そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シグルイ#12(終)

http://www.wowow.co.jp/anime/shigurui/
え、ちょ、これで終わり!?続きはー!?
3週分くらい溜めてたのを一気に見たよ。虎眼先生がお亡くなりになったんでレビューと思ったのに!ここで終わりかよ!!
中盤、伊良子を仕置き追放してからちょっと谷間的に展開が弛れた様な気がしたけど、この話が進んでなさそうで進んでる展開も、やっとクライマックス。いやー緊張した。
毎回飯時に見ては後悔してるオレですが、今週も箸を持つ手が止まるくらいの息詰まる展開。まさに真の見せ場はここだよな。
最初の方こそアニメ文法に乗りきらなくてオレはチョイ戸惑った・・・ってのは、描き込みのある漫画のようには画面情報を追い切れないのがアニメは辛かったんだけど、演出が効果的にハマるようになってからは気にならなくなったよ。むしろ、実写よりリアリティある描写が増えてきて、アニメだということを最大限に利用してる感じ。原作は手元にないから比べようがないけど、同じようでたぶん見せ方は違ったりしないかな?(展開とシーンは憶えてるけどコマ運びまではさすがに憶えてないよ)
実写的にやればリアリティがあるわけじゃないから、動きや音を効果的にデフォルメというか増幅してて、実写以上にリアルっぽく見せてるのが上手いよ、さすがはマッド。動きが少ないのもそうだけど、メリハリがすごいというか。いちいちハッとするよ。
今回の伊良子と虎眼のやり取りはすごかった。動きのタイミングといい見せ方といい、生理的に気持ちいいんだけど(でもが面的にはすごくグロい状況w)、だからこそ目が離せないというか、次のシーンに無意識に期待してしまう感じ。ものすごく集中を強いられるよ(笑)
それにしてもアニメ見てて鳥肌立ったってのは久し振りだなー。作画も演出も最高レベル。展開自体は原作通りなのかな、削られた虎眼先生の顔面よりも、白無垢の三重が血の海で三つ指つくのが本当に恐ろしかった・・・原作より見た目インパクトあるなあ。
何話だかで、按摩のところに行った牛股たちが按摩を脅すのに、畳に拳をめり込ましていくのがあったけど、あれ原作にあったっけ?アニメの方は音があるぶんかなり効果的だったな。マジ怖かった。按摩がチビるのは判るよ。そういうアニメ独自の文脈を上手く使ってるのはもう言うことなし。
あ、今回は絵コンテが川尻善明だった。毎回じゃなかったよな。絵もいつもと微妙に違ってた気がする。特に三重の顔とか。やはりなんか気合いが入ってたのか?

この作品のすごいのは、内蔵が飛び出たり体を縦に割ったりの残虐描写が多いってのもあるけど、それ以上に、人を殺すには額にほんの一寸、刃先が入ればいいだけっていう、なんか別次元の極みが根底にあるからじゃないかと思う。そんな究極を延々とやりつつ、片やグログロとした殺戮シーンや、曖昧な虎眼先生の恐ろしさとか(同列か?)とにかく一体なぜそうまでして極めねばならんのかというのが死狂いなのか。コワイけど面白かった。


結局、一度も虎眼先生の曖昧な着声をゲットできないまま終わってしまったなあ・・・