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面白かったー!満足満足。若いけど演技の達者な子ばかりで安心して見られたし、妙なリアルさもあって苛めの話ではあるけど楽しんで見られました。楽しんでっつーとあれだけど、ドラマとしてね。
弱さと、本当の強さを描きながら、ちゃんと救いもあるし、無意識・無自覚の何も考えてないことの怖さも確信犯の恐ろしさもちゃんと描かれてたし。
あのラストがいいのか悪いのかっていうと、それはやっぱり見る人の考えること・・・なのかな。極端ではあるけどまあ現実はあんなもんだと思うし、気がつかない人はどんな目にあっても気がつかないし、仕方ないっちゃあ仕方ないか。このドラマを見て歩に肩入れして、苛めに立ち向かう彼女の強さを見ていても、あのクラスの子達と同じことをする人もいるんだよね。むしろ良くないのは愛海みたいな確信犯的な悪じゃなく、無自覚に加害者になるような生徒たちだってのは見てりゃ判るんだけど(愛海は十分以上に悪者なんだけど)、ああいう集団の中に入ると判らないものなのかなあ。大人しい眼鏡っこの友達の髪の長い子が結構ヤなかんじだったな(苦笑)メインの愛海の取り巻きの苛めてた子達だけじゃなくて、クラスの普通の子達も結構役者として勇気いるよなあ、このドラマは。
ラスト二話で一番ハラハラドキドキしたというか笑ったのが、歩のカンニング疑惑から愛海を責め立てて追いかけて、かこんで土下座コールだったんだけど、あの集団ヒステリー(バカみたい)の中で愛海がどうするかと思ったら、逆に恫喝するとは、恐れ入ったよ、愛海(笑)いや面白かった。
薄々気づいてるクラスの納得してない子たちが、最初は歩の味方をすることがきっかけだったのに、愛海の糾弾になって目的を見失ってくとこはちょっとハラハラしたよ。「逃げるかフツー」って言い方もちょっと面白かったけど。何となくスゲーリアルだった。たぶんあの生徒の子たちの演技があまりにもハマってて余計にそう思ったのかも。なにげに上手い?
そんで佐古くんはおかしくなっちゃうしな。まあ佐古くんはいいよ。当然とは言わないけど、彼に救いがなかったのは・・・いいのかなあ。因果応報とも思わないけど、相応の、と言うことなんだろか。まああの環境でああなったとはいえ、同情は全く出来ないんだけどさ。ヤだよあんなヤツ。野に放っちゃイカン人間だよ。
最後、愛海のことはちょっと、どうなのかなあ?
友達思いだとか、入学したての歩に声を掛けて仲良くしてあげたのは本当だし、必ずしも利用しようと思ってたわけじゃないとは思うけど、あれで改心するのか?と言われるとちょっとなあ。
だって愛海のやったことって、単なる苛めとかでなく(苛めにしたって徹底してて容赦ないけど)かなり犯罪スレスレのことしてるんだよね。アキラ先輩の件とか描写的には体使って利用してるんだし。しかも拉致監禁幇助だよなー。
そういう意味で、歩と同じような苛めにあってるのは自業自得だし、面白がって愛海を吊るし上げた生徒たちのやってることは歩の言う通り許されることじゃないけど、愛海を苛めてるのがみどりたちってのは判らんでもないから、歩と違って愛海を応援しようって気にはならんのだよな。その辺、歩だって愛海を助けようと思ってるわけじゃなく、単に苛めの加害者たちへの意思表示ってだけだしな。ま、その落とし所も結構リアルな感覚な気はするかな。愛海・・・は本当に改心すればいいけどね。最後が歩たちの行動で終わってて、愛海のリアクションを見せないのが、どうなのかってとこか?
全体に胸が痛くなるような酷い描写や、胸くそ悪い描写もいっぱいあったけど、歩と未来と薗田の三人で見に行ったひまわり畑がキレイだったとか、最後の最後に夕子が歩のことを友達だと言ってくれたりとか、いろいろ救いがあったのはよかったな。
というか、北乃きいの歩がやっぱりすごく良かったんだと思う。かわいいヨ、北乃きいは。重苦しい展開でも笑顔が良かったり、目が強かったりするからそれでかなり救われてたと思う。関めぐみもこの役はよかったし、北条くんもナイーブな役上手いしな。細田くんもやっぱりあの難しい役を振りきってやってたのが良かったよ。演技テンション高いなあ。ポジション的には昔だったら窪塚がやりそうな感じだけど、窪塚よりちょっと捻ってるとこがいいかも。福田沙紀もあの役はちょっとすごいと思うしな。最後まで一片の曇りもない悪役だもんな(笑)改心するかどうかは判んないけどプライドの高さとかにブレがないのが見てて気持ち良かった。あと末永遥はやっぱり上手いっつーか、姐さんのバケツの蹴飛ばしっぷりと啖呵がステキだった(笑)カッコイイなあ!あ、そうそうボウケン繋がりで、星井七瀬が出てたんだけど最後まで彼女がヒロだって判んなかったー。だって髪白くないもん(そういう問題じゃない)