そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ストレンヂア2回目

終わる前にもう一回。話が判ってるから画面に集中して見られたぞ、と。
やっぱりあんまり難しいこと考えないで、見終わってオモシロかった!でいいような気がするなー。長瀬ファンでボンズアニメも好きなアニオタ友に強力に薦めといたら、面白かったけど1000円でよかった・・・といわれてしまったが、どんな映画でも1800円は出したくないけど1000円で見られるんなら2回見るのはヤブサカじゃないさ。
つことで今回は内容の感想。ネタバレなので隠す。(軽くと思ってたら全然軽くなかったw)隠してない一回目の感想はこちら。パンフを読んでからと思ってたのにまだ全部読めてない・・・
DVDも買うよ、もちろん!
売店で飛丸のぬいぐるみが売ってる・・・かわいいけど劇中で動いてるほうがカワイイな(笑)

  • 冒頭、山賊の「獲物だぁ!」からもう動いてる感満載。こんなちょいキャラをこんなに動かすとは・・・というか、掴みだろうなw
  • そこからの冒頭のタイトルが出るまでのアクションシーンはこの映画2番目の見所だよな。羅狼が武士の死体を盾に山賊に迫っていってからのアクションがスゴイ。羅狼の腕力と剣の腕を見るところ?中国人だと思ってたら金髪って、全然説明されてないから戸惑うけど。
  • 気をつけて見てたのにやっぱり古寺の襲撃シーンが速すぎて見えなかった・・・要素が多すぎて予測がつかないからここだけアクションが見えないよ。武器としての鞭の取り回しも上手いよな。オレは1回目では気が付かなかった、名無しの鞭を逆手にとった反撃が名無しの戦闘力の高さを表してるってことか?
  • 鞍を変えるとか、その取り付けとかの細かい作業とかと、すごく調べてるよなあ・・・と。仔太郎に馬の乗り方を教える名無しが馬を語るところが、何となく長瀬がバイクを語ってるんじゃないかと思うような、いい雰囲気だった。バイク乗りの長瀬ならではというか、上手いキャスティングだよなあ。「空でも飛んでるような気になる」ちょっと長瀬が被って見えた(笑)
  • 二人と一匹の立ちションのシーンがなんだか好き。
  • 悪気はないだろうけど納屋を借りたおじさんとばっちり、でもなんか憎めないな。というかああいうことは普通なんだろな。何となくあとの将監の裏切りも、裏切りって感じじゃなく当たり前のことのような気がしてくるよ。
  • 祥庵が激ってるのはやっぱり2回目でも浮いて見えるんだけど、そのあとの首吊りも落とし所としてはすごく納得するんだけど、キレイにまとまりすぎかな。むしろどうせ生きてても殺されるんだろうから、その方が惨めったらしい気はするけど。キャラとしてはこれだとかなりいい人にみえるよな。結果として子供を売ったのはそうなんだけど、名無しの過去を知ってからだと、それでもそう言うのか・・・と、ちょっとな。あ、まあだから、自分裁量なのかなー
  • 名無し休めよ・・・とちょっと気の毒になる。どうして馬で来なかったのか・・・馬いなかったっけ。
  • 人質の殿にサクッと矢を放ってしまうのは、ちょっと意表をつかれた。姫さまが必ず助けてくれますって言ってたあとだけに。でもこれも名無しの回想を見てからだと、前の領主も同じことをしたってことか?そこあんまり突っ込んでないけど。「俺につくか、死んだ殿につくか」って有無を言わせなくて格好良いんだが・・・その将監もまさかあんな・・・ねえ。
  • アクションというか、砦に討ち入った直後の一連の流れ、重郎太に矢を射かけた木卯の矢を避けつつ馬上から返り討ちで木卯を射殺し(ってことは重郎太の方が腕は上ってことか)、それを見た木酉が投げ斧で重郎太を瞬殺、その木酉を将監が槍で壁に縫い付けて矢を射かけさせ、更にそれを木壁の裏から見せる・・・というこの流れがすごい上手いー!特に最後を直接見せないのがちょっとシビレル。
