そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

JIN-仁-#3

http://www.tbs.co.jp/jin2009/
ああ熱い、熱いよなあ。みんな生きることにすごく一生懸命。そんな中で先週から引き続き、気持ち的には自分の出来ることもやってなかった仁先生(通りすがりの脳外科医?)が、「どんな状況でも自分に出来ることをやることが運命だ」と悟るまで。
生き死にを感じる現場だからこそ、というか自分もコロリで死にそうな目にあったからこそ、人の運命を左右する医療という技術がもたらす喜びや悲しみは、決して神任せの運命ではなく、人の意思が関わることでより良く変えていけるんだと言うことでしょうかね。仁先生、人生観を変える激動の数日間って感じw
自分の知識や技術が未来を変えるかも知れないってのはもちろん未来から来たからそう思うんだけど、タイムスリップなんていうイレギュラーな出来事がどの程度未来に影響を与えるのか、はたまた与えないのかなんてのは結局人には判らないんだから、今自分が出来ることをやるべし‥‥ってのは、とりあえずは頭で考える理屈だよな。
でも馬に蹴られて死ぬはずだったタエさんは仁先生のおかげで死ななかったけど、結局は辻斬りに遭ってやっぱり死んだし、コロリに罹って死んでもおかしくなかった喜市は死ななかった。死ぬ人は何があっても死ぬし、死なない人間は死なないってのは仁先生が言うような運命論ですませてしまえばそれまでだけど、じゃあ仁先生のやってることは無駄かといえばそうじゃないってこと。喜市みたいな子供だって人はいつか死ぬっていうことを当り前のことだと思ってる時代で、それでも一度は助かってちょっとでも生きられたってことはやっぱり良かったと思えることじゃないかなあ。喜市が死んだからといってタエさんが生きてるとは限らないんだし。
死にかけてる目の前の人を救うってことが理屈でなく感情として今出来ることである、そのために仁先生の医術が役に立つなら、それは正しいことだよね。
だから仁先生は自分が出きることを放棄しちゃいけないんだと思うし、自分が出きることをやることで何かを変えられると信じることを、あの時代を生きる龍馬や咲の気持ちや行動で納得するように見せてくれるから、仁先生もそうだけど見てるこっちもそういう気持ちこそが大事だと思えるんだよな。
だから咲は武家の子女としての常識を超えて仁先生の手伝いをすることを「戦い」だといい、その心意気で栄の気持ちを動かしたんだし、龍馬は自分の信じるところを見いだしたんだし。
で、仁先生のもたらしたものは当時からしたら結構先進的な医療知識よりも、自分の信じるところに向かっていけば時代や人を変えることが出来るという生き方の見本ってことなんかね。そっちの方が未来を変えそうだって話かな?
でもって、タエさんが辻斬りで死んだってことは、ある意味仁先生が歴史を変えるようなことをしたとしても、それほど大きくは変わらない、ちょっとだけ寿命が伸びて死因が変わる程度だ‥‥っていう未来に対するこの物語的な保険にもなるんだよね。その結果が写真の未来のピースサインだろうけど、あれがどの程度変わった未来なのかってのはドラマ的には終わってみないと判らないよな。
いつも最後はあの胎児様腫瘍で終わるけど、あれは何なのか。そして重要アイテムで万華鏡が出てくるけど、万華鏡って中に入ってる欠片は変わらないのに動かすたびに見え方が違うだけなんだよね。その模様が最終的にどんな模様になるのか‥‥ってとこでしょうか。けっして同じ模様にはならないんだけど、中身の色や形は変わらないってことで。
まあ毎回写真が変わってた〜みたいな間違い探しな状況でもそれはそれでブラックで面白いとは思うけど(苦笑)いつの間にか写ってるのが中谷美紀じゃなく綾瀬はるかになってた‥‥ってそれじゃSFすぎかw 咲は今週も一生懸命でカワイかったー!
ところで現代にタイムしリップしてきた龍馬?があの救急セットを持ち出そうとしなかったら江戸の職人さんも注射針は作れなかったんじゃね?見本なしじゃあねえ。点滴セットが作れる江戸の職人さんはやっぱスゲーなぁ(笑)文化的成熟度からいえば現代に通じるものってあるよね。