そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダーカブト特写写真集

仮面ライダーカブト特写写真集 (DETAILS OF HERO 03)

仮面ライダーカブト特写写真集 (DETAILS OF HERO 03)

ガワは美しい。機能美と造形美の極致だよな。
カブトは、というか全般的に白倉ライダーのデザインはいつも細部に拘ってないんで物足りないんだけど、それでもガワは美しい。好きなライダーはRガタックとR・Mザビー、ホッパーズだったけどカブトの造形は美しいと思います。
画面構成が大胆で外国の写真集並に格好良いので、これはこれで美しい絵本としても楽しめるな。
解説コメントでいろいろと興味深いネタが振られてて、それもなかなかに面白かった。Mダークカブトは黒いほうがいいのになぁと思ってたんだけど、Mカブトの目のゴーグル部分だけを換装したものだったんですね。予算の関係とはいえ残念。(アニメなら黒かったろうな、Mダークカブト)
あと毎回ながら、FRP製のパーツを如何にも金属のように見せる塗装技術はスゴイなあ。ダークカブトとか、なにげにマジョーラ重ね塗りだし(そういやカブトの赤もマジョーラ塗り重ねてたんだっけ。あの赤はいいよな←響鬼以降全てにマジョーラ使ってるって巻末のPLEXインタビューでいってた)
響鬼の特写は微妙に物足りなかったんだけど(たぶんデザイン画とかが載ってて資料本的に思ってたからかなー?)今回は特にそういうこともなく、むしろデザイン画がないせいか単に美しい絵本でカッコよかった。
あ、あんまりドレイクに注意を払ってなかったせいか、アレが横向きに見たトンボだってのは今気がついた(笑)右腕の尻尾は判ったけど、左肩がトンボの頭になってて、だから胸に羽が横向きについてたんだな。こりゃスゴイデザインだわ。ホッパーの面も格好良いと思ったけど。(→バッタそのまんま、つか足だし)
 
読み物は白倉さんの企画解説みたいなものと、PLEXのインタビュー。
企画解説の話は結構興味深くて、そもそもは「平成ライダー」が「昭和ライダー」(一般人の認識の「仮面ライダー」)との認識のズレを利用した既存のライターに対するアンチテーゼだったんだけど、響鬼平成ライダーへのアンチをやってしまったため、もう一度「平成ライダー」ってなんだ?というところから始まった、骨太な企画のつもりだったらしい。その辺が自己否定から始まった平成ライダーの難しさという認識はあったらしいですね。あと予定調和がいいんだろうと思ってるけど、「体質的にあまり得意ではない」と(笑)
あと、企画書において「ショッカーが本当に強い組織だったらどうする?」的なところから理詰めで企画をたててるということで、それ見るかぎり、ZECT=ネイティブって完全に悪なんじゃん…と(笑)なんだよ、やっぱり悪の組織かよ。
ライブ感はあるものの、企画自体は当初の予定からはたいしてズレてないらしいですよ。反応を見ながら変えていってはいるらしいけど。ロケ先で子供が矢車のマネして「どうせ俺なんか…」っていってるのみると、何があたるか判んないって思ったらしいです。と、まあそんな話諸々。ネタバレしすぎか?別に買って損はないと思うけど。だって本自体キレイなんだもん。
 
でもね、これは贔屓目なしに思うんだけど平成ライダーで一番デザインラインがしっかりしてたのって「剣」なので*1、是非とも剣の特写を出して欲しいよ。もう無理かなー…当時東映MAXで結構フォローされてたけど、本当に意匠が細かいので、あれをアップで見たいんだよ。

*1:アンデッド画集(未レビュー)での宇都宮Pの韮沢さんへのオーダーのだし方がすごく拘ってて、そういう意味でたぶんライダーの方もいろいろ細かく拘っていたんじゃないかと思うんだ。細部が凝ってたんだよな。この辺、同じ韮沢さんでありながらワームデザインがいまいち詰まらないのとは対照的だと思うんだ。あとブレイドに関してはあのソリッドなデザインが美しいと思ってるんで、SICのあの造形解釈は絶対納得いかないので買いません。