そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

風林火山#47「決戦前夜」

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周回遅れなので書きたいことはいろいろあるけど短めに。相変わらず展開濃すぎ。いろいろ落としてるけど仕方がない。
関東管領になった景虎改め政虎くん。やはり慢心はあきまへんな、思わぬところに落とし穴。
成田殿の奥方、お伊勢殿はカッコイイね。
越後をおいて引き上げちゃった成田殿と武蔵勢を、逃げたのではなく見限ったんだと言い放ち、裏切りではあるけど不作法ではないと言い切る上に、軍神政虎くんの無知に呆れ果て、天罰だなんてちゃんちゃらオカシイと逆に心理的に優位に立つとは。成田家は名門の血筋だし奥方も公家だよな、それからすると本当だったら越後の田舎侍がーっと言われてもしょうがないってことですか。
しかも夫君が怒らないほうがおかしいってくらいに景虎くんを小馬鹿にした揚げ句、人質上等で夫を支援。家臣の前でそこまで言われちゃ、政虎くんは大失敗だね(笑)
お伊勢殿のあまりのカッコよさに、2度目を見返したら涙出ちゃった。前回の登場シーンも、セリフこそ少ないけど演技はずっとこれを踏まえてたんだろうな。井川遥はイイ。
神や仏に帰依していても人の心が解らないんではお話にならんというのは、前に雪斎が言ってた「慈愛」と同じことかな?(#40三国同盟
人の対面や義の筋を理解しないで神だと言ってもそりゃ違うでしょって話だし、神仏がそうやって人を裁くかといえば裁かんだろうという真理。人を裁くのは人ですよ、天罰なんてありゃしない。お伊勢殿というか、成田家はさすが名門の出、俄な天下取りに躍起になってる人とは考え方もやることも違いますなー。
情勢的には政治的駆け引きと義の筋道とが微妙な加減で、結局越後勢は窮地に立ってるってことですかね。
宇佐美さんはあの演出を見るに、もちろん成田家の馬上の礼のことは知ってたんだろうけど、政虎くんが知らないとは思ってなかった?まあ、慢心を諌めるちょうどいいイベント事として流れに任せて放置って感じか。
それで結局は敗戦・・・とは言わない戦略的撤退(笑)
政虎くんは一応お伊勢殿を守るといいう約束を果たすということで、引き上げた武蔵勢に対してアピールになる・・・これで宇佐美さんも満足。いや面白いですねー。
そして出陣に当たってカリスマ性は健在と。それにしても政虎くんのブーツはカッコイイですね(笑)


粘りに粘った揚げ句結局武田の動きもあって勝ち戦になった北条さんたちの大宴会。
氏康さんちの庭先のバーベキュー、貝を焼くのは海が近いから(よな?)それは判ると思ってたんだけど、それにしてもハマグリとサザエをわざわざ?と思ったら、まさか、「なかなか焼けぬ貝よのう」から「いつまでたっても食えん甲斐じゃ」のシャレに繋げるためだけの仕込みか!脚本おそるべし(笑)
その後の顛末をナレーションで語られて、ああもうこれで氏康殿も出番は終わりかーと寂しくなるね。
いつの間にか葉月と結婚してた伝兵衛とか、高坂弾正とおリツを無理矢理見合いをさせる勘助の強引さとか、儚くなってしまわれた長野殿とかいろいろあるけど割愛。
川中島への最終決戦。ラストの何かを予感させるBGMをそのまま予告に引くのがカッコよすぎ。シビレル!
時代劇マガジンが近所の本屋になくて、未だ演出家対談が読めません。なくなるもんでもないとは思うけど、早めにチェックしないとな。