そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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侍戦隊シンケンジャー#33「猛牛大王」

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面白いような気はするんだけど、なんだろう、なんか物足りないよ。
十臓がやっぱり生きていたってことより、相変わらずの靖子たん脚本は十臓の裏正がアクマロが造ったものだとか、十臓自体アクマロが選んだみたいなことをサラッとセリフで流しすぎです(苦笑)今後の布石のつもりかもしれんけど。

そしてヒロのモヂカラが折神を集めるモヂカラだって言われても、だからじゃあ「モヂカラ」って何よって話で、殿様、つまり志葉家と榊原家の繋がりも、独学モヂカラ天才男・源太との絡みも表面的にはないまま牛折神は鎮められてしまいました。ヒロのモヂカラって中和能力?
ていうか、前回から思ってたんですが、あの洞窟は牛折神の内部なんだよね?どうやってヒロのおじいさんは暴れまくる牛折神の中に?ワープ?榊原家にある異空間を通ったんですか?(神棚とか床の間から牛折神に乗り込めるとかw)謎めきすぎです。
前回といい今回といい、アクションはさすが中澤監督でいろいろ面白いことやってるし、そこら辺はキャラの関係とかもちゃんと見えてて面白いです。シンケンの6人とか、茉子と太夫、源太と十臓とかさ。十臓の「雇われ仕事ならこの程度‥‥」ってのも上手い描写だなあと思うし。(というかこのままドウコク派とアクマロ派に分裂するんだろうか)
でも何となく面白いような気はするんだけど、何が物足りないのか気になって、わざわざ見返してしまいました。なんか面白いような気はするのにノレないのがつまんないんだもん。以下、感想というよりオレの呟きだと思って下さい。
 
面白いような気がするのは、靖子たんの脚本が「関係性を描く」ということで丁寧だからってのと、真面目な中澤監督がケレン味とかなく論理的に、それを面白そうなストーリー展開のフォーマットに則って真っ当に演出してるからかなあ‥‥という結論。
あと描いてない部分で、脚本と演出で「ここはこういうことだからこういう話になるんです」というコンセンサスが取れてて、その辺の含みの部分を表面的なストーリーに特に反映させてないけど了解はあるってことだからかな。牛折神の来歴とか、ヒロの両親が亡くなったこととか、アクマロと十臓の関係とか、アクマロが牛折神を狙う理由とかもろもろ。(どうでもいいけどシタリが言う「アクマロはハッポウズばかり働かせて自分は動いてない」って、部下なんだからいいじゃねーか(笑)だったら自分だって動けよなー)

というか、ヒロの両親が山で亡くなったのって靖子的裏設定ではたぶん単なる事故じゃないと思うんだが‥‥折神か外道衆絡みじゃないの?だって、もともと牛折神を動かしたいってのはじいちゃんの希望で、ヒロの両親が山で亡くなって、「牛折神のせいだと思った」って言ってるってことはそういうことでしょ。だからじいちゃんは牛折神を制御しようとしてヒロまで失いたくないから封印したままにしとこうと思った‥‥ってことだよな?自分と息子の力じゃ制御出来ないけど、ヒロにはその可能性があるってのは言ってるんだし。
でもってヒロのお父さんが牛折神の封印を解こうと研究してたのって先代シンケンレッドの代だってことは、シンケンジャーが外道衆と戦ってた‥‥んだよね、だから牛を使えるようにしたかったってことじゃないの?そういう意味ではこの話で描写してる以上に志葉家とはすごく関わり深いって話だと思うけどさ。
そこら辺、あえてごっそり落としてるよね。落としてるけどそれだと整合性は取れるからたぶんそういう話なんだよね、靖子たん?
そのうえで、前半Aパートが子供向けの戦隊らしくないストーリー重視のあんまり面白味のない展開なのに対して、後半は子供向けの折神大変化な展開で全体で帳尻合わせてるとかはともかくとしてだけど、結局テーマ的なものって丈瑠が言ってた「受け継いだ思いからは引き離せない」みたいな?だけ?まあそれがじいさんの心を動かした‥‥んだけど。
丈瑠のああいう影がある感じってのは好きだから、その拠り所、十臓がいうところの「歪んでる」部分がもうちょっと出てくれば面白いのになあ。そういうところってその人間性を作ってるところだから仲間が出来ても変わらない・直らない、それならじゃあ‥‥ってとこが早く見たいんだけどな。良太郎だって仲間が出来てあんな体験しても、本質的には変わらないんだし、靖子たんの主人公は自分が歪んでるところを自覚しつつ、でも変わりたくはないんじゃないかな?変わったら負けだと思う、みたいな感じ?まあ人の本質はそんなに簡単には変わらないと思うけど。
 
オレが靖子たんの作風が基本好きじゃないってのは前から言ってますが、どうも今回の話で気がついたんだけど、靖子たんの作風ってキャラ同士の関係性を描いてそこから話を膨らませていくわりに、情感がないんじゃないかなって思うのです。叙情的じゃないというか。キャラ同士の関係性における気持ちは見せてるんだけど、もうちょっと大きな感情の流れがないというか、そういうのはわかってて入れたいんだけど、上手くハマらないとでもいうか。だからその辺は靖子たんの欠点というよりは「作風」であって、オレはもうちょっと大きいところでの感情の流れがあって、そこでドラマティックに展開する作風が好きってだけの好き嫌いの問題なんだけど。
意外と井上先生とか、そういう話書くよね。それだけって気もするけどw(だからミスリードのトリック物やるとボロが出るんだw)
だから靖子たん脚本でも情感優先の長石監督と組んだ電王の話は面白いし、面白さとかカッコ良さ優先の諸田監督や石田監督だと、監督のカラーが前に出れば話はともかく全体でとても楽しめる物になってるとオイラは感じるんです。
でも中澤監督だとマジメにマジメが被ってシリアスでつまらない話に感じちゃうんですよね。だからと言って面白くなくもないんだけど、脚本が遊んでないシリアス話なんだから、もうちょっと演出で面白味が欲しいなぁ‥‥と思うくらいには見た目でつまらないと思うんだ。
いろいろ考えすぎでスイマセン。いやだからもったいないなあと‥‥
 
ところで榊原のじいさんの手土産はあまりに微妙すぎです(笑)なんか茶色いものばかり‥‥(苦笑)秋の味覚って、もっと映像的にわかりやすくて美味しそうな物があろうに‥‥(栗にきのこにアケビに岩ごけ?だよなー、謎ラインナップ)しかも志葉家は大所帯なのにあんだけってw 中澤監督〜(^_^;)


予告。
茉子ちゃんの話がやっと‥‥はともかく、ああっ、言った先から長石監督が!今年はライダーじゃなくて戦隊なのですか!
渡辺監督が助監で竹中・中澤も‥‥ってにわかにお祭りですなぁ。ライダーの祭がこっちに引き継がれたよ?w