そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

赤鼻のセンセイ#7

http://www.ntv.co.jp/akahana/
今週は大丈夫だったけど、もうそれ、和田っち死ぬって言ってんのと同じことだよね?ああ〜(;´Д`)
白血病の2割が治らないってのは何かで聞いたことあったけど(世間的にはすでに不治の病ではないって認識ですが)、2割っていつまでたってもきっと2割なんだよな‥‥何の病気にしたって死ぬときゃ死ぬんだけど。
参太郎が入院してずいぶんしょげ返ってんのがまた全体にトーンに影を落としてるというか、まあバカみたいな不躾さを見なくてすんでると言うこともできるんだが、それでいうと参太郎が今までああいう風にバカなギャグ言って自分だけがオモシロイと思って悦に入ってこられたのって、ああいう目に遇わなかったからってだけで、それは参太郎のせいじゃないんじゃないかと思うよ。そういう巡り合わせの人だってだけで。事実彼は院内学級の先生をやるようになってからずいぶんいろんなことを知ったと思うんだけどさ。(今まで学んでこなかったのか気がつかなかったのかって突っ込みはありますが)
当初参太郎と太川先生の対立というか、ケンカするほど仲がいいみたいな展開なのかと思ってたけど、何となく今回の話見てたらそういう脇キャラ関係なく、石原参太郎という人間の自分探しかなと思った。病院という非日常の異界で魂の遍歴をするサンタっつか。(何か真夜中のヤジキタ的な?)
そう思ったのは何となく参太郎をはじめ、あそこの先生たちのプライベート、住んでる部屋すら出てこないからだって気はするけどさ。あの病院に住んでるみたいなんだもん。ああそうだ、千と千尋湯屋みたいな感じ?
で、参太郎にとってはちょっとした期間限定の非日常の世界なんだけど、そこに住んでるある人たち(入院患者)にとっては退屈で代わり映えのしない日常で、そんな中で参太郎のくだらないギャグですら毎日の楽しみになって行くっていうのがなんか切なかった。
まああえて末期状態の漆原さんみたいなキャラを出してくるんだから相当わかっててやってんだろうけど、あのストレートさが逆に、本当に何も楽しいことがないんだろうなあ‥‥と思わせられてしまうよ。
この先生きていればいくらでももっと面白いことがあるかもしれないと思えない死期を悟った漆原さんや和田っちにとって、すでにもう過去を振り返りつつ良かった探しをするしかない、ホンのちょっとの楽しさを毎日の頼みに生きてるってのも、それはそれで幸せな毎日なのかもとか思ったし。そういや参太郎は一週間ですら耐えれないって言ってたけど、和田っちは5年いるんだよな‥‥。
いやちょっと考えちゃったんだけど(不謹慎かも知れんが)漆原さんみたいにもう完全にダメ、いつ死んでもおかしくないと言われて生きてた1年間って、それは楽しかったのかなぁと思うんだよね。だからそういう人にとってはもう「面白いこと」より、本当にくだらないことでちょっと笑えるくらいが一番楽しいのかなと。「面白い」って物事に対する興味ってことだからつまり生きる意味にもなると思うんだけど、そういう希望の持ち方が出来ないってことだと思うんだよ。
結局最後が参太郎のくだらないダジャレと微妙なコロンボのモノマネだったけど、漆原さんが1年生きてたのが最後に参太郎のダジャレを聞くことだったら、それはそれで参太郎のいた意味はあるし、それは和田っちにとってもそうだと思うんだよね。
落ち込んだ参太郎を和田っちが慰めに来るのも、それはひいては和田っちの自分自身のためってこともいえると思うし、もし参太郎が今まで自分がまったくそういう経験をしてこなかったから彼らの辛さがわからなかったって言うんなら、一応根は真面目な彼は自分が何をすべきかは学んだってことじゃないかなあ。
いいけど、曲がりなりにも入院患者の参太郎を結果をわかっててそういう目に遇わせる院長代理は鬼だなあ‥‥
で、おそらく自分の使命を自覚した参太郎と、たぶん院内学級をなくそうとするアメリカ帰りの院長との対決なのか?つか、どう落とすんだろこのドラマ。