そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

http://www.go-bubble.com/index.html

当然のように六本木ヒルズで見るぜ!
相変わらず前情報なし、ホイチョイでフジってだけの情報で。(公式はチェックしてるくせにスタッフなんか見ちゃいねぇ)企画の亀山千広はともかく、脚本は君塚良一だったのか!どうして役者魂はあんな・・・って魂の底から叫びたくなるくらい、涙チョチョ切れるほど面白かった!バブル、最高ーー!
いやマジでバカ映画です。ただそのバカ映画をあそこまで本気で作ってるというところが潔い。つかどう考えてもこの映画、都会に住んでた30代半ば以上(バブル当時大学生や社会人)しか楽しめない・・・と思う、よ?
完全に人を選ぶ映画だと思うぞ、ネタ的にも内容的にも。この軽く明るいイケイケな雰囲気がまさにバブルっぽいんだけど(ネタに突っ込みすぎないところがホイチョイのバランス感覚のいいところ)、それ自体が理解出来ない人には???な感じかも。
でもツボにハマる人にはマジで出来の良い、文句付けようがないほどのコメディ映画。ソツなく、難しくもなく、ちょっぴり親子愛?で微妙にファンタジーな、ユルバカ映画。(最大級の讃め言葉)
間違ってもバック・トゥ・ザフューチャーではなく、単にバブルを見せたいだけでいいんじゃね?こんなバカみたいな時代があったんだよ、ってことで。
大体がさ、バブルの頃にとっても恩恵を受けただろうホイチョイ・プロ自らが示す、当時の模範的バブルの有り様がこれでもかとばかりに映し出されてるスゴさ。おいおいお前らがオレ達を躍らせてたんだろうよと突っ込みたくなるよ(笑)ちなみにオレは踊ってませんがね。
ディスコのシーンを見てて何となく韓流ドラマを思いだしたんだが(ファッションがね)、むしろ韓流ドラマを見て古っ!っと思うのはバブルの記憶があるからさ。(だから絶対ハマらねー)
見てて相当ファンタジーだなあと思ったんだけど、本当にあんなんだったんだよね、一部では。タクシーチケット大盤振る舞いとか、学生の船上パーティとか、トレンディドラマのようなオシャレな暮らしぶりとか、シャンパンといえばドンペリに決まってるとか、話には聞てたり実感としてそんな感じ。
よく、バブルっていっても実感なかったよな、と言う人もいるけど、そりゃそうだよ、それが当たり前だと思ってたんだからさ。それって有り得なくない?(あるのかないのかどっちだ?)
でもさ、当時のファッション、トサカ頭に太眉、真っ赤な口紅(いやあの頃はディオールのオペラピンクとかか?)、ラーメンソバージュやワンレンにボディコンミニでゴールドのアクセサリージャラ付け、極彩色のダブルのスーツ(女性はミニスカスーツ)は、当時でもセンスとしてはダサかったです、ハイ。ダサいと思ってなかったのは渦中にいた人だけ。少なくともオレの回りにはいませんでした。(むしろトラッド崩れが多かったような)
だからどうしてああなるのか(お立ち台の人々)がさっぱり(笑)*1
話がバブル回顧になりつつあるよ(笑)
えーと、広末キャスティングは微妙なとこだけど、その微妙なとこも含めたバブル的なキャスティングなのかも。思い切りよく水着姿とか足とか出してて、とてもじゃないけど一児の母とは思えねー。これはスゴイ。
ドラム式洗濯機を大まじめで「この洗濯機がタイムマシンだ」と言われて「これ、笑うところ?」って感じで、全編爆笑というよりはどう受け止めたらいいの?という雰囲気なんだけど、むしろ全体にそんな調子で微妙に面白いようなそうじゃないような・・・だから、ツッコミどころがなくねー?ってところか。
六本木のセットに関しても、当時の六本木なんか殆ど行かなかったからどこがどう違うのかイマイチ判らねー。ただ六本木交差点に群れるボディコン女とソフトスーツの男達が、ああ〜そうそうそれそれって感じ(笑)当然音楽は「君の瞳に恋してる」いやー楽しそうだよ、みんな。バブルサイコー!(またかよ)
話はあまり細かいことは言わないけど、一応バブル崩壊に関する陰謀とか企みがあって、それを阻止する事が出来るかどうかって話。最後、阿部ちゃん扮する下川路が「これから家族のところに帰ります」ってのが、バブル時代に外へ外へと向かってた人々が、バブルが弾けて今度は家へ家へと向かうということを暗示してるような。といっても映画のオチはアレだけどさ(笑)あのオチがまさにバカ映画って感じで、いい加減に締めててよし。いや当然、劇中で確認のための描写に使ってたんで、なんか来るとは思ったけどさ。
そういや基本的にタイムパラドックスについては細かいことやってないんだけど(バック・トゥ〜のようにそれがメインじゃないから)、2007年の真弓の出発前に下川路が「真理子は独身だった」って(取ってつけたように)言ってたことね。真弓が過去に行くまでは下川路は何も知らなかったんだよな。真弓が過去に行ったことで1990年の下川路は真理子がシングルマザーとして真弓を産んで育てていたことを知って、そこでもうすでに歴史は変わってるんだよね。あと下川路たちの陰謀阻止を根本的に防ぐ手段としてタイムパラドックスを使おうとした芹沢とか、意外とその辺はちゃんとSFだった。
ところでバブルだから洗濯機なんだよな?

*1:オレたちゃどっちかというと、友達とファミレスで「君の瞳に乾杯」などと言って爆笑するような感じ。だってそんなことをマジメに口説き文句で言ってるやつがいる時代だから!(たぶん)