そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

世にも奇妙な物語 秋の特別編

今回は結構面白かったんでサクッと感想。録画はしてたけどリアルタイム見。バランスは良かったかな。
一番面白かったのはスキヤキね。

井上真央「検索する女」

 脚本・酒井雅秋/吉田直樹 演出・吉田直樹 原作・吉田直樹「合コン(彼の名は三宅亮→遼)」
ありがちなネタのためのネタ。面白くないんだけど、掴みとしては必要なのか‥‥?
あそうだ、その三宅亮が松尾敏伸くんだった。あれ、引退したんじゃ‥‥なかったっけ?
 

生田斗真「自殺者リサイクル法」

 脚本・黒岩勉 演出・岩田和行
程よいブラックさ加減で面白かった。ちょっとバトロワ的な、発想としては思いつきそうないかにもドラマ的な感じですが、最後のオチまで手を抜かずに黒いところがよかったかな。
死んだら「生きたい」とも思わないわけで、安易な自殺に疑問を呈するって部分もあり、死にたいのに死ねない→生きたいのに殺されるかもしれない、というパラダイムシフトがちゃんとハマってた。
斗真もやっぱりこの手の物は上手いなぁ‥‥ってか、斗真でもった‥‥って感じはあるけど。
 

伊藤淳史「理想のスキヤキ」

 脚本・森ハヤシ 演出・鈴木雅之 原作・泉昌之「最後の晩餐」
ううう、スキヤキ食べたくなった。これは原作付き、しかも泉昌之か。(「かっこいいスキヤキ」の中の一遍らしい>タイトルは知ってるけど読んだことない)
ストレートに面白かった。ネタの見せ方としては家族の常識というよりケンミンSHOW的なんだけどw
食事の作法って些細だけどガマン出来ないことってあると思うの。オレもたとえ家族であっても、個々の皿の食べ残しを鍋に戻すような家族とは絶対家族にはなれません。そんなことがありえるのか?マジカンベンして欲しい。(ってあるんだろうからオソロシイ‥‥他人の家でも見たくないくらい)せいぜい箸くらいまで。
面白かったのは伊藤淳史の語り口調が上手いからってのもあるけど、こういう拘りある人って難儀だなあ‥‥と話の展開に苦笑を交えつつ、あまりにマイ作法に拘りすぎる彼の方が正しいと思えるような家族内非常識を、最後にウヤムヤにしてしまうあの黒い物体の力技が‥‥
最後、家庭を作った彼が正しいスキヤキ作法だったのはちょっとホッとした。けどアレは結局なんなんだ‥‥?
終わったあとに贅沢伊藤のCMって‥‥w
 

釈由美子「呪い裁判」

 脚本・中村樹基 演出・石川淳一
魔女裁判じゃなくてー?といいたくなる。いや斗真は別のネタだしw
最後、人を呪わば穴二つ‥‥と思ってたらタモリに言われたw
オチとしてはイマイチ。いかにもありがちなネタから脱しきれない感じだなあ。この展開なら最後、呪ってどうなるのかにもっと黒いオチが欲しいとこ。「穴二つ」なんだから。(確か穴って、自分と相手の墓穴って意味のはず)
他の人はあのばあさんの呪いだったのか?それで保育士さんに呪われてた釈ちゃんも呪い返しました‥‥だけじゃ、話の意味が通らないから。気がつけよ>脚本
まあオレもこれくらいならよく呪いますよ?街中で非常識なヤツに眉をひそめたらとりあえずカジュアルに呪い掛けとく。(もちろん自分が危険な目に遭った場合ね)
 

石坂浩二「夢の検閲官」

 脚本・いずみ吉紘 演出・土方政人 原作・筒井康隆「夢の検閲官」
これは明らかに原作付き、しかも小説でレベル高い‥‥と思えるのは、もう発想が他のネタと格段に違うから‥‥と思ったらやっぱり筒井康隆
脳内にこんな人たちいたら楽しいなぁ‥‥と思ってたけど、退官とか言ってるからむしろあれかな、夢=無意識界=別次元で、全体意識による共通世界だっていう「ダークグリーン」みたいな解釈かな?
いい話しネタだけど、ドラマ的にはちょっと突っ込み不足って気もする。いろいろ含みがある感じは良かった。