そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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救命病棟24時#7(終)

http://www.fujitv.co.jp/kyumei24/index.html
特にテンションが判りやすく盛り上がるってわけじゃないのに、2時間18分が長く感じられないくらい飽きさせない話の展開と構成が上手くて面白かった!
脚本はあまり盛り上がりどころを作ってるような作りじゃない、むしろ地味な話なのを、演出のテンションでキッチリ見せてくれたってことでは職人技な感じでした。
まあ澤井先生がおいしいキャラ過ぎってのはあったけど、もうちょっと話数かけて進藤・小島以外の先生の話とか見たかったかなってくらいだけど、キャラ描写としては足りてるんでそんなに不満もないっつーか。野口先生と花輪先生の家庭ネタのオチとか、看護師たちもキャラ立ってたんでそれなりに納得はできるかな。
工藤先生の話があって、澤井先生の「古い友人」の話と上手く繋げて、最後は結局澤井先生も進藤先生も、巨大な何かに立ち向かってるドン・キホーテだってのはちょうどいい落とし所だったし。
普通なら工藤先生の話って相当なウツ展開だと思うんだけど、スペシャルなせいか普通より時間取れた上に(正味で一時間はあったような)、起ったことと登場人物らの相互関係を丁寧に描いてたのが中途半端に駆け足にならずにすんだのかな。澤井先生の人柄を描くって意味でも必要だったわけだし、その辺の構成は上手いなぁと。
そこで最後、救命機構の会議に出て院長の言葉を思い出してちょっと弱気になった澤井先生が、現場に駆けつけ「私も救命医ですから」って言うとこなんか、ちょっと澤井先生萌え?な気分になったしな(笑)さすがに澤井先生もドン・キホーテのマヌケさに心が挫けそうになったのかと‥‥w
それが澤井先生がずっと否定してた進藤先生こそ、現場でずっとドン・キホーテをやってただなんて、実は似た者同士っつーか、あの2人の反発と共感のちょっとしたバランスはすごく良かった。最後けっこう燃え展開だし(笑)
進藤先生のがむしゃらさも逃げだって指摘があったり、その辺はこぼさず拾ってくれてるんでストレスないんだよね。
最初は今回はテーマが大きいなぁと思ってたけど、実際は小さいネタの積み重ねでじっくり描いていきつつあまり深くは突っ込まないってのも、ドラマとしては物足りないけどバランスは悪くなかったと思う。
というか、実際にこの番組も「任侠〜」と同じで、話としては物足りない、もう少しと思うところを、余韻として視聴者が考えるってことを前提に作ってる感じが狙いなのかなぁ。
今回のは医療崩壊をキーワードに、むしろ特にテーマ決めずに小さいネタを積み重ねてたって感じだったんで、そのまま長く続けてくれても良かったのになあ。終わっちゃって残念。
冬にスペシャルがあるとか話数が短かったりってのはやっぱり入りが遅れたからなんだろか。こういうドラマは2クールくらいでやること前提に出来ないのかなあ。アメリカみたいに半年やって半年お休みを繰り返すとかさ。
せっかくの良コンテンツなんだし、局的に記念番組だとかそういうことでなく、当り前に半年やってるドラマとか、そろそろあってもいいんじゃないかなぁと思うけど。
まあどうでもいいんだけど、見てて「オレンジは、SRはどこにー!? 」と思った。局違うって(笑)