勝ちだよなー。
 
話戻るけど、濱口組に警察が乗り込んできたときの大騒動。
三大寺みたいな人間が泉と佐久間さんの本気くらいで流されるとは思えないから、あれって単に逃げられないと思ったから観念したってことでいいのかな?
黒木の最後はすげーよかった。あるべきオチだね。警察が乗り込んで来たときに一人だけしれっと逃げようとした黒木に掴みかからんばかりの濱口組長も凄かったし。さすが博太郎、目の覚めるような演技だったよ!また薄ら笑いを浮かべる慢太郎もハマりすぎてるし、この二人のこのシーンはちょっと感動したね。
そんな黒木を刺し殺す蘭丸によくやったと言いたいよ。先週実動部隊として動いたのはこのためか?まあもちろんヤクザには違いないからみんな捕まっちゃうんだけど、次々と手錠をかけられて行くのがかなり小気味よかった。スッキリ。
で、あの状態で見逃されちゃう泉と佐久間はどうしたもんかと思うけど、まあいいや。
佐久間さんの最後は、ちょっと泣けた。死にそうだなとは思ったけど、あの無駄死にっぷりがなんとも…手紙の内容がまたなんか説得力あるような気がするのは堤真一だからだろか。佐久間さんの不器用さとか真面目さとかが、ホント胸に迫るよ。それだけで泣ける。ヤクザのけんかの仲裁なんか入るなよ、堅気になったんだから。
最終回なのにちょっとながらで見てたんで、こんなとこで。