そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ふたつのスピカ#4

http://www.nhk.or.jp/drama8/spica/
一見それっぽく見えてるけど、なんかもう脚本レベルでは何ともならない酷いドラマだなあ。
NASAへの留学生云々以前に、死傷者多数の獅子号事故の被害者を「尊い犠牲」だなんていう文科省議員の宇喜田先生には猛省を求めたいです。佐野教官に謝罪を要求することすら間違っとるよ。学園側もな。そんな発言マスコミに知れたら、宇宙飛行士養成どころか日本の宇宙開発自体に相当なダメージになると思うんですが、それを単なる作劇上の障害にしか捉えてないこのドラマの製作者は正気ですか?
それよりこれで向井・田辺は出番終了なの?ガッカリ。(あ、田辺はまだ出るのね>予告)
桐生はそもそもが鴨川親子に対する恨み自体が理不尽なんだから、こういう結果ってことはまあ今更な話ではあるけど子供向けドラマ的には判りやすくていいんじゃないかと。恨むこと自体が間違ってんだから、やっとそこに気がついたの?って話なだけで。
佐野教官も蹴落とせって言ったのは自分なクセになんか手の平返してるなーって感じで、最後だけ生徒思いになってて、それってなんか違う人って気が(苦笑)どうもよくわからん人だったなー。でも今回の佐野教官は良かったかな。最初からこういう人ならよかったんだけどー?
あとはふっちーの心変わりとアスミの無神経っぷりはどうにもこうにも。
こういう、自分の夢にかまけてて他人のことをまったく見てないヒロインって大っキライなんだけど、それが許されるとすれば、あまりも自分の夢に対して純粋すぎて他人が目に入らない、他人を振り回してることに気がついてないというキャラ自体が魅力的な場合に限りますよ。気にかけ方が中途半端なのがアスミのキャラとしてムカツクんだよな。しかも本質的なことはまったく気がついてないという頭悪さ。なんでふっちーがアスミのこと好きだって気がつかないんだよ。その上で桐生さんが好きってんなら判るんだけどさー。
なんか他人のことが見えてないヒロインが、その他人の気持ちを犠牲にすることに気付くことなしにおいしいとこだけ何となく持っていってしまうというゆとりな話にイライラするぜ。ある種の夢を実現させるってことが他人の犠牲なしに(他人の犠牲に気付かないふりして)出来るなんて思って欲しくないなあ。それこそ他人を蹴落としてでもとか言ってるくせに、なんかどっかおかしいぞ?犠牲というか、一つ夢を諦めても別の夢を見ればいいだけっていう話だし。そっちの方がお子さん向けのドラマとして正しい展開じゃね?
だからふっちーもさ、自分が宇宙飛行士になりたいってのがアスミを追いかけていたからっていう自覚はあるんだから、辞めるだのなんだのいう前にそこはハッキリして欲しいんだよな。教官への相談もなんかお話的にピントズレてるし。
今回の話だと彼が揺れてるのはアスミの夢に乗っかって宇宙飛行士になるか、それとも自分のために他の道を選ぶのかどうかであるべきで、アスミが好きで守りたいってことがブレたらダメじゃん。だからアスミと同じ宇宙飛行士にはなれなくてもアスミのそばにいるために何ができるかっていう話なら、そもそも学校を辞めるって話にゃならんだろっていうか、ふっちーの早とちりって話じゃん。教官だって他のコースに移れるって言ってんだし、管制官になる目標にしました、そのためには別に学校辞める必要はありませんでしたってことならあのラストでキレイに収まるのに。
この話ってふっちーが、アスミが好きだからこそ"自分のために"別の道を選ぶって話なんだろ?宇宙飛行士になれる人間は1人だけだから夢を諦めるって話じゃないよなあ。ふっちーの夢は「アスミのそばにいて守る」ことじゃんか。大体、将来の宇宙飛行士があの中からだけ選ばれるなんて保証もどこにもないぞ?
なんかキャストのために見るのも時間の無駄って気がしてきたよ?他のメンツからんでないしー。