そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

水戸黄門第33部第5話メモ

http://www.tbs.co.jp/mito/mito33/1.html#l05
再放送だから感想書いても・・・と思いつつ。
話は普通ではあったけど、脚本も演出も丁寧。毎回「起承転結」の「承転」部分の真ん中30分がやたら濃いよ?
今回の話でちょっとメモっときたいのは、お幸の父親・清兵衛が奉行のイカサマ将棋に負けて何もかも取り上げられ、追放をくらったあとの話。将棋が強い清兵衛に今まで勝てなかったお奉行が代役を立ててイカサマをやってるだろうってのは当然としても、追放後(というか命を狙われ→逃げて→放浪→真剣師に)出会った天才棋士の人(名前忘れた)と意気投合して旅をして、彼が病に倒れたのを看取るときに「一度でいいからお前と将棋がしてみたかった」という清兵衛に「かつて対局したことがある」といって、お奉行とのイカサマ勝負のことを打ち明けるのね。そこで清兵衛は自分がお奉行に騙されてたことを知って国元に帰るんだけど、一体この清兵衛と天才棋士の人のエピソードはわざわざそれを撮影するほどのエピソードなんだろうか?(笑)
「風の噂であの勝負がイカサマだって知って戻ってきた」という清兵衛の語りだけでもいいような気がするし、そこまで放浪中のことを細かく設定する必要もないと思うんだけど。なのにあえてそういうエピソードを突っ込むところが、濃いよ脚本(笑)
たぶん清兵衛ほどの棋士ならお奉行の差し手から別人がやってるイカサマだって判りそうなものだし、清兵衛を負かすってことはよほど強い人間だというのはそこまでのドラマの描写で判るんだけど、その相手を設定する必要は今回の話的にはまるっきりないんだから!w
というか、清兵衛いわく「気が合って」一緒に旅をしていたのに、その清兵衛にしたことを知っていながら死ぬ間際までそれを言わない放浪の天才棋士の人って!もちろん真剣師の仕事なんだから罪の意識はないだろうけど、清兵衛の事情くらいは道々たぶん聞いてるよなあ。それなのに黙ってた・・・なんだか一瞬のうちにそこまで考えてしまった(笑)
お奉行の清兵衛追放の持っていき方もちょっと小賢しくて、ネタが将棋なだけに頭いいやり方というか、キャラの横暴さが無茶な言い掛かりでないってのもよし。
なんだろうね、この、余力でちょっと考えてみました的な余裕ある脚本は(笑)こういう一見無駄な隙間エピソードに弱いのですw
おとせが三船美佳だった・・・ってのは全く気が付かなかった。脇キャラなのにやたらカワイイなあと思ったけどw