そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

役者魂!#7

http://www.fujitv.co.jp/yakusha/index2.html
このドラマのやりたいことは、最初から判ってんだよ。疑似家族をやりたいんだってのは。
だけどそうであるならこの脚本はどうみてもメチャクチャだと思う。
劇中のキャラの行動もどうみてもハチャメチャだと思う。特に中心人物は。
だって本能寺先生の3人の娘の言い分の方がどう考えても正しくて、本能寺と瞳美と子供たちの言ってることもやってることも殆ど理解できないんだもん。おかしいよ、あいつら。
瞳美が娘たちのリアルな言い分を理解できないのは、彼女が親がいなかったからではなく、彼女の妄想が辛い現実を見たくないために、お伽噺のような他人の人生をでっち上げることにしか向いてなかったからだとは思うけど。ひょっとしたらそういう意味では人生=舞台である本能寺と似た者同士なのかも知れないな。
本能寺が同居を断られて落ち込むのは完全に自業自得だし、普通常識的に考えていくら実の娘であっても、その提案を受け入れてくれるとは思えないし。ただその分、「父親を演じきれなかった」という本能寺の述懐は、そのあとの孤独を感じるところとその後瞳美たちが同居を申し出るところに生きてるとは思うけど。一応判ってはいたんだな、先生。
一体、君塚はどういうつもりで脚本を書いてるのかなあ、そして演出家はどういうつもりでこのをドラマを演出していいと言われてるのか。
と思ったのは、今回余りにも脇キャラの動向が面白かったから。たぶん同じ脚本、セリフでもあの演出でなければ全然印象が違ったと思うんだよな。
そいう意味では、里奈とアントーニオと護のやり取りのところやオーディションのくだり、社長が演出をやる気満々なところはリズムもテンポも展開も文句なしに可笑しかった。社長、だから前回からリア王読んでたんだな(笑)
瞳美の妄想も今回は忠太が信じちゃうところを適当なこと言ってるだけだと躱してみたり、桜子が瞳美のマネして一生懸命でっち上げの話を作ろうとしてるのをもっと良い話にしてみたり、使いどころも上手かった。
で、せっかく家族が出来上がろうとしたところを壊れたところだけ見せて引き?これが何となくこのドラマを見てしまう理由なんだよな。それで予告で瞳美が「私に誕生日さえなければ!」って叫んでると、一体何がと思っちゃうんだよなー。ううむ、姑息だ(苦笑)