そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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「白と黒」#64(終)

http://tokai-tv.com/shirotokuro/
聖人にしがみついてどかない礼子サンを見て正気に返る章吾がなんかおかしかった。礼子サンの意味不明の行動がかなりの破壊力すぎる。
話としてはキレイに終わった気がするけど、最後に聖人と礼子サンがくっついて幸せそうなのは非常に納得いきませんよ?でもあの場所って、地獄への入り口でしょ?(笑)これから幸せになるとはとても思えません。そんな感じならいや。ここの演出家ならそれくらいの含みは持たせてるような気もするし。あんだけいろいろやって、礼子サンと聖人が幸せになるなんてあり得ないだろ。
まあとにかく、自分の気持ち云々より章吾が礼子サンから離れざるを得ない展開に持っていってしまう礼子サンに天然の腹黒さを感じるのは言い過ぎかしら?彼女がもっと早くはっきり言っとけば良かっただけじゃん。
病院で、聖人を刺した罪をかぶるってのは当然としても、章吾に桐生家に残って建て直してって、そもそも別れるつもりの礼子サンが言うセリフじゃないだろ。何であんたがそんなことを偉そうに章吾に言うんだよ。やりっぱなしの投げっぱなしか?無責任だなー。ムカつきすぎて笑ったヨ。
まーくんが礼子サンを手に入れるためにやった悪事の数々を明白にすることがが、逆に礼子サンの命を奪うかもしれないから言うなって、どんだけ都合のいい話やネン。警察はそんなことで納得するのか?たぶん痴情のもつれの心中話でENDだろうけどさ。章吾がいいならいいですよ。
パパがまーくんとこにやってきて和解して、青の館でパパが彩乃さんとお話しして、ちゃんとパパの出番もあったので満足。しかしここの演出もちょっと非凡だなー(笑)幻の方が本物を見るとは。あ、パパ、再婚もしたのね。まあ良かったよかった。クリーニング屋仲本工事はどうなったんだ。
あ、一葉がなんか反省してたけど、一葉は反省することないんじゃないかな?フラれた相手とお友達として付き合うなんて、そもそも相手にそれなりの愛情がないと出来ないんだし、恋心はなかったことにするって、あったら大変だろ。大体それを思い出させた礼子サンが悪いんだから。
 
結局さー、このドラマで判りにくかったのって、昼ドラなら本来ヒロインである礼子サンの中の白と黒の葛藤をハッキリさせて、その上で章吾と聖人、どっちを取るのかと言うことを見せるべきだったのに、聖人の視点で(この時点で昼ドラ的ヒロインだw)兄ちゃんと対決にしちゃったから判りにくかったんだよな。
黒を理性で抑えてる章吾を人間らしいというのか、黒を抑えない聖人の奔放さを人間らしいというのか、そこで揺れる礼子サンってんなら判るんだけど、聖人が黒部分を認めない章吾が間違ってる、黒い部分を認めることが人間らしいこと=正しいと言う理屈で、それを礼子サンに証明して「正しい俺を選べ」って言って手に入れようとしたってのが混乱するというか。そういう話じゃないだろと思うんだけど。
礼子サンの葛藤が見えないというか、本人が行動の指針として自分の気持ちをはっきり自覚しないから心中が見えなくて、成り行きというか打算で考えたらそっち取るだろ的な展開だから、見てるこっちの気持ちとして礼子サンに全く感情移入出来ないしなー。本当にこんなにもムカつくヒロインってないよな。どういうつもりだったんだろ?これ、計算通りなのか(笑)
まあ最後の最後の展開はあまりにビックリしすぎて笑っちゃったので、強引だけどヘタに理屈で収めるよりはオカシくて良かったかもな。
ドラマとしては後半ストレスが溜まったけど思ったより面白かったし見ごたえもあったし、キャスト萌えで見てても大変満足な出来だったんで、ホッとしたよ。
こうしてみるとやっぱり上手いヘタでなくて智やんは華があるよなー。まあ素の状態のしんどさがもろに演技に出るのはまだ若さ故だと思うけど。小林くんはあまり好きなタイプの役者さんではないんだけど、意外と安定してるなーとは思った。ただセリフが棒読みチックなのは個性というより技術的なことじゃないかと思うんだけどな。演技力がないわけではないのに棒に聞こえるのは損だよなー。西原さんは上手いと思うんだけど、途中から表情が固定化して辛気臭く(というかアンドロイド的な感じ)見えるのは微妙だよな。ヒロインがこんなに可愛げがないってのは、肩入れ出来んもん。
ともかくキャストの皆さんはお疲れさまでした。毎日感想も完走したし(だじゃれレベル)、面白かったです。