そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

R30

http://www.tbs.co.jp/program/r30.html
ゲストが周防正行だったんで。
Shall we ダンス?」も「ファンシイダンス」も「シコふんじゃった。」も好きです。この人は邦画にしては珍しく(というと語弊がありますが)昔からちゃんと面白い物を作ってるんだよね。こないだ金曜ロードショーでやってたリメイク版も見たんですが、"オリジナルとほぼ同じ"でやっぱり面白かったし。(頭30分見そこねたんで感想は書きませんでしたが)
興味深かったのはハリウッドのリメイクの「Shall we ダンス?」の話。
リメイク契約の時に周防監督が自分で撮るということも考えたけど、それだとたぶん枠組みが同じで違う物を作ってしまうだろうということでした。リメイク版ではオリジナルと全く同じシチュエーションにするために、あえて舞台をシカゴに設定したのだとか。
あとリメイク版についてリチャード・ギアが周防監督に説明してくれとことには、オリジナルでは社交ダンスというものが日本に馴染まないが故のおかしさ、つまり男女が身体をくっつけて踊るということの変さを描いたものだったけど、それが当たり前のアメリカでは何におかしさを求めたかというと、社交ダンスをする動機に求めたらしい。アメリカではそれなりの階級にある人間が、自分が不幸だということを認めることが一番恥ずかしいことだそうで、今の生活に物足りないという理由でダンスに入れ込むということが、そもそもありえないことらしい。それを理解してるリチャード・ギアの頭の良さに感心たようです、監督は。文化が違うと面白いな。成程と思ったよ。
最新作「それでもボクはやってない」は裁判の結果、話の成り行きではなく、どちらかというと日本の裁判はこんなに変なんだよ、ということを見せるための映画なんだとか。(見てる人に判りやすい裁判を進めるアメリカの法廷と違って、いかに判りにくいかが見どころってことか?)
テーマ的には「人が人を裁くということ」。
他の番組で紹介されてた話だと、結局主人公が本当にやったのかどうかは判らない描写らしい。だからそこは問題じゃないってことだそーだ。
面白そうなので一応見に行くつもりだったんだけど、ますます楽しみになりました。なんとか見に行かないと。
周防正行監督「笑われて手応え」…痴漢えん罪題材「それでもボクはやってない」米プレミア http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070112-OHT1T00098.htm