http://www.nhk.or.jp/drama8/spica/
なーんか、実写版「トップをねらえ！」見てるかと思った。あれより相当お話の出来は悪いんだけど。
何かやりたいのは判るけど、やりたい方向と話の展開がまったく噛み合ってなくて、全然面白くないなあ。原作付きで脚本荒井修子‥‥って、そのせいじゃないだろうけど、まったく面白くない。こんな簡単な話で何を見せたいのか判らない脚本って、どうなのよ？
というかこれって高校生なんだよね？高校でこういう特殊な宇宙飛行士というか、宇宙開発にかかわる人材を育てようという教育機関ってのは、実現可能かどうかはちょっと未来のことなんだしいいんだけど、初っぱなからコネ入学云々とか、適性検査みたいな授業とか見せられてもなぁ。
宇宙飛行士になるためには普通の高校よりも高いレベルの授業が行われてるっていう、そういうレベルの高さを見せといてから適性検査とかカリキュラムの特異性を見せた方がって気がすんだけど。まさか佐野教官のあのワケワカラン物理の数式だけで、レベルの高さを描写した‥‥ってことじゃないよね？（あれで高校じゃないのかと思ったんだが‥‥こないだまで中学生だった奴らに出す問題じゃないだろよ）
つーかまず基礎レベルの高さを実感させて、この学校の特殊性を見せてくれよ。ヒロインの漠然とした夢の実現に相当な努力が必要だってことを見せてくれないと‥‥だってこれじゃ描写として普通の高校と変わらんよな。そもそもこの学校自体がふるいにかけるための施設じゃないだろよ。優秀な生徒しか必要ないんだったら入試で落としとけよなー。コネ入学で嫉まれるとか必要な話か？むしろコネとか通用しないくらい入試が超難しかったってことくらい言っといてもいいんじゃないかな？
でもって積み木実習にしたって、メインキャラのキャラ性を見せるためのエピソードってだけじゃん。初っぱなからそんな説明臭い展開にせんでも、もっとヒロインの夢とかその夢を叶えるための困難を見せた方が良くね？なんかいろいろ中途半端。
この話って重要なのは、家族が打ち上げ事故にかかわってたせいで精神的にハンデを背負ってるのに、たいして成績優秀でもなさそうだけど夢を叶えたいという思いだけは人一倍強いヒロインが、いかに困難を乗り越えて仲間と一緒にそれを叶えるのかっていう話だよね。初回から足が速いとか、状況をよくみてるってだけじゃ、その夢に対する思いの強さは殆ど判りません。星のことに詳しいってのもはっきり言ってびみょー。もっと宇宙に憧れる強力な理由‥‥というか描写って、他にあるだろよ。
むしろヒロインのアスミがどうしてこの学校に入ったのかと聞かれて「夢だから」と答えたことの思いとか（なんでお父さんがロケット打ち上げにかかわってたって知らないんだよ）、教官に「無駄な努力というものがあるんだ」と言われたことにそうじゃないんだって思わせてくれないとダメなんじゃないかなあ。いやまあ全体の構成は知りませんが。ちなみに原作もまったく知りませんが。
どうでもいいけど「国立東京宇宙学校」って「こくりつ」だよね、「くにたち」じゃないんだよね？ｗ（郊外だろうと思ったんで、素で「くにたち」だと思った）
感想はあまりに話があれなんで書かないような気がするけど（書くようなことないよ）ちゃんなか、大東、向井りーのキャスト目当てで最後まで見ると思う。ちゃんなか、やっぱり一回りくらい体つきががっしりしたような気がするなー。ええこっちゃ。役柄も良さそうだし相当カッコよくて、これだけでも見るモチは大きいな。あとヒロインの子は結構可愛いかなー。
