そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

風林火山#26「苦い勝利」

http://www3.nhk.or.jp/taiga/
スパイ大作戦!なんかよく判らんけど、いろいろ駆け引きしてる。
それに先立ち、越後の長尾景虎の事情ですが、晴信がだんだんと悪になりつつあるのと比べてか、人の道の正義を身のうちに宿すものとしての景虎のキャラが立ちつつある感じ。晴信殿のことは真っ向否定ですよ。
今まで武田の事情を見てきてるとそれはそれで大義のもとに行動してたはずだけど、他所から見れば親を追い落として家督を継いだ極悪人か。まあ今川の寿桂尼も昔そういってたけどさ。しかしここでもう完全に武田が悪で、ライバルである上杉が正義と言い切っちゃうのも面白いなあ。
そして兄との家督争いをまるで景虎様プロモビデオのようにイメージ処理するのも面白過ぎる。なんか琵琶の音のせいかまるで源平合戦の絵巻物を見てるよう。夜討ちの夜のシーンの青と燭台の光に照らされた景虎が琵琶を弾くシーンの橙というか赤の対比も美しい。一転、家督を継いだというイメージで甲冑を付けて立ち上がる景虎の甲冑が紫色なんだけど、青と赤で紫っていうこの辺の奇を衒ったわけでない色彩設計がまた効いてるよ。紫は高貴な色って意味も拾ってんのかな、景虎の心のうちを表すために。演出、素晴しいなあ。


そしてスパイその1、相木殿。この人は常にスパイ要員か?(というか人質を取られてたとは)
村上に挙兵しないようにお願いに行くシーンで、内通しに来ましたといってお願いしてるのに、一度も村上殿と目を合わせないのがハラハラしたよ。そんな人信じちゃダメだよ、村上殿!謀略は好かんなんて言ってる場合じゃないよ。
ところで真田殿は今回の志賀城攻めの謀略が勘助立案じゃないってことは気がついてないのか?見てるこっちは相木が村上のところに行っても、この人前にもスパイやってたからなーと思ってるから嘘の寝返りのつもりで見てるわけだけど、真田殿はそんなこと知らないから(だったっけ?)あの軍義の状況で失策を責められた相木が寝返った・・・って思ったのか?というかあそこの席に勘助がいないのって変じゃない?相木が寝返ったかどうかって、勘助に聞くなよ。
そんなところにスパイその2、平蔵現る。スパイ?の相木の監視のために真田にやって来た平蔵だけど、矢崎様にもらった脇差を差してるからバレバレだよ?気がついてるのか?
相木と長窪城で知り合いだったってそれ、相木が内通してたときだよな。(20話)平蔵は内通者だった相木の手引きで長窪城が落ちたってことは知らなかったんだっけ?あれ?
平蔵に挨拶されて内心ドキリとしつつ、知らぬ風を決め込む相木殿の意図がよく判らんかったよ。えーと、どういう意味になるんだ?武田の敵方である大井殿のところにいた味方同士だった者ってことは、武田の陣中でなんかマズイことあるんだっけ・・・あ、そうか、相木は真田殿や勘助と平蔵が縁があるって知らないから、知り合いだって認めれば、平蔵は村上の間者だってことになるよな。ということはシカトしたのは、平蔵を泳がすためか、な?まあ真田殿と勘助にとっちゃ泳がせてる間者以上の関係だから、うっかり始末されちゃ困るけどな。しかも間者で入ってきてるってバレてんだから・・・ってことでいいのか。でも平蔵を泳がせといて、相木殿が寝返ったのは実は嘘だって判って村上にチクられたら相木殿が困らんか?相木殿はそんなにヌケてないか。*1


そしてどんどんと父の信虎に似て暴君化していくいく晴信を心配する板垣殿と余利殿。
晴信は完全に勘助の言うことを聞いてないし、しかも志賀城攻めで話合いで降伏を勧める勘助に援軍の首を晒して降伏を勧めよとは、とんだ非道なる君主だ!酷すぎるよ、お屋形様!
というか、この所業って全部軍師である勘助のせいになるんだよなあ?そりゃ、こんな仕業を見せられちゃ、降伏するものも降伏せんだろうと思ったら案の定。城を攻め落として女子供は人買いにって、お屋形様は鬼だ。((( ;゚Д゚))) ガクガクブルブル 今週は残酷非道な描写がスゴ過ぎる。やるなあ、NHKなのに。
自らの地位を盤石にするために弱いものを踏みつけにするって、宜しくないですよ。良い君主だって聞いて武田に与した真田殿はどう思ってんのか?勘助も立つ瀬なしだよな。お屋形様がオカシイってことにはまだ気がつかないか?
そして板垣殿と甘利殿は一体どういうつもりがあるのか。自分たちが諌めねばと思ってんのか、ついていくしかないと思ってんのか?
「負けたことがないから負けたものの気持ちが判らない」と真田殿がいうと説得力ありなんですが、だからどうしろと・・・って話でもあるしなあ。
そして勝ち気が過ぎると言われてたお屋形様は、どうやら「負けるのが怖い」らしい。上手くいき過ぎると余計なプレッシャーがかかるのか。というか、由布姫に「勘助がいなければとっくに負けてたかも知れない」といわれてそんなことはないとばかりに自分裁量でことを進めていったんだよな?そして今はその勘助を当てにしないで戦を進めようとして、逆に負けてはいかんというプレッシャーになってる。つまり、勘助がいたから勝ってたのに、その勘助を当てにしないで勝たなければ、と思ってるってことだよな。それはお屋形様のプライド意外に何か意味あんの?とりあえず誰か早くお屋形様を諌めて下さいよ。

なんでか自害しなかった志賀城の美瑠姫・・・ってああ大城先生(笑)この人キレイなんだけどなー。なんか影が薄いよな。イヤらしい小山田殿が貰っちゃったよ?小山田殿は今の晴信シンパだなー。ソツがないっつーかつけ入るのが上手いというか(笑)
そしてどうも諸角殿がなんか言うたびに、「よぉし判った!」と勝手に頭の中でセリフがこだまするヨ(笑)


公式>晴信の暴走に、とにかく家臣一同みんな困惑してるらしい(苦笑)

*1:平蔵からみると、相木は村上と通じてるといわれて監視のために潜り込んでるんだから相木に近づくのは当然で、ここで「知ってる」といわれたら平蔵が間者だってことがバレるし、相木が村上と通じてるのは嘘ということになるんだよな?知らない振りをされたんで、平蔵は相木が村上と通じてるという確証を得て、しかも間者だという身分を明かしたことになるのかな。だから平蔵は相木との連絡員のつもりでいるけど、実際は相木に泳がされてるだけ・・・ってことだよねえ。それでいいのかな?判んなくても困らないような気はするけど、これで合ってんのかなー?