そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

わたしたちの教科書#2

http://www.fujitv.co.jp/kyoukasho/trailer/index.html(見られないんで中に)
珠子さんはとんでもなく取り返しのつかないことをしてしまったことに気がついたわけですね。
でもだからといってそれで人が善になるかといえばそんなことはなく、珠子は正義感に溢れる人間ではあるけれど、本当に酷い人だよ。悪い人間じゃないってだけで。
でもこのドラマが面白いのは明らかに珠子が酷い人間だからで、酷い人間が悪かといえばそういうわけではなく、加地みたいに人の善い人間が善かといえば、そういうわけでもないんだよな。まあ大体自分が善い人だと疑ってない人間は、知らないうちになんかしてるもんなんだけど。
珠子が明日香にしてたことはネグレクト、つまりやるべきことを何もしないことが悪いことであるということなんだけど、それは明日香の事故のことについて何もしていなかった加地とダブらせてんのかも。何もしない人間は悪ではないけど時として、結果悪になることもある・・・それを防ぐべく立ち上がったのが珠子であるというのは、明日香に対する今更ながらの贖罪のつもり・・・ってことでいいんだろか。

『神様は善い人を選んでご褒美をあげるわけではない、悪い人を選んで罰を与えるわけでもない。時に理不尽に、時に偶然に、人は光を受け取ったり、闇を受け取ったりする』
すごく珠子の実感がこもって聞こえるんだよな。結婚に失敗して騙されて子供を押し付けられたことのようにも思えるし、偶然知った明日香の思いで自分が感じたことのようにも思えるし、いろいろ含みがある言葉だと思う。そしてそれってこれから珠子がやろうとしてることで、加地が感じる何かでもあるのかも知れないし。
とにかくこのドラマの中で、珠子の語ることが妙に実感的すぎて異色な雰囲気を与えてるんだよな。カンノの演技力もあるんだけど。
でも珠子のとった方法はともかく、やろうとしてることは紛れもない正義のように思えるんで、そういう意味では珠子も昨今流行りのダークヒーローってことか。ホント大流行りだね。
ああ、直之さんは今回もなんだか癒しじゃった。彼はどうも大筋の話には関わらないようだけど明らかに正義で善だから(関わってないからそうだとも言えると思うけど)、彼が珠子の側にいる限りは珠子の行動は「善」であると信じていいんだろか。それくらいの指針は欲しいな。
今日のオタク先生。八幡の告白は、あまりにも水嶋くんの演技が怪しくてよく判らなかったんだけど、「ごめんなさい」の書き置きとともに書類が戻されてたところをみると、あれは彼自身の偽りのない心情ということでいいのかな?なんか嘘臭いんだけどさ。だって金八先生に憧れた人間が、夜な夜なネットで酷い書き込みするとは思えんもの。どうせ当たり障りなくことを収めたかったとかそんなとこだろ?
いいけど、同じクラスの生徒が死んだことをずっと覚えてろだなんて、そりゃ無茶だと思うなー。余程猟奇な死に様だったんならともかく、事故か自殺かってくらいならすぐ忘れるよ?(そういやオレは中学と高校でクラスメート、しかも仲良しグループの子が病気で亡くなってますが、記憶には留まってるけどやっぱりそれなり忘れていくもんよ?)


坂元裕二はこういう物の方が向いてるんではないかなあ。ラスクリはともかくどうして西遊記なんかやったのか判らんよ?(トップキャスターは好きだったけど)それとも河毛演出のおかげ?回想シーンとか、子供の頃の明日香があまりにいたいけすぎて泣けるで。

そうそう、公式の「八幡日記」(笑)
普通こういうのって裏話的なものだと思うんだけど、そこで役作り論を語ってしまうのがヒロたんか!(笑)河毛監督の言ってることは要するに東大にいがちな感じのインテリオタク・・・だよな?わりと境界線上のさ。それはそれで結構記号的だと思うんだけど。まあ挑戦というのなら暖かく見守って行きたいと思っとります。全力でっ!(笑)