そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

JIN-仁-#4

http://www.tbs.co.jp/jin2009/
今回も面白すぎ!見てる間入れ込みすぎてCM入らないとぶっ倒れそう!ううむ、本当にオモシレー!
野風さんが本格的に出てきたけど、あの美しさといい気ぐらいの高さといい、もう中谷美紀が神!それでこそ綾瀬はるかの庶民的な親しみやすさも際立つんですが、本当にここのスタッフのキャスティングは効いてるなあ!
揚げ出し豆腐で仁先生と咲のちょっとした気持ちのすれ違いを作って咲が仁と未来の写真を気にするような流れにしといて、吉原でその揚げ出し豆腐の話で誤解を解いたら仁先生の恋人ソックリの野風がいたって、わかってても咲と同じくらいに衝撃を受けるようなあの流れと演出、堪りません。
演出といえば仁先生が吉原に来たところの演出も上手かった。仁先生と同じ目線で吉原のきらびやかさに感動出来るような焦らし演出。まず目に映るとことかさ。なんというか、現代じゃ体験出来ない"あの吉原"にやって来た感があるよな。ちょっと知識があれば吉原がただのそういうところじゃない、美とモードの最先端だってのがわかるような鈴屋のセットもすごく良いし。(そういや関係ないけど、バブルの頃はああいう感じの隠れが的レストランとかいっぱいあったよなあ。今もあるだろうけど。西洋の城的な豪華さよりも、ああいう日本の洗練の極地みたいなものの方が判りやすくくるのはDNAに刻まれてんだろうか。西洋のは歴史の重みの末‥‥って感じなんだよな)
それにしても今度の話ですごくエピソードが上手いというか、野風の過去話なんだけど、あれって原作にもある話?あるにしてもドラマとしての見せ方というか、親父様の手術との絡みでの見せ方がまた上手すぎて面白くて涙出るよ。(ドラマが面白すぎても涙が出るのです)
大体親父様の彦三郎に六平さんってどう見たって悪役キャラなキャスティングなんですが(笑)、その先入観のあるなしにしてもあの一連の話は上手すぎです。
吉原一の野風花魁に対する鈴屋の女房の態度ってあくまで一女郎として扱ってて、それって過去話の中から変わってないってのはよく判るというか、どんなに人気になっても普通の女郎一般に対しての態度だろうし、親父様が他の女郎に対して野風と同じように親身かといったら、今回は判らんかったけど絶対そうじゃないと思うんだよな。もしかしたら女郎みんなに優しいのかもしれんけど。(そして女房はみんなに厳しいというアメ&ムチ)
過去話を見ても彦三郎が野風に親身で、逃げ出して戻ってきたのに飯を食わせて女下克上を説いて見せるのって、一も二もなく野風が稀に見る美形だからだよな。吉原でそれ以外の理由ってないと思うもん。もちろん刃物を見つけたからといってそれで自殺なんかせずに(龍馬がすかさずそう言ったのって、そういうことが多かったからだと思うし)髪を切って男になって逃げるという、なりふり構わずなの頭の良さもあるだろうしね。
売られてきたってことは当然お金の問題もあるだろうけど、この先いくら稼ぐか判らないような美形の女郎を怒らずに懐柔しようって腹なのは当り前にあるとしても、それ以上にそういう底辺の女郎たちを何人も見てて心は痛めているゆえに、そうじゃない可能性を持った人間には上を目指せと言えるくらいに吉原の大見世の主人としての矜持を持っている人だということ。そこを野風が、どうせ売られてきて逃げられないんだったらこの世界でのし上がれと言われ、実際そうなってる今だからこそ彦三郎のことを父親のように慕っているってことが、親父様を助けたいという気持ちで意に染まぬ杯を受ける受けないという心意気にちゃんと繋がってるんだよね。
でもってそれが、恋人に似た野風の頼みだからとか言う以前に仁先生の手術の後押しになってるという見事さ。(そしてその心意気を目力だけで見せる中谷美紀のすばらしさ!)
レントゲンもCTスキャンもない、患部を特定出来ないまま頭を開けるという手術への不安を越えて何としてでもやらなければいけないという覚悟が、野風の人生の決意をかけた覚悟と重なるように見えてて、ドラマのストーリーとしてもそうだとちゃんと言い切ってるってのが、本当にドラマとしての見ごたえありすぎて感服。脚本も演出も役者も上手すぎる。
あーホントに1時間だと思えないくらい濃すぎるよ。
あ、写真は今度大胆に変わったですね。同じ日付で、あれは腫瘍なんかなくて手術してないってことなんだろか。確か流れだとあの頃プロポーズするつもりだったんだよね、仁先生。プロポーズ記念か?描写が細かいので細かく言うと、その前、手術中に咲が写真を見てた時はまだ変わってなかったから、手術が成功して野風と仁先生が懇意になったところで‥‥ってことだよな。
いつものラストの胎児様腫瘍は今回はだいぶ近づいてきたぞ。写真の変わりようで近くなったり遠くなったりするのかなあ?
あとは仁先生と龍馬の前座敷での取っ組み合いがあまりにも腐った釣りすぎて爆笑!「実は‥‥前から好いちょる〜」で爆笑した(笑)いや「好いちょるオナゴ」ですけど、あの状況はどう見ても仁先生を手込めにしようとする龍馬さんにしか見えません(笑)マジでやってる方はそのつもりでやってるでしょ(いやでも内野さんは何をやってもヘタレせ‥‥いやなんでもないです)、タマランなぁ!というかそれ抜きにしても内野龍馬がカッコよすぎる !! ホレる!
そういやふと思ったんだけど仁先生のやってる尖頭術式って、あの時代って土葬だから現代でもし骨が見つかるようなことがあれば、この時代になぜこんな高度な手術がってことにならんかな?マヤ・アステカ文明で脳外科手術が行われてた‥‥ってこういうこと?(笑)


あと他所で突っ込んだんで一応書いとくけど、前回のおタエさんの辻斬りは"人がやること"だけに伏線的に思えても仕方ないよなあとは思うが、馬に蹴られてが今でいう交通事故的なニュアンスだから、やっぱりそこは材木の下敷きに(工事現場で事故?)‥‥くらいの方がよかった気もしなくもないかな。(ってどうせ原作通りだろうから原作に言えってことか?)
まーでも江戸時代的に工事現場で事故と辻斬りのどっちが確立高いかっていうと‥‥町人相手のたいした理由のない辻斬りって相当多かったはずですが。(統計上の数字は知らないけど、理由を考えるとさー)