そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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浪花の華〜緒方洪庵事件帳〜#9「明日の華」(終)

http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/naniwa/
大阪のオバハンは今も昔もおとろしい!(笑)左近さんもタジタジ!
お話はキレイに終って満足。これの原作ってそんなに長くないよねえ、ドラマは相当膨らましてるのかな。
きっと街も人もまだ変わらないけど、章が江戸に行ってこの冒険モノ(だよな)は終り。章が洪庵になって明日の日本を変えていく業績を残すのはまた別の話。ああ正しいジュブナイルだなぁ。
天游先生が「人の心を変えるのは人の思いだ」って言ったけど、章の思いが左近の心をいくらか変えたんであって、男と女だから惹かれ合ったって話じゃないんだよな。だから左近が天游先生の鋸を差し出しながら「他は全て忘れろ」ってのが切ないよ。さわやかに切ないね、ほんとジュブナイル的青春の光と影。どう見たって左近は章のことが好きだし、章は言わずもがななんだけど、お互い判ってても何もいわないで別れちゃう‥‥ってのもね。
旅立ちに左近を高麗屋に訪ねていった章に若狭がいろいろ語ってくれて、その上で結局章も左近も自分の思いは胸に秘めたまま別れていくけど、章が江戸から戻ってきてその時まだ高麗屋はあるのか、左近に会えたのかどうか‥‥ってこと自体が全部余韻になってて、いい別れだった。
最後も緒方洪庵の業績が語られて、高麗屋が廃屋になってるって、カッコよすぎる。そのカットのためにわざわざ高麗屋を出したんだろうけど、若狭がまんじゅうを選別にくれるってのもなんか良かった。
脚本も演出もキチンとしてて思ったよりいいドラマだったですよ。面白かったー。