そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ブレードランナー ファイナル・カット


うーん、古くならないものだなあ・・・畏るべしリドリー・スコット
画面がキレイなせいか、新作って言っていってもいいんじゃないか?とすら思ったよ。いや、これの公開時から現在までのこの手の映画が全く進歩してないなんて言うつもりはないけれど。というか殆どのサイバーパンクSF映画がこの映画の世界観の延長である以上、これを越えることは難しいなあ。かといってこれ以外の未来描写がここまでインパクトに残るかというとどうかは判んないけどさ。ただこの映画がここまでマニア心をくすぐるのは、何もかもが本気でとことんまでやってるからかなー。
まあブレランに関してはもちろん当然好きだけど、そこまで入れ込んでるわけでもないので、これ以上は語りませんが。ただ改めてこうやって今、映画館の大きなスクリーンで見ると、やっぱりスゴイとしかいえまへん。*1 監督もスゴイけどシド・ミードもスゴイよ。
とにかくタイレル社がカッコよすぎ。デッカードがレイチェルをテストするところの夕日の室内が美しすぎる。
感想はというとデッカードとレイチェルの恋愛よりも、とにかくレプリカントが可哀相だなあ・・・と思って見てました。ロイがデッカードを助けたあとの自分が見て来た物を語るところで泣けちゃったよ。(いやマジマジ)
「俺はお前たち人間が想像もできないものをたくさん見てきた。オリオン座の隣で炎に包まれる宇宙船。タンホイザーゲートの近くのオーロラ。それらも全ては時が来れば失われる」だっけ。今DVD見られないから確認できませんが。このセリフのあと、そのまま雨の中絶命するロイがなんとも言えないというか、ルトガー・ハウアーが最高にカッコイイとこだよなー。
あとユニコーンの夢が入ってる版は初めて見た気がするけど、これだとあれだね、デッカードはレイチェルと同じようにレプリカントかも知れないってことになるね。あそこは単にガフがレイチェルがデッカードの家にいることを知ってて見逃してるだけかと思ってたけど、デッカードが見た夢の内容を知ってるってことになると、記憶移植されてるってことだよな。まああとでいろいろ探して見に行こう。当たり前だけどパンフなかったし。
実はあのナレーションのあるEDも好きなんだけど、元々の監督の意図通り、二人で逃げるところで切ってテーマ曲・・・の方が作品としては自然かもな。
久し振りに原作も読んでみようっと。全然違うのは知ってるけど。ディックの作品はホントに映画になると別物になるよなー(P.K.ディックはなぜか好きなので時々思いだしたように買ってきて読むのだ。あの淡々としたとこが好きなのかも)

*1:自分がロードショー公開時に映画館で見たのかどうかすらアヤフヤなんですが、たぶん見てないんじゃないかって気がするんだ。だって田舎の高校生だし。というかウチにDC版のDVDもあるんだけど見てないよ。