今回はレストラン仕立てのストーリーテリング。
流し見だけするつもりが意外と面白かったんで感想書いとく。
■「才能玉」
出演:櫻井 翔・平山あや 脚本:大野敏哉・演出:植田泰史
わりとこの手にはありがちな皮肉ぽいドラマ。才能は使いよう。つか、犯罪者がそれを犯罪抑止に利用するってのは現実にもあるし。羊沈もそうだが。
■「ヴァーチャルメモリー」
出演:加藤あい 脚本:高山直也・演出:星護
こないだまでハケンの品格を見てた身としては、どうしても森ちゃんが正社員になったはいいけど使えなくて、とうとう上司を刺殺・・・にしか見えませんよ(苦笑)記憶を売ったらその記憶が無くなるって言われてんのに、頼まれた仕事も、首になったことも忘れてるって、バカなんじゃないかと・・・ ( ̄д ̄|||)
と言うかそれよりハケンの役があれなのに、こんな仕事を引き受けるかとあいの気が知れません。マジで。
ちょっと藤子Aの短編っぽいけどオリジナル。
■「雰差値教育」
出演:永作博美 脚本:小川みづき・演出:森ハヤシ
分差値だと思ってたら雰囲気の方だったのね。これもわりとありがちな皮肉っぽい話かと思ったけど、よく考えたら学園モノのドラマやマンガでやりがちな、いかにも感動的に盛り上がる展開ばっか盛り込んだ・・・というところが、ものすごくブラックなパロディなのかも。しかもそれを当事者が演出してるわけだし。
教師視点だから、永作ちゃん演じる新任教師がどんどんエスカレートしていく様がちょっとヤバそうと思ってたけど、オチがあれってのがいいな。授業が終わったあとの投げやり感とか、結局教師も生徒もお互い様なところが、意外と後味悪くなくてこれはこれでアリ。オリジナルにしてはかなり出来がいい話だなー。
■「午前2時のチャイム」
出演:椎名桔平・山口紗弥加 脚本・演出:長江俊和
桔平の演技が真に迫りすぎてて思ったよりコワかった!マジ過ぎだよキッぺー。話も演出も本気過ぎ。それより時々キッぺーはドラマってことを忘れさせるよ。
演出的には鏡がポイントに使われてたり、最初に「ポメオパシー」を言ってるところから話の構造的に何かありそうな雰囲気はあったけど、ありそうなネタを結構捻ってるところがこれもオリジナルにしてはよく出来た話かと。
直接的に展開に関係してないけど鏡とか映り込みを多用してたりするのは名前のアナグラムを使ってるのと同じでこれが現実ではないということを指してるんだよな。総合的な演出も上手いよ。
種明かししたあとの最後の最後があのオチなのは、やっぱりそこまでやらないと世に奇妙じゃないって感じ。その辺理屈で攻めてって、最後は理屈じゃないところがコワイんだよ。