  • やっと到着した名無しが(櫓に潰されそうになったりしたけどw)仔太郎を助けようと屋根伝いに走りながら刀の封印を解くところが!噛み切った紐が、鞘から抜けるときにパラリとほどける、そのタメが!流れの中のこの一瞬のタメがすごい良くて、ここで思わずジワッと来たよ、ジワッとな。初見の時はそうでもなかったんだけどさ。いやー、監督は判ってるよなあ。回想シーンの後だから、これも説明はないんだけど名無しが刀を封印した理由というのが推し量られるような流れで、思わず嗚呼・・・と。
  • 将監と羅狼の対決、将監の最後がアレってのが・・・いやにアッサリしてるよ。こういう動きが続いてるところで、スパッと緊張が断ち切られる演出がエアポケット的で上手く緩急がついてるんだけど、あとで思うと羅狼的には、名無しが一番強い相手だともう判ってるから将監に対するどうでも良さって言うのもあるんだろうな。意味としても上手い使い方だなあ。
  • 名無しがいると判ってからの羅狼のそれ以外に対するどうでも良さとか、いいなあ。そっから名無しの「痛みがあるほうが生きてる気がする」なんだけど、羅狼って丸薬は飲んでたんだっけ?痛みに関しては中国人たちは丸薬のせいで痛みを感じないし、この映画自体がずっと痛みに関してはアクションシーンではあまり描写してなかったからその辺ちょっとゲームやってるっぽい感覚があって、余り伝わらないのがちょっと勿体ないかな。斬られたとか血が出てるとか、そういう生々しい感覚はあるんだけど痛そうではないんだよなー。その手の流血映画と同じく、「血」自体は記号的な感じだと思うんだけど、冒頭のアクションシーンでカメラを意識した返り血表現があるから、そこはあえて意識してそうしてるのかな。
  • でも痛みの感覚はともかく、重さとか空気感とかちょっとしたことを表現するにも細かく動きがつけられてて、その辺やはり「リアリティ」っていうのは実写そのものを表現することでなく、それ以上の表現をして初めてアニメとしてのリアリティ表現があるんだと思った。いや今気が付いたことじゃないけどさ。動き重視のアニオタなら誰だって判ってるよな、ちょっとしたリアクションがどんだけ大事か。
  • 一番の見所、羅狼と名無しの対決がやっぱりすごいよ。中村豊さんが絵コンテから丸々やってるらしい。鋼とかではアングルが凝ってるアクションが多かったように思うけど、これのは舞台そのものが高さもあるから落ちながらとか、足場が悪かったりすることの段差とかがあるせいか見せ方そのものは余り凝ってなくて、カメラ移動とカット割り、展開でアクセントをつけてて、その中で効果的に動きの流れを見せてるのとか、引きやアップ、スローの使い方とかが本当にツボを心得てて、確かにこれは見せ方は実写っぽいけど実写じゃ絶対出来ないアクションだなあと改めて堪能した。アニメばんじゃい!
  • あえて細かいセリフの伏線とか繰り返しはスルーしたけど(そんなの見れば判るよな)、最後の名無しを致命傷から救った報酬替わりの翡翠?に、そうきたかーと。あれ、野盗から奪った銭の束だとカッコつかんよなあ(笑)
  • 名無しは死なないと思いたいんだけど、どうなんだろね。死なないよな?なんかテーマ的なことは何もないんだけど、あの終わりは余韻があっていいね。確かにちょっとウエスタン的な感じ。大団円だけど、これくらい想像の余地があるものがいろいろと楽しめるかな。風午の鷹が空を舞ってるのも何となく寂しい感じ。
  • あ、キャラの名前は干支が入ってるのか。
  • 長瀬の声はいつもより抑えめで一歩引いた感じだけど、改めて聞いてみてもこれはこれで名無しのキャラにはあってると思うなー。長瀬がキャラを読み誤ることなんてほぼないもんな。やっぱこれで正しいんだよね。