そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ブラッディ・マンデイ#1

http://www.tbs.co.jp/bloody-monday/
面白かった!と言うかどっからどう見てもお話的にマガジンくささ全開だけど、マガジンでいいんだよな。(>だった)
初回SPってことにしたって、初っぱなからして世界規模の話になってるし、そもそもネットの世界って「WWW」=ワールドワイドウェブなんだから、スーパーハッカーとかいう時点で世界規模じゃなきゃ嘘だって話だしな。
そういう意味でこのお膳立ては上手いなー。「デスノート」のLが世界的規模の探偵といいつつ、デスノの物語を見る限りでは日本限定にしか見えないのとは対照的。(物語の質として良いか悪いかじゃなくてね)
話自体はそのせいもあって、劇場版っぽいスペシャル感があるんだけど、これ、最凶ウィルス兵器「ブラッディ・マンデイ」を巡る物語のプロローグ、つまりTHIRD-i のハッカー、ファルコン誕生編というって流れじゃなければ、踊るTHE MOVIE 的な劇場扱いでも良いんじゃないかなぁ。作り自体は劇場版のつもりくらいで作ってるよね。演出とか構成とか画面の撮り方自体が。どうせ、ドラマ終ったら映画やるんでしょーけどさ(苦笑)>でも総集編SPはなしにして下さい、TBSさんw
それはともかく、全体には三浦春馬PV映画と言ってもいいくらいに、話も画面も春馬たんフィーチャーでオレとしてはエライ楽しめました。というか藤丸視点で日常から非日常へと話がだんだんと大きくなっていくから、すんなりこの世界観に馴染めるんだよね。
最初は学校のエロ教師をハッキングして追放。それからテロのことを聞かされるけど、その遊びのハッキングの延長のつもりくらいで全く無防備に国家機密並の情報にアクセスしていって、自分が置かれた状況もわからないまま、結果として家族が危険に晒される時点でヤバい話だと実感していく。最終的には無関係な人たちがウィルステロに晒されて、自分も巻き込まれたことで自分のやったことの重大さに気がつく‥‥っていうオーソドックスな展開だし。
ストーリー的にはベタで、まあニセ医者とか、展開的にはウィルスがニセモノで感染した風に見せてたのもテロリストたちの自演だってのは読めてたんだけど、規模の大きさとか藤丸の自分がしたことへの自覚の過程とかにマッチした見せ方になってたんで、非常に見ごたえあって話に夢中になれました。そういうところでの本気度ってのはホントにこのドラマは高いなあと思うのですよ。
あとちょっとツボなのが、藤丸は使いようによってはものすごく危険な特殊な才能を持っているんだけど、父親がTHIRD-i のメンバーでハッカーとして仕事を頼まれたことと、その父親が無実?の罪で追われて行方不明ってことで、なんかファルコンとしてTHIRD-i のために働くことが父の無実を晴らすための戦い的なものが感じられてちょっといいなーと。
で、その辺の見せ方に絡めてだけど、最初の方はちょっと周りから浮いてる、普通だけど「普通じゃない高校生」、自分が持ってる力を無自覚に他人のために軽い気持ちで使っている藤丸‥‥という役を演じてた春馬くんが、ショッピングモールでパニックの惨状を目の当たりにして犯人を突き止めようとするところから、自分の力を自覚的に使っていくヒーローとしての藤丸になるところの切り替えがやっぱり上手くて、明らかに藤丸の中で何かが変わったという部分をキチンと抑えてるとこはスゴイなぁと思ったよ。だからそのあとのテロリストに先導されて外に出ようとする群衆を押さえて自分が外に飛び出るシーンが説得力あるというか、ああいうのは「普通の高校生」のままじゃダメだと思うし。やっぱ、単にカッコいいとかじゃないんだよなー、春馬くんは。惚れる!
話も面白かったけど、さすがプロデューサーが入れ込んでるだけあって、ありとあらゆる三浦春馬の魅力炸裂!って感じ。春馬くんだけでも価値ありよ?
これからの展開は「24」的に誰が裏切るか判らないってのが売りみたいだけど、根本的にこれって情報戦だからどっから誰が来ても判らないというか、今回のエロ教師の使い方はOKなんだけど、あまり裏切り者や「実は‥‥」展開がご都合的だとちょっとイヤになるんで、その辺だけ筋道だってればいいかな。筋道というか、裏切る理由や気持ちがちゃんと見えてればってことだけど。いまのところスパイのマヤがなぜスパイなのかってのは説明されないのかな?サプライズだけで裏切られてもやなので、その辺だけちゃんと見せてくれれば‥‥オレ「24」を第一シーズンでリタイヤしたのもその辺だし。意味のないサプライズのためのサプライズは嫌いなんだよ。