そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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風林火山#37「母の遺言」

http://www3.nhk.or.jp/taiga/
「義を守りての滅亡と、義を捨てての栄華とは、天地格別に候」などという北条氏康は厳しかお方じゃった。損得よりも裏切り者は許さないってのはそれはそれで筋が通ってるけどな、それが君の正義!可哀相なのは竜若丸だよ。今週一の見せ場は何はともあれ妻鹿田の裏切りと竜若丸の行く末を景虎くんに聞かされる上杉憲政だよな。なんつか、最後までこの人に相応しい演出というか、痴れ者の路線を外さない制作側の思惑がすばらしいな。視聴後の印象は全然「母の遺言」ではありませんよ(苦笑)
氏康が息子に説明にした通り、いや実際説明したのは清水ですが(横内正@格さんの声は渋すぎですね)上杉が滅ぶ理由に上げた家臣の不和が結局原因ってのもさり気ないけど上手いなあ。
上杉憲政に助力はすると言いながら、竜若丸のことを知ってて遠回しに話を自分たちの思う方向へ持っていくとこが景虎くんのマイワールドというか、最後は勝手に自分正義の拠所にしてるし!スゲーな景虎くん。北条氏康の正義なんか知ったこっちゃねーって感じですね。
しかもそれ、客観的に見て迂闊に嫡男を手放した上杉憲政がどう見てもご短慮なんであって、捕らえた竜若丸に反抗の意志をみて、刀を持たせ自ら相手をして本懐を遂げさせるなんて、至極真っ当じゃないですか。氏康が竜若丸を誠の武士だって認めたってことはちゃんと景虎くん達に伝わってるんですかー?景虎くん、勝手に氏康を成敗って、いいけどイヤ笑ったちゃったヨ、ゴメン(笑)彼にかかっちゃ、世の中の全てのことが「悪」だな。
長野殿がこのことを知ったらどう思うか。こんな人に一生ついてく長野殿が気の毒ですよ。真田殿は長野さんはそんな人じゃないって言ってたけど、寝返っても助けてくれないんじゃあな。それはあまりに生き恥だよな。戦国の常識に従っただけだろうな妻鹿田さんも気の毒だが、相手が悪かったですね・・・。最後の叫びが無念をというかやりきれないね。
一応お北様、大井夫人のことも。勘助と今まで会ってなかったってのも驚きだけどさ。のんびりしすぎだよ、みんな。
死ぬ間際の予知夢というか実際に起こる未来予見でいいのかな。結局親子共々同じ結末の未来というかその辺が武田の破滅の予感ですかね。視聴者的にも「遺言」になるわけだけど。
娘をもらうのと嫁がせるのは意味的にはかなり重みが違うけど、こればっかりは相手次第ってこともあるからなあ。その勘助の策略はそのうち裏目にでるってことで?三国同盟なんてこんな世の中、将来もずっと続くわけないじゃん。
それにしても木村くんは凛々しいな。どっちにも振れるって、役者としての幅があるよなあ。