そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

臨場#7

http://www.tv-asahi.co.jp/rinjo/
冒頭から意味あり気に奥さん(実娘)を見せといて、お父さんは自殺か他殺か‥‥っていう話なんだけど、姥捨山な話だよね。それをユズリハ・親子草に例えるところが捻ってて気が利いてるなあ。
家族に大事にされてたからこそ迷惑をかけてるって意識のある寝たきりのお父さんと、その面倒をよく見てた娘や家族の思いやりが逆に自殺でよかった話を他殺にしちゃったというやり切れなさ。でも自殺で死にきれなかったお父さんがもっと酷い状況になってたら、それこそお父さんの気持ちとしては後悔だろうし、どこに落としても悲しすぎる話です。
死んでからじゃないと用がない倉石さんたち検死官が、死の状況とその被害者、家族の気持ちを正しく読んだとしても、その「生きてる人の思いまでは判らない」と言う娘さんの気持ちは救えないわけだし、見立てが正しいからと言ってその真実が誰かを救う話じゃないってのが悲しいよ。何が泣けたかって、お父さんの遺書だよ。ああいうの弱いんだよなー( ´∋`)
お父さんが娘の祥子さんのバイオリンの才能に期待してたことや子供の頃の思い出話、それぞれが家族を思いやってる気持ちとしては「いい話」なんだけど、家族が年を取って行くってことの現実とその救いのなさの残酷さがやり切れん。
それでも家族のために自殺しようとした被害者の意思よりも、その意思を尊重して自殺だといい張る遺族の意思も、自殺幇助でも殺人は殺人だという結果しか見ない検死官の倉石さんの非情さにはかないません。もー、泣く。
でもって事件の捜査で父親の死に目にも会えなかった立原管理官のことといい、人が死んでからじゃないと出番のない検死官の仕事といい、立原管理監の「人の死体は嫌というほど見てるが、葬式に立ち会うことは滅多にない」が重すぎる。
それはともかく、チーム倉石はいいなぁ。やることやったチーフは縁側でお茶飲んで部下の報告はすべて完璧って、カッコよすぎ。