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セクシーボイスアンドロボ#8「プッチーニ前編」

http://www.ntv.co.jp/sexyvoice/
プッチーニの非現実さとやってることはとりあえずいいや。あれはあれで納得した。まさに木皿ワールドの住人たち。
それよりももうロボがマジヤバで気持ち悪いです。
前にお母さんに子供の趣味は卒業しなさいといわれた通り、ロボのオタクは本当の意味でのオタクじゃなくて(メタ的にも)「子供」という記号としてのオタクでありロボット集めなんだよね。
ロボの気持ち悪さは、世界の狭さといい、やってることの周りの見えなさといい、子供のメンタリティしか持ってないくせに大人のなりで大人ぶってるところなんだよ、オレにとって。二コが逆に子供なのになんだか冷めてて、一生懸命背伸びして大人になりたいと思いながらも、本当は大人の世界なんか実際には知っちゃいない、想像の中で大人ぶってるのとは対照的なんだけど、まあそこが二コにも感情移入できないところで。そういう意味で一番等身大で普通の人なのが一海ちゃんだったりすると思うんだけど。
迷信を信じやすく、先入観の強いロボは、命より大事だと言ってるマックスロボの腕をトイレの中から救うことが出来なかったから、それを平気で出来る「大人の」昭子に衝撃を受けたのであり、その「勇者な」行動に心を持っていかれたんだけど、そういう新しい価値観(「恋」)に簡単に鞍替えできるのもロボが精神的に子供のままだって証拠なんだよね。
今回それがロボの中ですごくドラスティックに行われたから、二コや一海、地蔵堂たちのことを平気で「フィクション」呼ばわりして、見てる視聴者からしたらどうしたんだ、ロボ?って思うんだけど、たぶん今までも同じなんだよね、ロボは。
だからロボがリアルな現実だと信じてる昭子との恋にしたって、同じ程度にフィクションだってことは気がつかないんだよな。ロボは今自分がいる場所だけがリアルだと思ってて、それ以外は全てフィクションなんだから。簡単といえば簡単。そこがまさに人として気持ち悪いと思うところなのですが。
二コは今までの「世の中を判ったような気になってるけど実際は何も判ってない状態」がスイッチの入ってない状態だったから、ロボへの恋心?に目覚めた途端にスイッチが入ってしまった。その辺ロボと同じに「子供」なんだけど。
絵美理の言った「感じなくなってるから」は、二コの「判ったような気になってる」やロボの「オタク」と同じなんだよね。周りを見てない、感情が止まった状態。スイッチが入ったのは本当にいいのかどうか。楽しいことだけ見てれば良かったスイッチオフから、苦しいけど好きでたまらないスイッチオンの状態って、大人になったってことではないよな?だったらスイッチをオフにしてる絵美理たちは何ってことだし。
もうタイトルにセクロボを冠する意味はないと思うけど(苦笑)、全体には木皿テイストという意味では今までで一番面白かった。一応後編にも期待。