そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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Q.E.D.〜証明終了#2「銀の瞳」

http://www.nhk.or.jp/drama8/qed/
人形コワー!あの人形はすごく怖いです。
お話は1話よりも面白かった。そもそも推理物だから事件が起って、犯人が誰で、どうやって殺したのかっていうことを主人公たちが解かなきゃいけないから、警察よりも納得出来る動機や辻褄を限られた時間で描かなきゃならないってのがあるから‥‥にしても、燈馬くんの推理(Q.E.D)は早すぎてビックリです。さすが天才って言っとくべきか?
今回の事件は冒頭で可奈の人となりというか常識にとらわれない自由な発想(自分でもスゲーベタなこと言ってるのは知ってるよ!)っぷりを見せといて、でも事件解決にはM.I.T飛び級卒業の燈馬くんの科学的知識で解決ってとこが、持っていき方として上手かった。可奈はまあ、発想も自由だけどやることも型破りってことですね(笑)燈馬くんも付き合いいいなぁw
本当に短時間にあれだけの状況証拠と証言で犯人が判るのかどうかはともかく、その辺はまあ燈馬くんの天才っぷりがお話だからってのはおいといても、第一発見者を名乗る3人の証言を論理的に組み立て直して事実を導き出し、金融業者の死因からそれが可能な状況を推測し検証する、その根拠が母の愛‥‥ってのはなるほど、全てが推論に過ぎなくてそれを実証するのは警察の仕事なんだけど、事件解決物じゃなく推理物であるならこれで辻褄はあってるからいいんだよね。
実際この事件が七沢母の計画した殺人であるにしたって、ライデン瓶(コンデンサみたいなものらしいよ)を使ったそのトリックは、確信あってのことにしても殆どトンデモの領域だから推測でしかない‥‥って燈馬くんの結論は正しいよ。同じように静電気が走ったとしても致死量になるとは限らないしな。むしろ鈴子がスタンガンを持ってたって話が引っかけってのもよく出来てると思う。燈馬はそれを聞いてたはずだから可能性としてはあったはずだけど、これは最初から鈴子が犯人であるっていう無駄な推論はしないってこと、つまりゲストキャラが裏の含みのないキャラ立てだからかと思いきや、真犯人がその時点で判ってたからってのは、まあちょっとドラマとしても出来過ぎか?w あ、悪徳金融御者の阿久津が吉野さんにわざと借金背負わせたくらいは入れて欲しかったけどさ。(お話的にはそうだと思うけど‥‥セリフ一つですむ話なのに)
工科大卒の天才だからといっても論理的な科学・数学に秀でてるだけじゃなく日本の古典にも造詣が深く、あの若さで非論理的な親の愛まで想像が及ぶ燈馬くんは何者ですか。
まあただやっぱり「ガリレオ」じゃないけど燈馬くんがその推論を導きだす過程は何かハッタリきかした映像で見たいというか、そういうメリハリがないからこのドラマって全部がスルッと流れて行っちゃうんだよねー。ちょっともったいないよ。もうちょっと演出工夫しようよ。
45分のドラマにしてはおそろしく無駄なく話が詰め込まれてたなあ。最後の種明かしにしても上手すぎる。

あ、キャラとして燈馬くんがもごもご喋るのはいいけど、役者としては中村くんにはもうちょっと滑舌はっきりして欲しいかなあ。
高橋愛の可奈はかわいいヨ。