そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

パイレーツ・ロック

http://www.pirates-rock.jp/

実話というか、実際の状況を元にしてるらしい。ロックの歴史には疎いんで細かいことは言えませんが、面白かった!
劇中でかかってる曲もよく耳にする知った曲ばかりですが(でも詳しくない)、60年代にはもうあったんだなぁ‥‥と思うと、やっぱりあの頃の音楽はレベル高かったってことだろうし、だから熱狂したんだなあ‥‥ってとこか。単なる時代の空気じゃないんだろうね。ホントにみんなでラジオ囲んで聞き入ってたんですかい(笑)
というか、アメリカ人の「バカ」は微笑ましく生温かい「バカだなぁ‥‥」って感じなんですが、イギリス人の「バカ」は「コイツら、イカレてるぜ‥‥!」ってバカですね。(笑)なんで過激になっていくんだろう(苦笑)
イギリス映画ってハリウッド映画に慣れたオレみたいなのからしたらほとんど見知らぬキャストばかりで、その割にアクが強くてギャグやジョークはキョーレツ、だけどストーリーの面白さと演出テンポの良さで魅せる映画‥‥かなぁ。
大体さ、ロック発祥の地・ロンドンで、それが最も熱かった60年代にポピュラー音楽がラジオで1日45分しか流せないって、意味が判らない。(要は国営のBBCだけしかなくて民放ラジオ局がなかったかららしいけど)なんで?としか思えないんですが、それに反発した海賊放送局の「ラジオ・ロック」を本気でつぶそうとしてる政府の大臣の方も、法律を変えてまで取り締まるってますますもって意味不明よ?
レコードはいいけどラジオはダメってのが、商業的な権利の問題ならともかく「風紀を乱すから」って、本当にイギリス人はわからないよ(苦笑)船沈んでるのに救援を出さないって、人道に反してんじゃん!(゚□゚ι)そして大臣の方が風紀を乱す言葉遣いを‥‥(^_^;)
映画の内容自体は、そういう体制に揺さぶりをかけるって意味での「ロックンロール!」なんだと思うんだけど、ラジオ・ロックの連中がまた反社会的というか、犯罪とか悪とかじゃないけど「悪いやつら」が、知っててあえて「悪いことやってる」って感じで、何というかイイ年した大人のクセにイカレてるんだよな。ああいう風に人生ずっと生きていけたらそれはそれで面白いけどさ(笑)
最後はタイタニックなんだけど、何というかあのウヤムヤでメチャクチャな大団円にちょっと涙する(笑)なんつーか、みんな愛されてるよなあ!(笑)
あ、一応主人公はタバコとドラッグで高校退学になった往年のセックスシンボルの息子、カールくんなんだけど、普通ならイケメンでモテモテだろうに他の個性豊かなDJたちがあまりにセクシーでカッコいいせいでまったくモテそうに見えないってのが笑えるし気の毒。彼のちょっと鬱屈した青春とか出生の秘密とかいう悩み事は軽ーくスルーされてるけど、一応最後は超カワイイ彼女出来たんでよかったよかった。でもなんかみんなあっちの方はユルイよなあ(笑)時代?
 
自分的に言うと、オレはあんまりそういう浮かれポンチな(笑)タイプではないけど、確かに20代の一時期、ああいう風に友達と合宿みたいなことしたり(仕事も趣味も一緒くたw)好きなことだけやりたい時期がありました(笑)好きなことを楽しくやってて何が悪いんだ !? って感じで。仕事ちゃんとしてる人もね。
それはそれで楽しかったんで、だからこの映画で描かれてるような大人になりきれない「ロックンロール!」な感じもよくわかるよ。今で言うニートやフリーターとはまったく別物ね。だってテンション高くて、仲間意識あって、何となくの目的意識(というかこの道はずっと続いている!って感じ?)もあって、その上でマトモじゃないからね(笑)もちろん常識の範囲は知ってるけど、それでもあえて‥‥ってとこがポイント?
見ててちょっと若い頃のそういう何だかよくわからなかった時期を思い出した映画です(苦笑)ああちょうど、この映画のロックの状況と同じように、広がり始めてても一般的にはいまだ認知されず、だからこそ自分たちで!みたいに盛り上がってた状況だったよなあ。個人の盛り上がりと文化の盛り上がりが一致して、時代の流れを作ろうとしてた時期っていうか。
まーそもそもオレらのその時期って都会のバブル期〜バブル後だから、何によらずいろいろ過剰だったんだよなー(^_^;)