そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

なるほど・ザ・設定の謎?

時とは、人の記憶の連鎖である。

感覚としてはよく判るよ。今現在の人間が覚えていることだけが、現実の本当の出来事として残るってことでしょ。
でもこれって発想は面白いけど、随分ヤヤコシイコトになると思うんだけどさー。だって「記憶」って、人の主観でしかないんだよ?ひとりの人間の記憶ならいいけど、世界全体を元通りにするような記憶って客観的な「記録」でないとマズイんじゃないの?
イマジンが過去で破壊活動をしても電王が倒せばそれがなかったことになるのは、そもそもが「時間を過去に遡っている」というイレギュラーな出来事だからだと思うんだけど。それでなきゃ、イマジンと電王の戦い自体は人々が覚えてなきゃ変でしょ。イマジンを倒せば元に戻るっていうのもそういうことだと思うけど。要するに良太郎やイマジンが「過去に飛ぶ」ってこと自体がなかったことになるんだよね。
だからデンライナーが人々に視認できる設定である以上、あれを見た人が覚えてないってのは変なんだよ。「気のせい」で記憶から締め出しちゃうってこと?そっちのほうがアヤフヤで変だよね。
それでイマジンの破壊活動が現在の人々の記憶に残ってないってってことは、それを覚えてないってことよりも、最初からそんなことはなかったっていう可能性もあるんだけど。つまり最初から破壊行為自体が存在しなかったってことね。だってそんな記憶はないんだから。
だからどこまでが本当にあったことなのか、ってのはすごくアヤフヤよ?Sさんのその解説。


これは人の場合でもそうで、良太郎は特異点だから過去が変わってもその記憶は覚えてるんだけど、それは良太郎が体験したことに限られるわけで、知らないことや知らない人は当然覚えてないよね。特異点と言えどもそこは万能じゃないんだよね。
ピアノマンが時からこぼれてしまったのは、死んだ当時のピアノマンを覚えていたのが奥村さん(昏睡中)だけだから。
高校生の侑斗が死んだとき侑斗(桜井さんでなく)が消えたのは、その周りの人間の記憶は桜井さんの記憶として消費されてて、当時、ではなく2007年現在に当時の「桜井侑斗」のことを覚えている人間がいないから。
でもそれなら良太郎が知ってる「侑斗」は何者?
ピアノマンの時はイマジンによって殺されてしまった2004年1月18日から2007年9月までの間にピアノマンを知った人間の記憶はどうなるのか?(それすらいないってことではあったけど、そもそもそんなことはあるのか?)歴史の改変でピアノマンが2004年以降存在しない歴史が時間の本流になってしまったのならそれでもいいけど、侑斗の場合は1993年に存在が消えてしまっても、1993年〜2007年の間の存在のはずの侑斗のことを良太郎は覚えてるから、それは変ってことになるんじゃないかなあ。(2007年に存在してる「199X年の侑斗」でも意味は同じ・・・だと思う)
だって良太郎が覚えてるってことは、なかったことにはならないってこと。つまりそれって、侑斗のいってたゼロノスのカードが過去の改変の影響をセーブ(減じる)するんでなく、良太郎の存在が侑斗の存在をセーブ(保存)するってことになるよね。ゼロノスにそんな機能があるなんて全く説明されてないし、侑斗ですら確信はないんだから。
覚えてること、つまり記憶が時間や存在そのものであるなら、特異点の良太郎が侑斗と出会って彼を覚えてるということ自体が、侑斗の存在を保証するってことじゃん。出会ってなければ、良太郎は侑斗の存在は知らないんだから、侑斗がイマジンに消されても誰も侑斗の存在は覚えてないんだよね。それはこの理屈だと、侑斗は完全に存在しなかったことになるよね。


だからこの解説を違う言い方すると、「現在に影響を及ぼしてない過去の出来事は、元々なかったこと(実際には起こらなかったこと)になる」ってことになっちゃうんだよね。いいのかそれって?
それが人間だった場合は、存在の「記録」があるから「記憶」になくても「存在」してたことには違いない、だからピアノマンのようにデンライナーで拾って誰かが思い出してくれるまで旅を続けるわけだ。動物も同じかな。物の場合は今の人間が知ってる形に復元する。そこに居合わせなくてもたぶんいいんだよな。
でも何となく腑に落ちないのは、最初に言ったように、人の記憶が主観的なものだからじゃないかと思うんだ。
2007年の今、誰もイマジンの破壊行為を覚えてないってことは、そんなことはなかったってことだよな。それは電王がイマジンと戦おうが戦わなかろうが、変わらないんじゃないのかなあ。2007年時点で何も変わってないってことは、時の分岐点は2007年じゃないのか?大体時の分岐点って、場所じゃないよね、時間だよね。だから桜井さんが失踪したのは2007年だから、そこがポイントなわけで、過去に現れる桜井さんが何をしてるのかってのが問題なんだけど。なので思うのは、本当に桜井さんがいるからイマジンが過去に飛ぶのかな?違うでしょ、逆じゃないのかな。2007年を変えるためにイマジンは過去に飛ぶんじゃないのか?そしてそれを止めるために桜井さんが過去にいる・・・というのなら、理屈として判るんだけど。
だって「現在の人たちが覚えていることだけが、あったことになるだけ。 (公式)」なんだったら、2007年から見て過去はもう決まってるもののはず。だったらカイの言ってるカイの望む未来は、2007年から繋がなきゃおかしいよね。そのために本当にジャマなのは、桜井さんじゃなくて電王の良太郎の方だと思うんだけどなあ。まあ未だに桜井さんが何者なのか判らないんで、断言も出来ないんだけどね。


そんなわけで微妙にこの面白い設定を上手く生かせてないんじゃないかって気がするんだけど・・・どうでしょ?
というかこういうの説明するって難しいなあ。オレの言ってること、ちゃんと辻褄あってる?