そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ヒミツの花園#9

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月山を担当に戻すの戻さないの話がいつのまにか陽がホントの弟じゃないという秘密を明かす話に。ところが当の陽はそれに気付いてた・・・という急転直下?な展開。
月山の代わりにやってきた新しい担当編集畑中が、陽の脚本に対してのダメ出しで「18年の人生経験じゃ限界もあるでしょうから」という指摘をしてたけど、ストーリーがマンネリ化して面白さを失ってることと経験が足りないことは必ずしもイコールではないとは思うけどね。畑中は非情な人間ではなく単に仕事を「仕事」として確実にこなしているだけ・・・という描き方もこのドラマにおいて「悪人」がいないという安心感に。(脚本にダメ出しをしてもちゃんと代替え案を考えてくるというのは編集の仕事としては当然なので)
それよりも、彼らの場合家族で仕事をしていて家族を大事にしているゆえに、「仕事」であってもそれを超えて家族のように接してくれる人間でないと本当に心を開くことが出来ないし、そういう特別扱いをしてくれる人間に対して頑張って仕事しようという気になるだけなんだよね。月山とか田中ちゃんとか。ビジネスライクなだけでは、創作活動は支えられないって事ですね。
ということは智たちが月山に、仕事と割りきって担当に戻ってくれというのは、そもそも本末転倒なんだけどさ。
もう一つ、田中ちゃんの出版社は大手ではなかったんだな。だから花園ゆり子の正体特集の時に便乗できなかったのか?(音羽や一ツ橋勢に対する白泉あたりみたいなもんか?)
それはともかくとして、田中ちゃんが大手出版社である蛍潮出版の畑中について、大手の編集は態度がデカイという評をし、それに対して陽が月山は違ったと言ってるけど、それはとりもなおさず花園ゆり子を売りだしたあと、彼らが人気漫画家になっても一歩引いて接する田中ちゃんにも言えることではないかいな。


陽は自分が本当の家族じゃないということに気付きながら、それを兄たちが黙っているのは自分のためだということが判っているからこそ、知らない振りして心配を掛けまいとする、18年しか生きてなくても大人と同じ気遣いで、精いっぱい一生懸命クールに大人ぶってる陽の本当の気持ちは、本当の弟じゃなくても、家族だと言って欲しかったということ。
ドラマ的に陽の秘密がバラされることについて、まず修の口から視聴者に知らせて、その後すでにそれを知っているらしい陽に航が告げるんだけど、これ、陽が秘密を知るということはたいして重要ではないんですね。陽がその秘密を知って受け止めて、尚且つそれでも家族だと言って欲しかった、その上で兄達に感謝したかったということですね。そして月山はそれを判っていたから陽に年相応に甘えていいよと促した。「内緒にしといてあげるから泣いていいよ」と言ったのが良かったし泣けた。泣けたのに、そのあとの修と智、兄弟愛のシーンなんだろうが、なぜ笑える(笑)
「仕事」だから担当替えも仕方がないと片岡4兄弟から無理に離れてた月山だけど、「仕事」を超えて片岡兄弟のことを考えてくれてたから、彼らは月山に心を開いたんだしね。まあそれは田中ちゃんもそうなんだけどさ。


それはさておき、今回も川村亮子編集長の暴走っぷり、傍若無人ぶりがスゴかった(爆笑)
月山の家に押し掛けての鍋もともかく、あの月山の家でのみんなの会話の取り留めのなさに笑った。会話上手いなあ!
そして結局田中ちゃんでいいのか?田中ちゃんも照れ隠しなのか?本気なのか?大人の駆け引きは難しいな(笑)
TVNaviに堺雅人の連載エッセイが載ってるんだが、それによると片岡4兄弟の仲の良さの秘密は、撮影の合間にするボードゲームと、小芝居らしい。特に小芝居は劇中でもよくやってるけど、あの違和感のなさはそういうことなのかーと納得したよ。