そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

傍聴マニア09#2

http://www.ytv.co.jp/bouchou/
ドラマ自体は面白かったかな。まあ深く突っ込むネタじゃないし。
予約入れ忘れてて頭数分見逃したんで、女教師のとこから。裁判は実質1件。最初のはあくまでも女絡みのその手の事件を普通の青年である森夫がどういう興味で見るのかってことの説明用ね。
その上で不倫恐喝事件をどういうスタンスで見るのかって話だけど、この事件自体、被告のカオリが頭悪くて男の趣味が悪くて都合のいい女だってことはともかくとしてって話なんだけど(苦笑)そこに突っ込んだら話にならないんだけど、むしろそういう人の生き様を裁判という場で赤裸々にのぞき見するって意味では、森夫と山野と視聴者のスタンスって同じなんだよね。ワイドショー見る感覚というか。
そういうとこで完全に傍観者として楽しむ山野に裏がない。森夫は弁護人のオジイちゃん絡みでちょっとしたことでも人の良さを見せる、というか人が良いとかそういことでなく、困った人がいたら手助けをするのが当り前という単純な善人であって、その森夫視点で裁判の内容に突っ込んでいく。美和は法科の学生としてフツーに判例を知りたいだけだから、思うところがあっても公平だし‥‥っていうところでこのドラマが安心して見られるのが面白いというか。
裁判自体が駆け引きと意外な真実で出来てるから、裏表なくニュートラルに単純な見方をする人たち目線で見るとやたら淡々としてはいるけど、「傍聴」だからそれでいいんだよな。
そういう意味でも、カオリの恐喝の理由とか金額とか、弁護人の作戦とかには突っ込んでも被告人の頭悪さには深く突っ込まず、原告の不倫相手も糾弾せずってのはスタンスとしては正しいかなあ。もっとドロドロしたものを求めたい人にはアッサリし過ぎって思うかも知れないけど、これで十分って気はする。番組として面白いもん。
裁判長がバッティングセンターで発散とかありがちっぽいし、美和がやっぱりそうだってのもまあこの話のオチとしてはよかった。そりゃ普通の人なら逆にあの被告の女のアタマワルサにイライラするよなぁ。だからといって原告に同情もしないけど。だって不倫だとか相手がオジサンだとかって話じゃなく、あんな不誠実な人間である上司と好き好んで付き合おうって気持ちが判らない。クリスマス一人で寂しかったって、会社に仲良い人がいない女ってことがそもそも微妙。そこら辺、弁護人がオジイちゃんで、その辺の双方の立場と気持ちを全部判った上でっていう、人生の機微がわかった人だってのもよかった。
そういや相方がこれの原作読んでたらしいけど、同じような話ばっかで退屈して飽きたって言ってた。オレは読んでないからわかんないけど、ドラマじゃなければこういうネタは見ないかなあ。ネタとキャスティングのマッチングの問題というか、向井りー六角さんアッキーナじゃなきゃ興味なかったかも。