そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

日曜洋画劇場「武士の一分」

初っぱなのシーンで見るのイヤになったわりに、2時間ちょっと、結構我慢したよ。(ところどころ早送り)
話が武士の一分なのは判らんでもないけど、三村のどこら辺に武士の一分があるのか全く判らない。このキャラの行動がよく判らない。誰のせいだ?監督か?主演か?
もう何もかもがヘボすぎて泣ける。演出も酷いが、木村の演技のヒドさも泣けるで。現代劇なら結構目をつぶれるんだけど(だってそもそもキムタクありきだからな)、カレー一族とかこれとか、演技の芯が通ってなくて本当にツライ。キャラ的には新しい武士像かも知れんが、とにかく佇まいがホントに美しくないんだよな、キムタクはー。大体あんな力強い目をした病み上がりの病人がいるもんかい(苦笑)
演出のヒドさはもうなんというか、展開の唐突さというか、シーンが切り替わってんのに何の説明のないのとか、引きの画面ばかりなのが何がやりたいんだか。本当に演出ってことの意味判ってますかと聞きたい。そもそも、三村がどれくらいの剣の腕前なのかサッパリ判らない。目が見えなくなったからと言って、あんなへっぴり腰で剣の立ち会いはないだろう。まあこれは演出側の責任だと思うけど。果たし合いに勝てるのが不思議でしょうがない。
ラストシーンなんか一応最後の泣かせのシーンなのに、カット割が意味不明すぎて、思わず目が点になった。アリなのか、あれ。マジであんな演出する山田洋次監督にビックリ。昔見た寅さんとか、もうちょっとマシだった記憶があるんだけど。(というか普通に面白かったぞ?)そういや「たそがれ清兵衛」も酷かったが、これよりは遥かにマシだったな。
いやマジで酷かった。一応それを確認するために2時間我慢したからいいんだけど。キムタク人気のおかげとはいえ、これが邦画のヒット映画の基準になるのは困るなあ。