そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

赤鼻のセンセイ#8

http://www.ntv.co.jp/akahana/
最初から最後までシリアスで終わっちゃった〜と。
そんなに重い話じゃなかったけど、何かちょっと散漫?何か根本的なところがスルーされてるような気がするんだが‥‥サンタの魂の遍歴なファンタジーだからいいのか?
院長のお兄さんが院内学級を潰したいってことと、その代わりに新生児の集中治療室を作るって話は全然違うと思うんだけど、違うかなあ?アメリカ帰りのお兄さん、他に何か狙いが?
院内学級が非効率的だから無くしたいって言うんなら話は判るんだけど、実際子供たちだって昨日赤ちゃんが死にました、もしそういう最新の設備があれば助かったかも知れない、そのためには院内学級を無くすしかないんですって言われたら、そりゃ院内学級が無くなることに賛成せざるを得ないと思うもん。というかその院長兄の理屈って、相当子供向けな(子供騙しな)理屈だと思うけどさ。
だからそんな子供騙しに乗らない参太郎や太川先生、七瀬先生は反対するわけで、それって当然だと思うよ。院長の言ってることは感情論なんで、院長ならもうちょっと具体的な利益率や金銭面のことでお兄さんを説得して欲しかったんですがあのキャラじゃ無理か(^_^;)まあそこがこのドラマの問題なんだけどさ。
本当なら参太郎が「勉強ならどこでも出来る、だから院内学級が無くなってもみんな勉強しよう」ってせっかく良いこと言ってんだし、太川先生の「勉強を必要とする子が1人でもいる限り続ける」ってのもそういうことだと思うから、それに沿って「vs院長兄」で話を展開させればいいのに、結局院内学級という「箱」を無くすかどうかってな話なのはちょっと残念ね。
それに院長兄のいう「学校とは勉強をするだけじゃなく友達と交流したりそういう日常を体験するものだ」っていうのも、そもそもその日常すらもてない、非日常の病院と言う空間に閉じこめられて下手するとそこでそのまま死んでしまう子がいるような事実を知ってる人間の身としては、実に軽率な物言いだと思うんだけど。参太郎や先生たちがこれまでやってきたことって、そういう「日常」を少しでも体験させてあげようと思って努力してたはずなんだよね。でなきゃ病室で勉強を教えるだけでもいいんだし。
まあそんなウヤムヤな中で和田っちの「逃げる」という話に乗った八重樫とたなっちの3人の図は、ちょっとなかなかに切ない感じだったなあ。いや和田っちと八重樫だけならもっとよかったのに‥‥とは言いませんが(笑)
やーなんか美しいなーと思うのは、和田っちの提案だからで、和田っち自体が今儚い存在だからなのかなぁ。それって何となくいわゆる「少年時代の最後のキラメキ」と何となく印象が似てると思うから儚く美しく感じられるのか?
病院はクソでもその病院で和田っちたちのために努力してくれてた人たちはいるわけで、そんなことは判ってるんだろうけど、自分たちに出来る最後の抵抗が「逃げる」だったってのは何とも切ない気持ちになりますよ。結局サンタに説得されて戻ってくるってのもね‥‥