そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

『転々』

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先に言わせてくれ。予告編始まってから隣でガサゴソと大きな音を立てて袋から折り詰め弁当を取り出しチンタラ食いだすオシャレ系?女二人組(そんなに若くない)ってどうよ?オニギリでもハンバーガーでもなく折り詰め弁当。オマケに自分ちのように大声で話しやがる。まあ映画始まってまでそんなだとは思わなかったけど、一応注意したよ、当たり前だけど。袋うるさいし弁当匂うんだよ。重ねて言うけど、場内は明るいけど予告編は始まってるんだよ。リピーター?カンベンしてよ。


映画は時効警察ほど強烈じゃないけど、三木聡っぽい微妙な笑いの連続というか、ニヤリ笑いなネタで何となく展開するちょっと切ないいい話な感じの映画。(そういやこの人の他の映画とか見てないや)
福原さん(三浦友和)と文哉(オダジョー)のぶらぶら東京散歩と、福原の奥さんの安否を確かめに行く仕事仲間の岩松・ふせえり・松重のスーパー3人組の間抜けなやり取りが交互に展開されて、ネタバレでもなんでもないけど福原が警視庁に自首しに行くまでの間のただそれだけの話。それなのに1時間40分、退屈せずに見てられるってのもすごいことかも。映画館で見る映画かといえばそういうわけでもないけどね。ちょうどいいタイミングで散歩コンビとスーパー3人組が切り替わって、途中で疑似家族編が始まるというバランスがいいのかも。
メインは家族愛を知らない文哉に何を思ったのか福原が100万円で釣って、なぜか疑似家族体験をすることになった妙にじんわりとしたいい話・・・なんだけど、福原の心づもりはたいして説明されてないし、文哉がその後どう思ってどうしたかってのは全く想像できないから、もう見たまんまとしか(笑)あ、花やしきのジェットコースターで福原の心づもりは描写されてるのかな。あれで十分か。
でも説明されてなくても全然構わない類いの話ではあるね。妙に完結してるし・・・ってことで面白かった。
この人の小ネタややり取りがやっぱりかなりツボなんで、強烈にブラックでなくても笑ったよ。特にそれ以上なんかあるわけでもないんだけどさ。
気になったのは観客がもうすでに最初から笑うつもりで来てるから、岩松了が出てきただけで笑うとか、良純が出オチとか(これは計算かw)、なんか笑うポイントが判りやすーなとこかなあ。なのに絵描きさんの感情を表した絵ネタとか、スーパーの3人のエキストラネタとか、文哉の同級生の綾波コス*1 とかすごいオカシイのになんで笑わないんだ?あれ笑いどころだけどー?三日月ちゃんも笑いどころだろ?なんでスルー?他のところで笑ってるだけに気になったよ。いや爆笑するようなネタではないけどさ。絵ネタとかは確かにもう一枚くらい強烈なのをキチンと見せて欲しかったけどね(笑)あれちょっとツボに入ったw 海戦っていうとこが微妙に判らなくてオカシイよ(苦笑)
あと都内を知ってるとどうして霞が関がゴールなのにあちこち場所が飛ぶのか気になるけど、場所の問題じゃないんだろうな。心の問題というか。福原の心中を考え始めるとキリがなさそうだし泣けそうなので、ちょっと切ないなあ・・・ってことでいいや。なんか感覚的で気分な感じの映画だなあ・・・ってまともな感想になってないね(笑)じんわり面白かった。
それにしても三浦友和のアヤシサといったら!文哉が最初から馴染んで仲良しになってるのも変なんだけど、妙にあのコンビがしっくり来るのは変だよな。オダジョーはホント、他に誰もいないポジションに来ちゃったなあ。スゲェや。モジャモジャ爆発頭でもカッコイイよなあ。ズボンも寸足らずだけどカッコイイよなあ。

*1:コスプレパーティで初っぱなに画面を横切るのがラビ(@グランゾート)なところが判ってるのかどうなのか?w