そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

あしたの、喜多善男#6

あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜」http://www.ktv.co.jp/yoshio/index.html
不覚にも最後のきなこ餅でグッときてしまったよ。今回は3話以来久しぶりに脚本と演出のテンションが高くて緊張感があって良かった!
三波さんの秘密がだいぶ明かされてサスペンス風になってきたし、平凡でつまらないと思い込んでいた喜多善男の身の上に劇的すぎるドラマが降りかかってるよな。それにやっと喜多さん自身も気がついてきたってことか。
やっぱり気になるネガティブ善男、気を失ってる喜多さんに体を借りて現れてみずほに忠告はいいんだけど、だからどこまでが喜多さん本人なんだ?どう見ても別人格に見える。小日向さんの表情も凄いよな。
杉本マサルと与田が調べた三波さんの研究内容が、人のネガティブな面を統合して一つの人格にするというものだった‥‥ってのは、またなんともサスペンスな。そうやって作ったネガティブな人格を殺すってどういうことなんだ?その実験を喜多さんで検証したのか?その結果が今の喜多さん‥‥?それともそれは関係ないのか、単なる保険金殺人なのか、それだけじゃないような気がしなくもないけど。みずほは自分の意思でというより、三波さんにコントロールされてたってことだよなあ。これは来週。三波さんもどうも生きてるっぽいし。
前半の見物は宇佐美さん(@室井滋)と会って、三波さんのことを知る喜多さん。
客観的にいろんなことが判って行く展開と、それによって喜多さんが知ってはいけなかったことを知っていく、その感情の流れと宇佐美さんの反応が見てて息が詰まったよ。三波さんのことは見てるこっちは大体予想してたものの、三波さんの恐ろしさをああいうふうに知らされる喜多さんの動揺に思わずオレもシンクロしてしまった。演出素晴らしいな。室井滋の演技も凄い。
杉本マサルと与田のやり取りは今週も良かった(笑)
でもそんないろんなことが全て吹っ飛ぶあのラストのきなこ餅。ああー、何か凄いよ!
冒頭の平太の夢のお父さんのきなこ餅をそう使うかという脚本の上手さ以上に、何かやられた。
平太は喜多さんのことを自分の父親のように思って好意を持っていた、だから殺人という犯罪を犯すってこと以上に喜多さんに最後の11日間を全うさせてやりたいと思ってたんだよね。
その平太の夢の中で父親が喜多さんだったのは単に夢だからだろうし、きなこ餅が出てきたのもたまたまの偶然で、喜多さんときなこ餅は何の関連性もない出来事のはずなんだよ。
それなのに、喜多さんを殺すと決めてナイフで殺そうとした瞬間に、喜多さんがきなこ餅を"引き寄せられるように"平太さんに買っていこうと思った‥‥というだけの理由で差し出すのがあまりに唐突で、突拍子もないからこそ平太にとっても衝撃的なんだよね。喜多さんの明日の約束の話とか、喜多さんが今まで平太に感謝していたといういろんな思い出やリカやのことよりも、喜多さんがたまたま買ってきた「きなこ餅」が父親との思い出に重なったことで何もかも決めちゃったと。喜多さん自身のおかげでもないんだよね。
平太の『何で、何でこれが俺の好物だって知ってんだよ』は、喜多さんからしたらたまたま好物だった偶然に安心した喜びだけど、平太からすればどうして自分の父親と同じことを言うのかという驚きなわけで、そこで完全に父親と喜多さんが同じになって殺せなくなった。殺す気がなくなった平太に喜多さんの『あと四日ですよ』も利いてるし。
あのナイフを捨てる見せ方もあの流れの中ですごくいいし、家に戻ってビールでも飲もうとか、何てことないなぞなぞの応酬は、平太が本当なら父親とやりたかったことだよな。二人で並んで帰っていく後ろ姿に明日を語る喜多さんの淡々としたモノローグが被るのが何とも言えないよ。
やー、本当にきなこ餅が全部持っていったよ。
EDも変わって、より核心に迫ったタイトルバックになってんな。喜多さんのゴールはどこなんだ?
 
そういやこないだ喜多善男が今期一押しのドラマ好きの友達と話してて、松田龍平がいいって話になったんだよね。
デビューからずっとそれなりチェックしてるけど、オレたち今まで一度もいいと思ったことなかった‥‥んだけど、どうも去年から良いねという話に。(友達はパパが好きで、NHKドラマが好きなのでハゲタカも見てた)
話をまとめると、どうも少し太ったのと、髪形が短髪なのがいいんじゃないかって結論。いやそれだけなんだけどさ。というか、デビューが結構早かったってのもあるけど、龍平ってまだ24なんだよなぁ。松ケンの22ってのもビックリだけど。