そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

鞍馬天狗#4-8(終)

http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/kuramatengu/
なんかすごく中途半端に感想書いてるような気がするけどまあいいや。
最初の鞍馬の山から下りてきて、鞍馬天狗誕生までがちょっともたついた印象があっただけで、ルーティンの話になるとすごく面白くなってきたなあ。初っぱな消しちゃったのがちょっと悔やまれる。残しときゃよかったよ。鞍馬天狗はホントにもうさすがは野村萬斎!なカッコよさがあってすごくハマってるよな。こういう優男で飄々とした二枚目がやたら強いってのはいいねぇ。
全体に細かい描写やセリフの言い回しも、いちいち何か拘ってるのがよかった。様式美のケレン味とリアルさが上手く噛み合ってたなぁ。
 

#4「山嶽党奇談 前編」

何も書かないうちに見て消してたらしい‥‥失敗失敗。
話がちょっと複雑に。いいんだけど、桂は石原良純で三島屋は石黒賢だよな。何だか絵面が似てる濃い顔二人ってのは、判っててもなぜか混同する。何でこんなキャスティング?
山嶽党の人たちは微妙に萌えモード漂ってるw
 

#5「山嶽党奇談 後編」

真の悪党は三島屋で、山嶽党は山嶽党で理想に燃えてるところを騙されてたわけで、気の毒といえば気の毒。
典膳の潜入計画が定番的だけど、しれっと潜入してしてしれっと天狗の身代わりを倒してしれっとお仲間に。というかこの人オカシイよ?ダシにされた同志の人、何だか気の毒。
三河屋を倒すってことで鞍馬天狗新撰組の微妙な協力関係もちょっといい。
最後の近藤の「振り向かないうちに去れ」で川面が乱れる間に消える演出がカッコイー!そして天狗様は短筒を手に入れた!
 

#6「天狗と子守歌」

体裁がお上品だから気がつかなかったけど、これってギャグ回だよな?(笑)
根岸家の人々のドタバタっぷり、吉兵衛のいかにもな策略に乗せられてるとも知らずに話聞いて酒ブーとか、辻斬りに遭って刀折られて逃げ帰ったから竹光だの、ギャグだよなあ。
しかも最後は無駄にカッコよく現れた鞍馬天狗に髷を切られて終わりって‥‥(笑)
典膳と白菊さんの「女の子に限りますえ」も笑った。やっぱりギャグ回w
新撰組の扱いもギャグ回なら成程の扱い、筋を通してどちらにも加担しないってのは展開的にお約束とは言え、近藤さんカッコいい。
 

#7「角兵衛獅子 前編」

さすがにラストエピソードだけあって、前編から飛ばしてるなー。
萬斎様の魅惑の微笑みパワー全開(笑)ステキー!カッチョイー!
杉作たちを騙りかもしれないという桂に、「そうかもしれないが、そうではないかもしれない」と言うところは飄々としててカコイイです。でも一分銭はあげ過ぎだと思うよ?つか典膳みたいなのを怒らせると怖いよな。この人本気で怒ってるよ!火野正平もいつもの役どころだけど、ちょっと厚みのあるキャラでいいね。
ヒーローと少年の邂逅と言うのは心躍るエピソードではあるけど、杉作少年に「鞍馬天狗は不死身だ」と語るところは、ヒーローというものが個人という存在ではなく、あくまでも「概念」だということでは興味深いですな。とは言っても生きて楽しみたいというところが典膳らしいというか、萬斎様の佇まいと相まって妙な説得力。予告を見るにそういう話になるんだろうか。ああ‥‥
最後らしく新撰組とも緊迫感あるけど、近藤の筋の通し方は新撰組にも正義があるという描き方として心地よいですな。
鞍馬天狗って銃を持ってるところがカッコいいというか、坂本龍馬の革靴的なカッコよさがあるよな。
人を斬るのは侍のデフォルトとはいえ、正義を行う為には人を殺すこともためらわず‥‥な天狗のおいちゃんは容赦ないです。
 

#8「角兵衛獅子 後編」(終)

何だかやたらドキドキした。救出劇かと思ったら、そういうことではないという‥‥天狗様はずっと米蔵に閉じこめられっぱなし。追いつめられてはいるんだよな?
そして篭城してる天狗のおいちゃんがちょっとヒゲで小汚くなってるのが、妙にリアル(笑)いつもスッキリ二枚目気取りで飄々としてる鞍馬天狗というか倉田典膳だけに、それだけで妙に萌えが‥‥全体にケレン味溢れる様式美を狙ってるわりにリアル描写が多いのは、スタッフの本気度の問題?というか、それ明らかに「萌え」方向の何かだと思うんだけど‥‥?(苦笑)
桂に頼まれて天狗を助けに行くと言った不貞浪士ご一行は、近藤を襲うより大坂城に行けよって気がしないでもないよ?でも結局杉作と白菊さんのおかげで、というか杉作に「卑怯だ」といわれちゃ、筋の通った近藤さんゆえ、逆に鞍馬天狗を助け出すことになった‥‥って、どんな萌えストーリー?大坂城代、形なしです。いや今回は口から「萌え」しか出てきませんよ?(笑)
それにしても鞍馬天狗はヒーローには違いないんだけど、近藤さんもカッコよ過ぎる!シビレル!緒形直人カッコいい!
米蔵から出て来るように説得するところで、近藤の上代への恫喝wもいいけど、刀の音で城の鉄砲隊が武装を解く描写がカッコいい。(この鯉口を切って納める動作って何て言ったっけ?)
で、蔵から出て顔を晒す鞍馬天狗を見とめる近藤と、大坂城から出てきた典膳を迎える白菊さん。またここの典膳の表情が良くて、これまたシビレますよ。萬斎様、超カッコいいー!むっは。
というか、前回の予告にしてやられた。てっきり天狗様がどうにかなる話だと思ったのに、ちゃんと助け出されて近藤との対決まで持っていくとは。しかもあそこで「完」って、わー、もうカッコよ過ぎですよ。是非とも続きを見たいものだよなぁ。服部先生のテーマ音楽もスケール感あってよかった。ワクワクする!