そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

良太郎の本質

ここんとこやっと良太郎が判ってきたような気がするんだけど*1、良太郎の本質って男の子らしい「負けん気の強さ」だと思うんだよね。*2
いきなり電王になれって言われてわけも判らず戦ってたのは、「自分に出来ることがあればやるだけ」という人助けの気持ちなんだけど、そのためにタロスの力を借りてることは、否定はしてないけど納得もしてなかったと思うんだよ。
肉体的に弱いのは自分で自覚してたけど、最初の頃よりは強くなってるのは確か端々で描写はあったと思うんだ。タロスたちが憑いても最初の頃ほど疲れなくなったし、一応鍛えてる、その効果は出てるみたいなこと言ってなかったっけ。
その上で、タロスたちが消えるときや、ゼロノスの分も頑張らなきゃと思ったときにやっぱり体を鍛えるほうにいっちゃうのは、自分の弱点がそこだって判ってるからでしょ。タロスたちが憑いた状態の電王が強いのは判ってるけど、自分が強くなれば電王の強さが底上げされると思ってるんだよね。別にそれは間違いじゃないと思うし、それこそがタロスだけに頼らないという良太郎の負けん気の強さの現れだと思うんだよ。
そして頑固なまでにその負けん気の強さを押し通す強さが、メンタル面の強さかな。
タロスたちが強いのは判ってるし、自分のやることに協力してくれてるという信頼感もある。でもそれじゃ納得しないのが良太郎で、人の力で強くなるのは、たぶんイヤなんだよね。
意識してるのかどうか判らないけど、良太郎って、タロスたちと戦うときに「手伝ってよね」とか「行くよ」とか声を掛けるんだけど、タロスたちはそんな良太郎に呼ばれると嬉しそうだし、自分の出番がないとモモなんかあからさまに「使ってくれ」ってお願いしてるんだよ。これは良太郎がボスだってことなんだけど、押さえつけていうこと聞かせてるわけじゃなく、良太郎がお願いして手伝ってもらって、一緒に戦ってるという気持ちがあるからこそ、みんなが良太郎を支持しているんじゃないかなと。それでタロスたち、特にモモやウラは良太郎の負けん気の強さを知ってるから、下手に出て良太郎を立ててるような気がするんだよね。
(エピソード的にというよりタロスたちの性格的に、モモやウラはそういうことに気がつく性格だし、キンタは助けてもらったという負い目があるうえにストレートな性格だから。リュウタはそもそも良太郎の事情なんて聞いちゃいないけど、良太郎が自分より強くて優しいから言うことを聞いてるって感じだと思うんだけど)


35話で強くなりたいという良太郎に、モモがケンカ必勝法を教え、ウラが平常心を言ってるのは、彼らは良太郎のメンタル面での強さを知ってるからで、だからこそ今更体を鍛えなくても自分たちを使うことで十分戦えると思ってるからじゃないかと思うんだ。だから体を鍛えることでなく、勝つための方法を教えるわけだよね。
キンタの場合は強くなる=修業という精神構造を持ってるから、ストレートに良太郎の言う通りの強くなるための修業をさせるんだけど、だからこそ「どうして強くならなければいけないのか?」という疑問を口にするんだよ。キンタ的には最初から、心が強いから体を強くする必要はないって思ってるし。
他のタロスと同じように、良太郎の強さはフィジカルで強いタロスたちを使うことが出来るメンタル面での強さだから、体を鍛えることは必要ないと思っている、それが他のタロスたちとの共通の思いだということを良太郎に教えるんだよ。良太郎はそこで初めて(かな?)自分の強さ、タロスたちが認めてくれてる理由を自覚したと思うんだけど、それでもやっぱりそれでいいと思えないのは、良太郎のポリシーが「僕に出来るだけのことはやろうと思う」な以上、キンタにそう言われて「ありがとう」とは言っても、「判ったよ」とは言わないわけですね。
タロスたちが強いのは判ってる、でも自分に出来ること、「体を鍛えて強さを底上げすること」が、いつだって必要だと思ってるんだよ。そう思い続けることが出来るのが良太郎の強さの本質じゃないかと思うんだけどなあ。*3

*1:判ったからといって良太郎があまり好きでないのは、単にそういうキャラが好みでないってだけ。天道さんのように弱い部分を隠して、強がって意地を張るキャラの方が好きなんだ。ルックス抜きでね。

*2:人生において不運続きの良太郎がそんな状況を受け入れてられるのって、運が悪いことは仕方ないけどそんなことに負けたくない、っていう負けん気の強さの現れなんだと思う。

*3:その負けん気が、信頼関係のあるタロスたちには「お願い」なのに、信頼関係のなかった侑斗には納得しないうちは言うことを聞きたくないという「意地」から、一方的な「要求」になってたんじゃないかと思うんだけど・・・だから、侑斗との距離が近づいてきたら「お願い」になってるような気が。