そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

キイナ-不可能犯罪捜査官-#9(終)

http://www.ntv.co.jp/kiina/
先週の雅係長の話でずいぶん盛り上がったからどんな最終回にするのかホノボノ継続エンドかなー?と思ってたら、ちょっと予想外に面白かった。
人体発火から始まって、団地住人300人の神隠しって、一体どういう方向でオチにするんだろうという興味で弛れずに1時間最後まで引っ張られたよ。構成も見せ方も上手いなぁ。
今までの展開から予想しようと思うと何か本当にあった事件を元にしてるんだろうと思うところだけど、今回はそれらを細かく積み重ねて一つの事件を作り上げてたことが面白かった!てっきり外国で村ごと神隠しに‥‥なんていう元ネタなのかと思ったら違いましたw
まあちょっとそんな事件ありかよ?ってとこが際どいところ(あり得るかどうかという線引きで)だけど、その結論に持っていく話の展開がミステリーで謎めいて面白かったんでOKかな。つか、団地に来た時に夜なのに電気がついてないことの違和感に気がつけよと思うけどw あとなんで誰も目撃情報がなかったのかなぁ?それなり大人数が移動してるのに。
まあここまで来ると、ハーメルンの話や神隠しについてのミスリードも含めて話を複雑にする要因になってて、実際は認知心理学におけるサブリミナル効果の応用を上手いシチュエーションで使ったこと(お笑いDVDのあとの悲しい話ってのも洗脳の心理学だよな)、そのサブリミナルを発見出来たのはおそらくキイナの速読?能力とか、一見超自然現象の人体発火に見せかけて実はただの人体放火だったこと(それを確認したのは監視カメラとたぶんキイナ)、オマケに犯人確定の決め手になったのが、ジーンズの縫い目のバーコード模様だったと言うのが面白かった!指紋ならぬジー紋ですか?これはなんかとっておきのネタのような気がするよ。一番ビックリした(笑)よくこんなこと思いついた警察があったなぁ。
まあバカだなあと思うのは小早川教授で、共犯者の後藤さえ殺さなければまだ罪は軽かったろうに、そんなことすら判らなくなってたことといい、神になったつもりの傲慢な神隠し事件の動機といい、相当おかしくなってたと思われる感じ?ホントに心理学の先生かよ。自分で言ってたけど、本当に「神」(=教祖)になってお金でも巻き上げればよかったのにな。なんとかとなんとかは紙一重
でもってマスコミも大騒ぎするような大きな事件で、いつもより捜査本部も大掛かりで、キイナの意見が他の刑事たちに胡散臭がられてるのを何気にフォローしてくれる捜査一課の人たちの気持ちがよかったんだけど、彼らはキイナの能力を信頼してるだけでなく、彼女の正義感のポリシーに共感してるから‥‥という描き方がよかった。
犯人である小早川に対してキイナが言う「普通の人たちの幸せを奪う人間を許すことが出来ない」というのは、今回心理学のエキスパートではあるけど人の心には疎い犯人に対して特に効果があったってだけじゃなく、そもそもが警察の仕事というのは事件を解決することではなく、誰かの幸福を害する人間を許してはいけないという部分での正義感を持つ人間の仕事だということがはっきり語られてて、事件の捜査を通じて捜査一課の全員の共通認識になってたという部分で締めてるのが、見てて気持ちよく終れたとこかなぁ。
いくらでも続き出来そうなんで、また続編が見たいですよ。気楽に見て面白いってくらいでちょうどですね。
真一郎さんのこともちょっとだけ展開しそうでよかったよかった。というか半年前までこの二人ってどんな付き合い方してたんだろう?
山崎くんは微妙にヘタれたまま終ったけど、なんかエリート候補の割に微妙なキャラでヘタレでカワイかったよ、平岡祐太。そういうや公式の一人反省会見たけど、今回はいい役だったと思うなぁ。コケが得意って‥‥w