そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ゴッドハンド輝#6(終)

http://www.tbs.co.jp/god-teru/
いろいろと駆け足だった気はするけど最後まで面白かったー!これで終りだなんてもったいないなあ。最初のトンデモ医療ドラマ風の印象よりも、もうちょっと真面目に医者のあり方というものを描いたドラマだったよな。
倒れた麻酔科医は単に過労だったんだよね、よかったよかった。一見話には関係なさそうだったけど、ここではっきりと「見るのは機械の数値じゃなく患者だ」っていうのが、ヴァルハラのベテラン医師たちのたぶん共通認識としてあるっていうのを見せといて、そういう意味で輝の絶対的天分という奇跡も院長たちがそう思ってるってだけで、本人はそれを信じてはいない‥‥という最後の部分での描き方は良かったと思う。
ヴァルハラの医師たちが、医者として絶対的に正しいのが当然であることがドラマとしての爽快感に繋がってるんだけど、最初は輝に対する四宮みたいな技術偏重の医師との対立でその良心を見せ、最後はお金と医療という部分での良心を見せるというのはドラマの展開としても真っ当だと思うもん。
まあ最初にそのヴァルハラの正しさがもっとはっきり提示されていれば、もうちょっとわかりやすかったのかも知れないけどね。いやだってひょっとしたら上の方は腐ってるかも知れないって思うじゃんw
その点で安田院長の人となりがアヤシゲだったのは、ある意味ちょっと残念だったかなあ。もうちょっと輝の父との関係を最初に見せてくれてれば‥‥って気はしなくもないな。(1話でノレなかったのはそこな気がする)
結局四瑛会についてはそんなに触れられなかったというか、KZ病院を使ってヴァルハラを潰そうとしたことの理由については、四宮兄の「目障りだから」以外特に語られなかったよね?安田院長と遺恨があるのか、ヴァルハラの経営方針が気に入らないのか、そこら辺は続編も出来そうだからちょっと期待したいんだけどな。本来、ヴァルハラ買収ってもっとドラマとして大きな話のはずだもん。
まあ解決法として、先週の時点で3億くらい皇さんが出せばいいのに‥‥と思ってた視聴者は少なくない気はするから(オレもだ)妥当なオチだとは思うし。そりゃ皇さんみたいな人なら3億だして経営に加わってもヴァルハラが潰されることはないだろうと思うし、裏切ることもないだろうしな。むしろ会社のイメージ的にも良くないか?そういや医療用バーチャル映像に手を出したいって言ってたよなあ、皇さん。そりゃ出すだろよ、3億くらい。
まあこの1時間でヴァルハラからKZに移った医師たちの良心も分かる程度に描いていたと思うし、それでも彼らが戻ってきた時にヴァルハラがそれをすんなり受け入れず、安田院長がOKを出すまでの間を取ってる辺り、そういうところを流さないで描いてるのはドラマとしても気が行き届いてると思うよ。
その上で結局四瑛会がKZをバックアップしてたのも単にヴァルハラ潰しのためであって、医療機関としての方法論はともかく医者の良心を忘れてしまったケビンに対する扱いは正しいと思うしな。あの週刊誌の見出しはともかく、普通に考えて内容的には自由診療批判じゃないと思うんだけど‥‥違うかなあ。問題は金がなければ治療をしない=死にかけてる人を見殺しにする病院ってことだと思うよ?タイミング的に先週の一件のネタじゃね?
だってケビンが医者を目指した理由が母親の死にあったという、まるっきり銭ゲバな過去を持っていたというのはともかく、「世の中銭ズラ」で金もうけに走ったから非難されるんじゃなく、命を救う努力をせずに見殺しにしようとしたからダメなんだってのは、医者の良心というよりこのドラマにおいては輝の「誰も死なせない!」が正しいんだから当たり前だよな。四宮兄にしたってそこは間違ってないんだもん。それにしてもケビン、お金がなくて救急車も呼べない医療格差のあるアメリカで育ったんなら、保険の効かない自由診療サイコーじゃなくて、日本の保険制度ってスバらしいって思わんのだろかね?(苦笑)
まあ心筋梗塞で死にかけて、輝に救われたケビンがどうするのか‥‥ってのはともかく、何というか輝の「間に合わせる!」ってのがあまりにも気合い治療過ぎてちょっと笑ってしまいましたw
まあ細かいところをもうちょっとじっくり描けるだけの話数があればもっと良かったのにって感じ。思った以上に面白いドラマだっただけにもったいない気分。